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ブレインクリニック東京は怪しいのか?QEEG検査を受けてみた

「普通です」で終わって17,600円。こんな記事がネットにあってもよかろうということで記録しておく(※2020年8月の記録)。

はじめに:QEEG検査(定量的脳波検査)とは何か?

ブレインクリニック東京などで受けられる「QEEG検査」とは、様々な脳の状態を統計学的に把握する脳波検査。らしい。ヘッドギアをつけて脳波を測定し、それを可視化したうえでβ波だθ波だといった要素を定量的な視点でもって見ていくという寸法だ。

発達障害の早期診断や類似疾患との鑑別が可能という触れ込みだが、「脳波検査でそんなこと判定できねえっす」という医者もおり、信憑性のほどはよくわからない。

順番待ちもなくサクッと完了。結果は?

以前から自分は、何が得意で何が不得意なのか、という問いに対する定量的なデータが欲しいと思っていた。少し調べてみたところ、「ブレインクリニック東京」で受けられるQEEG検査ならなにかわかるかもと思い、物は試しにと受けてみた。今回はその記録となる。

ブレインクリニック東京は日本橋駅や東京駅から歩いてすぐのところのマルヒロ日本橋ビルにあって、アクセスはよい。

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ブレインクリニック東京にした理由は単純で、Googleマップでの評価がそこそこ高かったからにほかならない。一応、事前に情報収集はしていて、正直怪しい部分も結構ある。こんなのとかこんなのとか。

とはいえ、いきなりマルチの勧誘受けたり、治療を強要されるようなことはこのご時世ないだろうし、あってもnoteの定期更新のネタにしてしまえばOKだな、などと呑気に構えていざ突入。

ちなみに、いきなり行ってもだめで、要予約である。予約がなかなか取りづらかったので、早めの予約をしておくのが吉。あと、表に出ている看板だと5FへGoとなっているが、初診の場合は8Fになる。

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検査の流れはこうだ。合間合間で待たされたが、大体1時間位で終了した。

受付を済ます

問診票を書く

簡単な問診があるので受け答え

脳波検査

診察

問診は日常生活で困っていることがないかとか、問診票に書いてあることで深堀りしておきたいこと、検査結果後の進め方の希望などを聞かれる。自分の場合は、他人に異常なまでに興味がないので(肉親の誕生日すら覚えていない)、日常生活で困ってはいないが、興味関心の軸が異常に薄いというような話を伝えた。

脳波検査は説明含めて10分くらいだったろうか。ヘッドギアを取り付けて、一点を見つめ続けるというスタイル。ヘッドギアが想像以上におもちゃっぽく、本当にこんなもんでわかるのかよ、と思わず口走りそうになってしまったのは内緒だ。

脳波検査後にしばらく待って最後は診察。検査結果を聞く時間である。参考までにだめ夫の脳波を載せておくが、こんな感じで可視化される。

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自分はβ波の方が多く、どちらかというと外よりは内向きらしい。他者への興味の無さはこれなのだろうか。次に見せられたのがこれ。

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何を可視化した結果か忘れてしまったが、ここでは右脳、左脳の働きの説明をされた。聞くに、左脳の方をよく使っているらしい。感覚派を自認するだけあって、なるほどなと得心。

ほかの結果は至って平均的で「とくに問題なし」との結果であった。まじかよ。上記に挙げたものも極端なレベルではないらしいので、要は平均的で普通だということだ。とすれば、自分が自分に感じていた異常性は脳的な話ではなく、単にパーソナリティとしてやべえだけなんだと思われる。ぐぬぬ。

最後、結果を出力された紙を頂き、会計を済ませて終了。診断料は17,600円。保険が効かない自由診療だからしょうがないとはいえこれは高い。一応、医療費控除は適応されるから、確定申告で少しは還付される。

ここからは個人の感想となるが……正直、検査の信頼性はわからないし、診断料の妥当性も不明。専門的知識を患者側が持っていないものだから、言われるがままになりやすいことも含めて、万人におすすめできるものではないなと感じた。

なので、「ブレインクリニック東京は怪しいのか?」というタイトルへのアンサーとしては明らかに「怪しい」。

ただ、これで結果がわかって助かっている人もいるだろうし、別に否定をするつもりもない。
最終的には自分にあったものが見つかればいいのだから、選択肢のひとつとして加えられるのならそれでとくに問題はないだろう。まあ、それにしてももう少し安ければいいんだけども……。

この記事がなにかの参考になれば幸いである。

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