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タクシー会社が内定者の親御さん向けの会社説明会を開催しました【前編】

ご乗車ありがとうございます。日本交通新卒採用担当です。

2021年9月11日、22卒内定者及びその親御さんを交えた「Family会社説明会」を開催いたしました。

「俺(私)、タクシー会社に入るね」

そう自分の子供に言われたら、親御さんはどう思うのでしょう。「それって大丈夫なの?」と不安に思う方が多いのではないでしょうか。

自分の子供が東京で運転することの不安や、タクシー業界に新卒が活躍しているイメージがないこともその一因かと思います。

だからこそ、私たちはそこに向き合いたい。私たちが好きな会社のことを伝えたい。この業界の未来のビジョンを共有したい。そう思って、今回のイベントを開催しました。

「新卒でタクシー会社に入るってどうなの?」「業界の将来性は?」「運転が不安なんだけど大丈夫?」「1人で仕事して危なくない?」など、新卒でタクシーを選ぶという選択について、とことん日本交通会長・川鍋から語っていただきました。

当日の模様をお伝えします。

紹介

会長:川鍋一朗
司会:仲尾有史(入社6年目新卒採用)
パネリスト:
仲尾の叔母様
最上史織(入社6年目新卒採用)のお父様、お母様
藤原拓海(入社1年目新卒採用)のお父様、弟様(現在大学生)
(以下敬称略)

パネルディスカッション①「新卒」でタクシー、その意義とは?

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川鍋
新卒でタクシーをする意義、一言で言うと「いきなりバッターボックスに立てる」ということ。普通は組織の中に入ると、組織ピラミッドの最底辺、いわゆる下積みから始まる会社が多いですよね。基本先輩についていって勉強をする。それを否定するわけではないけど、これだけ物事の移り変わりが早い今の時代、そういった“素振りの経験”はいらないんです。

いかに自分でバットを振る経験ができるかが大事。タクシーの乗務員は、最初は2種免許を取るなどの研修期間はありますが、道に出たら一人です。これが最初からバッターボックスに立つという意味。実践を積むのでそれだけ成長が早い。最初からロケットスタートを切れるという点が特徴ですね。

仲尾さん

仲尾
僕も就職するときに、「いきなりタクシーってどうなの?」という話は家族としました。その時に出た話題が、最初から実践経験が積めるということ。会長の話を踏まえて最上家の皆様はいかがでしょうか。

最上の父
娘からは「タクシーの運転がしたい、お客様と直接対応したい」という熱い思いと意気込みがありました。会長のおっしゃる通り、タクシーはいきなり本番が始まります。私も何度かタクシーに乗って都内を走った経験がありますので「いきなりお前が乗務員で大丈夫か」と、当初は心配でした。でもその後の成長が非常に早かった

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タクシーというのはお客様に対して、それに見合う形のアウトプットをしないといけない。そこに対する真剣さが、1年間でここまで成長するのかというのは見ていて驚きでした。

最上の母
娘は就活をしていたころ、なかなか感性にピンとくる会社がなくてやる気も失っていた時期がありました。そんな時に日本交通の説明会は自分の感性にピンときた感じでした。詳しく説明を受けた後、やる気に火が付いたようです。その時、「この子ならやるな」という気がしました。

現場にいきなりポンと放り込まれたようで不安はありましたが、実際には周りの方に長い目で見ていただいていて、現場の方が育ててくれる会社だなと思いました。

仲尾
ありがとうございます。成長スピードは、私が言うのもなんですけど成長するしかない状況でしたね。たぶん1年間で約4000組ものお客様をお乗せしていました。それも老若男女も多種多様。そこで人間対応力がかなり鍛えられました。長い目で見てくれていたなというのは私も最上も感じています。

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仲尾の叔母
私の姉(仲尾の母)は本人には「もう大人なんだから自分で決めなさい」と言っていたみたいなんですけど、内心はタクシー会社というところで心配だったみたいです。私にも相談がありました。私の友人で、タクシー業界で頑張って本も書いている方がいたので、いの一番に彼に連絡。「甥っ子がこの会社に入ろうとしているんだけどどう?」と相談しました。「それはすごく面白いよ」とのことだったので、そのまま姉に話したんですね。

姉が言うには「有史はすごい努力家で、頑張っていい学校に入ろうとしてはギリギリのところで入っていつもビリでいる。大学に入ってからはとても苦労していた。そんな子だから、向こうから求められるというのが彼の人生で初めての経験なんじゃないか」と。向こうから入ってくださいと言われるならすごくいいかもしれないと言っていましたね。本人は今の話初耳だったと思いますけど(笑)。

