タクシー会社で結婚・出産! 働き方はどう変わった?
ご乗車ありがとうございます。日本交通(株)新卒採用担当でございます。
会社選びをする中で「結婚した後も働き続けたい」「結婚などのライフイベントを喜んで受け入れてくれる環境なのだろうか」「ライフイベントによって自分のワークライフバランスはどのように変化するのだろうか」「仕事も家庭も両立したい」そんな疑問や想いを持ったことはありませんか。
今回は、日本交通で働く新卒社員のライフイベントや仕事の変化をご紹介いたします。
女性の働き方、結婚や妊娠を受けて、どのようなサポートを周りから受けたのかなど、経験者にしか語れない内容を伺いました。取材は2022年2月に行いました。
就業中の中抜け制度(出産前)
岡野 妊婦になると、定期的に病院へ検査に行く必要(※)があるんですよ。
妊婦健診には種類がありますが、健診は最低30分は待ちますね。遅い時は1時間以上待つこともあります。何時に健診が終わるのかが見えないため、仕事の予定が組みづらいんです。最初は有給を使って行っていましたが、毎回使うのは大変だなと感じていました。
そう思って、それを直属の上司である課長に相談したときに、上記の「妊娠している人は就業中に中抜け可能」という法律や仕組みがあると教えていただきました。これは有給ではなく、勤務時間のスケジュール内に健診を外出の予定として組み込むことができるという仕組みです。この仕組みは法律で決められているので、日本交通のみならず、日本国民に適用されますよ。
育休や産休について
岡野 産休は、出産予定日の6週間前(42日以前)に入り、これは土日祝も含みます。課長と話して産休の取り始めの日にちを決めました。私の場合は4月末から取得をします。
子供は22年6月生まれの予定です。育休は1年取得する予定でいます。1年後の6月に戻るか、または年度始まりの4月に戻るかに関しては、日本交通の内勤職の場合、上司との定期面談や部署における目標設定の区切りが6月に設定されているので、6月に戻ろうかと考えています。
祝い金制度と有給(結婚後)
岡野 結婚後は、会社の祝い金が取得できます。入社3年以上で3万円、3年未満だと2万円が支給されます。また、婚姻後1年以内の条件で5日以内の有給を取ることができます。
結婚前後での働き方の変化
岡野 まず、妊娠してから4~5か月のつわり真っ只中の時に、出産経験者である先輩に伝えました。その先輩を通じて部署のリーダー陣に伝えてもらいました。妊娠したことを伝えてからは、様々配慮してくれましたね。
たとえば「多くの仕事に関われず申し訳ない」という気持ちであっても、妊婦にはストレスになるといったことを先輩は分かっていたので、部署全体に妊娠を明かしていない時にも、周りにうまく話してくれて、部署内の仕事の割り振りを考えてくれました。
当時は営業所見学の運営や出社が多く、体調面で辛いと感じることもあったので、勤務内容にも配慮していただけて、とにかく在宅勤務にしてもらったのはありがたかったですね。
今(取材時)は在宅勤務がメインとなっていて、週1~2日だけの出勤にしてもらっています。合同説明会・対面イベントの運営といった外出の仕事は基本ありません。
周りの支えや反応
岡野 妊娠したことは、出身の板橋営業所の方々にも話しましたね。所長にだけは妊娠が分かった次の日に言いました。
先ほど言った部署などの全体への発表を遅くしたのは、安定期に入ってから伝えたかったからです。子供が検査で引っかかっていたので……。
そのため、安定期前にお伝えしたのは所長と仲の良い職員さんだけでした。
所長からは「今は流産の確率が高いから安静にして周りにはまだ言わないように」と言われました。職員さんからは「重い荷物を持たないように」と言われましたね。旦那は飲み会に行くことを減らしてくれたりしました。
安定期に入って部署の人に伝えてからは、同期と一緒に帰ることが安心材料で、とにかく心の支えでした。「今電車で倒れたら周りの人に迷惑がかかっちゃう」「一人で何とかしないと」と思うと、乗った途端に緊張感が来るんですよね。
以前、電車でめまいが起きて記憶をなくしたこともありました。そのため、誰かと電車に乗ることは本当にありがたかったです。
嬉しかったことは、赤羽営業所見学の運営の引継ぎの時に赤羽営業所の所長から「自分ができることがあればするからね」と言ってくれたこと。所長のお子さんも女の子で、私の子供もそうだから、そういうアドバイスしていただけたのは嬉しかったです。
他にも同期や後輩から「できることがあったら言ってね」という連絡をもらえて嬉しかったです。
パートナーとの協力体制
岡野 「車の運転できる男はいいよ」と伝えたい。仕事の帰りに車で迎えに来てもらえるのは助かります。
元々彼もタクシー乗務員だからこそ最短ルートで来てくれる。それが一番ありがたいです。帰りはもちろん、行きもタイミングが合えば送ってくれます。
あとは、私より料理が出来るから「〇〇が食べたい」と言ったら作ってくれるし買ってきてくれる。基本的な支えはしてくれますね。
家事ができる人を選ぶのは大事だよ。あと旦那を教育することもね(笑)。
同じようにライフイベントを迎えた同期の働き方の変化
岡野 Sさんという私の同期は、妊娠がわかってから日本交通を退職し、今はグループ会社の東洋交通でパート職員として勤務しています。お子さんは2歳になります。Tさんという方は、専門学校卒で入社をした、年齢が2個下の同期です。彼女は運行管理補佐になりました。
新卒入社者で、乗務員の時に妊娠し育休を取得して、乗務員に戻った社員は現時点(取材時)ではまだ居ません。板橋営業所の中途採用の乗務員さんの中には育休取得後、戻っている方も居ます。
金銭面では乗務員に明確なメリット(歩合制)があるけれど、一日の業務時間が長いため、共働きの場合は子供を預ける環境を確保する必要があります。
職場復帰のしやすさは、乗務員の働き方で左右されるものではなく、自分とパートナーの働き方に左右される部分だと思います。
岡野さん、ありがとうございました。
大変なことも多い子育てとは思いますが、旦那様と共に、周りの方々に上手く頼りながら、明るいご家庭を築いてください。
社員一同、元気なお姿でまたお会いできることを楽しみにしております!
Text:Maeda
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