むかしのはなし

こんばんは、煮こみです。
今日も予備校でした(いや毎日そうなんだが)。

今日はあんまり悩みの多い日じゃなかったので先生に言われて嬉しかったことを忘れないように残しておこうと思います。

私は中学3年から美術予備校に通っているのですが、高校合格を機に予備校をやめようと思っていました。

理由は2つあって、

◎高校生活に力を入れたかったから
◎高校生活と予備校生活どちらもが疎かになるのは嫌だったから

このふたつでした。
だけど、同じ高校に合格した上手な子達がみんな高校に入ってからも予備校を続けるというのでやめたい気持ちと取り残されたくない気持ちとでいっぱいいっぱい限界でした。
合格した日からどうするか決めないと行けない日までずるずるとずっと悩んでいました。

予備校の先生からは言わずもがな、続けろと言われました。なんなら週6日で受験生と同じように授業を受けて藝大を受けたら?といっていた先生もいらっしゃいました。(私の通っている予備校は藝大志向なのです。浪人してでも行くべき!というタイプのところ)

しかし、当初の私は多摩美の油画に推薦で行きたいと思っていたので高校で先生にしっかり教わって勉強して部活して……となんとなーく設計図が頭にあっただけに予備校の先生方の意見と私の気持ちとが上手く合わず私なりに苦しんでいました。
(意思はある程度はあるのですが、相手の気持ちのことを考えるとなかなか上手く言葉に出来なかったりしてしまうナオンなのでキツかった。)

そして、今後どうするか決めないと行けない日。
その日はちょうど学院生の作品発表会の最終日で展示会場に向かっていました。
一緒に見に行った幼なじみ(同じ予備校に通って同じ高校に受かった)はしっかりと自分の意思を言える子で「私は通うと決めたよ」と聞いていたので、余計不安になり迷っていました。

高校でやりたい事は沢山ある……
だけど予備校で学ばないとどこにも受かんないよな……。
将来のこと考えたら……どっちがいいのかな。

展示会場につきフラフラとしていると高校受験の時にお世話になった先生とバッタリ。

「お前、予備校週に何回通うんだ?」
「基礎科じゃなくて受験科にするか?」

突然悩みの解決策をぶっ込まれてしまったので、どうにか私は


「私、高校でやりたいことたくさんあって、だからいま予備校のことどうするか悩んでるんです」

とこんなこんな感じのニュアンスで答えたのですが…

「高校生活はどうでもいいよ。大学が大事だよ。スタートは早く切らなきゃ。」

あーーーーーーそうだよなーーーーそうだよね。
やっぱり将来のこと考えたら高校より大学の方が大事だよな〜……。

だけど私はほんとにあのとき悔しかった。
憧れの高校に合格出来て、まだ夢と希望いっぱいだった私には「どうでもいい」という言葉が非常に苦しく感じてしまった。泣きそうだったのを今でもよく覚えています。
自分の意見は言えずにそうですよねーと答えてその場を去りたかった。

ていうかこの瞬間予備校なんて通わねえよって決意しちゃった。

って思ってたのですが、その時そういった先生(A先生とします)の隣にもう一人先生(B先生とします)がいらっしゃったのです。

B先生は一見強面なので、あまり多くは喋らない怖いタイプの先生だと思ってました。私はこれ以上なんで入らないのかと追及されるのが怖くて予備校に入るのを勧めるなら勧めてくれ〜〜と思ってました

が、その先生は違いました。

死んだ顔をしていた私に、誠実に向き合ってくれた。
予備校にガッツリ通うか辞めるかの選択肢しかなかった初対面の私にあたらしく選択肢を与えてくれた。

そしてこう言ってくれました。


確かに毎日絵を描いてる人よりは画力が劣るかもしれない。
だけど、高校生活は二度と来ないけど受験は何度だって出来る。
だから予備校は後回しでいい。
高校を優先したらいいと思う。

私は高校生活を優先していいって言葉を誰かから貰いたかった。すごく傲慢だなあと今でも思うけど、そうやって誰かに言って貰えたことが本当に嬉しかった。
この言葉を聞いて予備校を続けようと思った。全部両立しようと思った。

その後はさすがに受験科はキツイので基礎科(週6時間コース)に在籍することにしましたが、今高校生活と予備校を続けられてるのは本当にB先生のおかげだと思っています。

しかもB先生は私の通っている校舎の基礎科主任で藝大油画出身で…とその後もたくさんたくさん関わることが出来ました!(T T)(T T)(なんなら今でも油画科の先生で教わってる〜〜愛と縁だね)

B先生にとっては私はその他大勢の生徒でしょうが、私にとっては絶対的な恩師だし、一生好きだと思います。

そう!今日言われて嬉しかったのは、
「あっという間に受験生なったんだんだなあ」
「ここまで来たんだなあ」
です。 よくわかんないでしょ!私も実はそう!
いやでもね、何だか私もよくわかんないんだけどほんとにジーンとしちゃって泣くかと思いました。だってB先生にあの日会ってなかったら、多分私もここにいないわけだから。そう思うと巡り合わせってすごいなってロマンチストガール私は思ってしまいました。
先生のおかげでここまでどうにか来れたよ。

最近、私の将来が固まってきたのでそのことも近いうちにこうやって長々と書こうと思いますが、ざっくり言うと私もB先生のようになりたいなと思っています。(予備校講師になりたいわけではないです!)

ただですね!そのB先生は圧倒的な画力を持っているのでわたしはあと3回は輪廻転生を繰り返さないとダメそうです!今世で画力を積んで来来来世あたりで昇華出来たらいいなー!

最後に、改めて先生いつもありがとう。
いい報告ができるまで時間がかかるかもだけど、私めちゃくちゃ馬鹿だけどたくさん教えてください。

おーわり