それに乗務員はコミュニケーション能力が磨かれる業種。そして、未来ではITがないとやっていけない業界でもあります。若いうちに乗務員としてコミュニケーション能力を高めて、もともとITは強い子だから将来はそこを活かしていけたらいい。私は未来があっていいんじゃないかと思って後押ししました。

川鍋
日本交通の説明、叔母様にやってもらおうかな(笑)。

仲尾
恥ずかしさマックスなんですが……(恥)。藤原家にも新卒でタクシーをやる意義について伺います。

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藤原の父
この辺(長野)は田舎なので、タクシーというとご年配の方がやるのが当たり前なんですね。私は自動車業界にいたことがあって、タクシー会社もやっていました。その上で感じるのは仕事自体にマルチな能力が必要ということで、それは年配の方だろうと若い方であろうと変わらない。うちの息子はまだ乗務員ではないですが、これから鍛えられると思っています。

息子はサッカーをやっていて、僕はコーチだったんですが、サッカーはコミュニケーション能力がすべて。乗務員の仕事も、コミュニケーション能力がないとうまくいきません。そのスタートは新卒だろうとそうでなかろうと変わらないと思います。

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川鍋
乗務員の仕事って問題解決なんですよね。場合によっては急がないといけなかったり雨で渋滞していたり。すんなりいくときもあれば、怒られることもある。その中で自分が立ち向かっていかないといけないのですごく鍛えられます。ドキドキするけど一生懸命やっていれば相手も見てくれているし、うまくいくときは自分の成功体験に繋がりますね。

仲尾
一人でやる状況なのでかなり鍛えられた自覚あります。

川鍋
道に出たら一人だけど営業所に帰れば何百人の仲間がいる。納金していれば「今日はどうだった?」と聞いてくれる。若い人はこの業界にとって明日への希望ですから。自分の子供のような年齢の方相手でも一生懸命教えてくれる。外にでれば一人で戦い、翼を休めに帰ってくれば仲間がいる――そんな環境で活躍できます。

パネルディスカッション②都心でタクシードライバーをするうえで安全面への不安があります。

最上の母
川鍋会長からも今あったように、娘がつらかった時泣いて営業所に帰ると、皆さんから詩人のようにたくさんの言葉をかけていただいたようです。それはもう小説が書けるんじゃないかというくらい。

私は運転がからっきしなので詳しくは分からないんですが、都会の道路はいろんな事情があるようで、いろんなことを知ってないとできないんだなというのを、娘はいろんな人に助けていただきながら勉強していました。

最上の父
会社から帰ってきて、日々娘から色々な話がありました。娘の話を聞いて思ったのは、さすが日本交通は業界の第一人者というか、交通インフラのタクシーでは一番先進的でいるんだなということ。私は仕事上、ある程度運行管理は知っていたつもりですが、日本交通はここまでやるのかと思いました。徹底して乗務員を守る。これは入社後に感じたことで、とてもいい驚きでした。

仲尾
私は最上さんと同じ営業所でしたが、映画や小説の登場人物に出てくるような濃いメンバーばかりだったなと思い出がよみがえります。暖かく見守ってくれました。どなたかが「お前たちはこの会社の希望の星だ」と言ってくれました。そんな言葉がそばにある1年目だったのを覚えています。
都心でタクシードライバーやるうえでの不安について、藤原さんはどう思いますか?

藤原の弟
自分は長野にいるのですが、東京だと混雑があったり道が複雑だったりすると思います。中には運転が荒い人もいるんじゃないかな。新卒でやるというのは、仮に自分がやると考えても不安です。その部分では新卒の方も不安だろうし、家族もそれ以上に心配なのかなと感じます。

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川鍋
まずタクシーは運転業務ですから、デスクで座っているよりはリスクがあるのは現実としてあります。そのリスクが最も低くなるように、運行管理面はアルコールチェックはもちろん、車の点検、体温測定など国土交通省の基準に則って厳しくチェックしています。

そして事故防止に対しては、どういったときに事故が起こりやすいか、ドライブレコーダーの画像を見ながら教習をしたり、自分のスキルを上げることに重点を置いています。ペーパードライバーという方も多いですが、やっていくうちに努力の積み重ねによって、都会でも運転できるようになります。慣れの問題もありますね。

