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「就活生」であろうとした僕が「運命の会社」と再会した時の話。

こんにちは。日本交通の仲尾です。

採用の仕事をしていると良く面接の場で学生さんから聞かれるお話しをしておきます。

「なぜ日本交通に入社しようと思ったのか」

日本交通に興味をもったきっかけは前回のnote記事にまとめたのでそちらを読んでいただくのが早いと思います。

興味を持ったところで、別に入社理由には至らないのが就職活動。今回は僕が日本交通に入社した理由についてちゃんとお話しできたらと思います。

「恋するフォーチュンクッキー」の日本交通バージョンを大学2年生の時に見た私は、タクシー会社に就職しようとは微塵も思っていませんでした。

大学生当時の僕は車の運転はむしろ敬遠しがち。
後退駐車がとにかく苦手で、自動車教習所も合宿ではなく自宅から自転車で10分ほどの教習所に1年近くかけて通って、期限ギリギリのタイミングで取得できたほど、車の運転に関してのモチベーションがとにかく低かったです。

「車の運転なんていずれ必要なくなるはず。自動運転の時代がやってくるらしいし、今免許を持ってる人にお金を払って運転してもらえばいいじゃん」

と本気で思っていました。(苦笑)

当時はあまりにも運転に対する意識が低すぎたので、もしもタイムスリップできるのなら、当時の僕に対して半日くらい運転できることのメリットを話してやりたいくらいです(笑)。

少し遡ること、大学1年生だった2013年当時、スマートフォンとガラケーが混在していた時代に僕は銀座のApple Storeの前にできた長蛇の列に並び、ついに携帯電話をN905iからiPhone5sに切り替えて、4GLTE回線のスマートフォンを手に入れました。いわゆるiPhone第7世代です(笑)。

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僕の父はアップル信者で、幼いころからMacに親しんで育っていたので、ジョブズが生前最後にデザインをしたiPhoneは絶対ほしかった。トレンドを後追いしながらも、とにかく新しいものに目がない性格は父親譲りだったかもしれません。

就職活動のスタート。メディア業界を片っ端から受けて落ちる毎日が続く。

当時僕の本命企業は映画やアニメに関わる仕事、いわゆる映像クリエイティブに関われる企業でした。

とはいえ映像制作会社もピンキリで3月の情報解禁とは無関係に求人情報をホームページで出していたので最新の採用情報を手に入れるのにとても苦労していました。ナビサイトに登録はおろか、ホームページすら持たない制作会社も結構あった!

RSSというホームページで更新があったらメールに通知が良く機能なんかを使って就活情報を取り入れたりなんかしながら、常にホームページを毎日開きながら募集開始の文字を追いかけていく毎日。コネもなければ正確な情報の手に入れ方も分からない。今でこそ、片っ端から聞けばよかったんだよとアドバイスしてあげたいのですが、当時の僕にはそんな発想があるわけもなく、忸怩たる思いを募らせながら就職活動に芽が出ない状態が続いていました。

映像に関わることならと、フリーライターの母親とソフトメーカー勤務の父も気をきかして自分たちの仕事関連のOB OG訪問なども何人か紹介してくれました。テレビ局。制作会社。アニメーション会社。映画配給会社。音楽会社。色々な人に会いました。そこではっきりと気づいてしまったのが、学生である自分と社会人の明確な違い。それが消費者目線と生産者目線ということでした。

「あなたが入社してやりたいことは何ですか?」

この質問を投げかけられるごとに疑問が募るばかり。俺がやりたいこと?今日の晩御飯すらまともに決められないのに。働いたこともない会社に就職してやりたいことを決められるわけないじゃん。でもそれをベストな回答で求められているのが面接なんだよな。ああ、なんて答えるのが正解なんだ!

500倍という超高倍率なテレビ局を3社受け、大手映画会社2社、中堅の映像制作会社3社、アニメーション制作会社5社のエントリーシートが通り、当日は半日近く待って10分程の面接を受けていく。

エントリーシートと何が正解かが分からない面接の繰り返しで疲労していく身体とすり減っていく精神。あと交通費で減っていく財布のお金。履歴書とエントリーシートを書き、面接を受ける就職活動の流れはとにかくストレスの溜まる面倒な作業そのものが続く数カ月。

内定がゴールじゃない?いやいや、もうゴールしてもいいよね。頑張ったよね。そんな豆腐メンタルな自分が気づいていなかったこと。それは僕みたいな人は腐るほどたくさん来るし、消費者目線しか持ち合わせてない人は最初から求められていないという事実。なぜその会社に、その業界に行きたいと思っているのかを真剣に考えていなかったことに、まだまだ僕は気づかずに就職活動を続けていたのでした。

就活で楽しみにしていたこともあります。好きな映像業界の裏側の話を聞いたり、会社見学をしたりできたこと。好きなアニメの制作現場を見ることができたりするのはマニアとしても、とても楽しみでした。憧れの監督やプロデューサーと話すことができるのはある意味、消費者目線のまま就活に臨んでいたことは、おそらく面接官にも見抜かれていたんだと思います。

趣味で描いた500枚以上のアニメーション用紙を持って臨んだ某有名アニメーション会社の面接。そこで僕はアニメーターではなく、制作進行の仕事をやりたいと伝えると面接官も「?」とポカン状態。え?アニメーターになって絵を描きたいから作品を持ってきたんじゃないの?

実際に持ち込んだ作品がこちら。

いや全く、おっしゃる通り。実はただ自己表現をしたかっただけだったんです。本当に申し訳ないことをしたなと反省しています。しかも自分の表現が面接官に否定されることを恐れて、評価されない分野への逃げ道を作って、適材適所の判断を会社に委ねようとしたわけです。図々しいにもほどがあります。面接ではこの会社で働きたいという志望動機を持ってきて、それを伝えることをしていなかった自分がいました。こりゃ内定なんて出るわけがない。

日本交通との再会。「あ、踊るタクシー会社じゃん」

連戦連敗。メディア以外も見てみるかと新宿NSビルで開催していた合同説明会の会場をとぼとぼ歩いていた僕は、自衛隊のブースの深夜アニメのポスター「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」を見て「自衛隊もいいなあ」と、どうせ働くんだったら誰かの役に立つ仕事ならいいよなあと、思い始めていました。

そこで一風変わったブースを構えている会社を見かけました。チラシを積極的に配るでもなく。小さなモニターをブース正面に設置して、見覚えのあるダンス映像を流しているタクシー会社。それが日本交通でした。

出版社の文字起こしのアルバイト中に見て、ちょっと感動しちゃったその恋するフォーチュンクッキーを見たのはちょうど1年ぶりくらい。「あ、踊るタクシー会社じゃん」と3分間ある映像の前で立ち止まっていたら、採用担当の人に「よかったら話聞いてみません?」と爽やかな笑顔で声をかけられました。

「え~どうしよう。でも映像面白いし、ちょっと聞いてみるか」

そんな軽い気持ちで

かくして、日本交通との再会を果たした仲尾の行方は?
スキが前回の数を越えられたらこんな感じの続きを書こうかと思います。

続きが読みたいと思ってくださった方は、ぜひフォローとスキをよろしくお願い致します。

ではまた次回。ネットのどこかでお会いしましょう。
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