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奥日光のキノコ①〜⑥

①奥日光を代表するキノコと言えば、梅雨の頃から発生するタモギタケ。
ハルニレなどの倒木上に、鮮やかな黄色が連なって、辺りを明るくしている。

初めての出会いは「あの黄色はなんだろう?」という疑問から。そして、近づくと、黄色の美しいキノコだと分かり、感動することになる。©nishiki atsushi
秋は紅葉が楽しみだが、その前に見たいキノコは、ヤマブシタケだ。

②衰弱木のやや高い所に、白いかたまりが見えたらヤマブシタケ。
山伏の装束の丸い飾りからのネーミングで、傘も柄もなく、白く細長い紐状の形が集まって丸くなっている。

木に張り付いた白い動物のようで、触ってみたくなる。©nishiki atsushi


③見つけたら縁起の良いキノコは、マンネンタケ。
光沢が強く、傘も柄も硬く、傘の横から柄が付いている、不思議なキノコだ。
10月11日に見て、24日にもう一度見に行くと、変わらぬ姿で迎えてくれた。古い木株から生まれる不老長寿のキノコとして珍重されている。

10月11日のマンネンタケ ©nishiki atsushi
13日後のマンネンタケ。形も光沢も変わらないで迎えてくれた。©nishiki atsushi


④香りのキノコでは、コウタケ(香茸)が一番だ。
見た目も独特で特大だから、キノコの王様と呼んでみたくなる。傘が直径が10〜20cm、柄も太く、連なって発生する様子は見応えがある。

香ばしい醤油のような香り。香りが漂うことで発生に気付くことがある。©nishiki atsushi


⑤ブナなどの倒木に発生するブナシメジに遭遇したら、象牙色の傘表面にある大理石のような美しい紋様を観ておきたい。

森の倒木に生えるブナシメジは、肉厚で風格がある。出会う機会は少ない。ブナシメジ又はホンシメジは、人工栽培され「ホンシメジ」の名で市販されている。©nishiki atsushi

⑥中禅寺湖近くの草地に生えるツチスギタケモドキ。
落ち葉に紛れて目立たないが、傘や柄が褐色の鱗片に覆われ、大小のキノコが束生している姿には愛着を覚える。
遠くに男体山が見えている。

ツチスギタケモドキは地面から、近縁のスギタケは朽木から生える。他にも似たようなキノコが数種類あるようだ。©nishiki atsushi

紅葉が落ち葉になる頃、中禅寺湖にはキンクロハジロやホシハジロなどが飛来するようになり、季節は厳しい冬に突入する。

中禅寺湖に飛来したキンクロハジロの大群 ©nishiki atsushi

空nyan! 元気かい?
季節が巡る。山や森、鳥、植物、動物、小さな虫、キノコなどが周りに在る。この幸せを思うことがある。


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