交通安全だけじゃなく、地理不案内だとかお客様に急かされるとか、いろんな状況があります。ただ、そういう中で複雑な問題解決をするのがうちの仕事。プレッシャーがある中で、だからこそ鍛えられるのだという面もあります。

最近は業界で率先してすべてのテクノロジーを取り入れるようにしています。お金で解決できるものはするということですね。乗務員の皆さんには現時点でできうる最良の状態で乗ってもらう

ジャパタク

例えば3年半前にワゴン型のジャパンタクシーが出たときは、業界に先駆けて全車取り入れました。衝突防止ブレーキが搭載されているほか、カーテンエアバックがお客様のところについてたり、これまでの従来型より圧倒的に進化しています。

最近はドライブレコーダーの進化も著しいんです。私の車にもAIドラレコを付けています。例えば一時停止しなかったりすると、その画像が切り取られて私のスマホに送られてくるんですね。世界でも最新鋭のシステムですが、それをMoT(Mobility Technologies)で作っています。新卒の車には全車ドラレコを搭載しています。

事故はもちろん、内側のカメラもあるのでお客様対応にも有効です。車内もすべて画像が撮れているため、お客様に対する抑止力にもなります。もしものことがあったら動画を警察に届ける。そして全営業所に情報を伝達させて注意喚起をする。人力、技術両方でできる最高な状態で乗ってもらう努力は続けています。

IT技術の発達は日進月歩です。私が乗務員をしていた2008年当時、乗り逃げされてしまったことがあります。当時は車内を映すドラレコがなかったんです。悔しいなと思い、それがきっかけで内側のドラレコも導入しました。

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道で運転している人の中で最も安全度が高いのが日本交通。もちろんある程度の事故は起きていますが、車の性能もよくなったので最近はあまり大きい事故はありません。

むしろ新卒は慣れないので、最初のうちはコツコツぶつけるんですよね。右左折で縁石にぶつけるとか、営業を終えて帰ってきて駐車場にバックで停めるときに柱にぶつけるとか。でも新卒採用して10年の蓄積がありますし、おおらかに育てていこうという観点でやっています。

仲尾
バックでこすってしまうのやったことがあります(汗)。叔母ならわかると思うんですが、僕はペーパードライバーで入社しました。叔母から、個人の運転の成長具合についてコメントお願いします。

仲尾叔母
さっきから話したくてしょうがなかったです。実は大学の入学のお祝いに彼に自動車学校のお金をプレゼントしたんですよね。今は亡くなったおばあちゃんが、当時「有ちゃんの車に乗りたい」と言っていて。「これからおじいちゃんは免許返納するから、私は有ちゃんタクシーに乗りたいわ」と。

にもかかわらず彼はまったく教習所に行かず、車にも興味なく、教習所の期限切れるギリギリまでかかってようやく!やっと!免許を取ったんです。(仲尾「はい、その通りです(汗)。」)

でも免許を取ってもまったく車に乗る気配がない。そんな子が「タクシードライバーやる」というのを聞いて、これは亡くなったおばあちゃんの恨みかと思いましたね(笑)。

彼はそれくらい運転や車に興味なかったんです。でもむしろ私は安心していました。それは会長もおっしゃっていたように、新卒はそもそも運転に慣れてない。自分の能力を過信して変な癖がついているとかえって危ないです。

彼のようにペーパーなら、プロフェッショナルのところで習った方がいいし、切羽詰まった方が人間やる気になって頑張る。彼は怖かったでしょうから、誰よりも安全意識は高かったと思います。なので、新卒の方のご両親で「うちの子本当に運転しないんです」という子もいると思いますが、そういう子のほうが安心。むしろペーパーのほうがいいです。

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川鍋
叔母様、新卒採用チームに入りませんか?(笑)

仲尾
僕の赤裸々な話挟まれるの恥ずかしいんですけど……(恥)。テクノロジーも投資してブラッシュアップをしている一方、日本で最高のプロフェッショナルな運転が学べる会社だと思いました。

僕は最上さんや他の同期からも「仲尾君は運転下手っぴね」と言われていたんです。1年後、新宿歌舞伎町のキャバクラのお姉さまから「あなた運転上手ね」と初めて言われた。目が潤みましたね。こんなにうまくなったと。祖母は亡くなりましたが代わりに祖父を乗せたり、家族の運転をしたりしています。いいように使われてる気はしますけど技能は高まったなと思います。

後編はこちらから!



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