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資産形成の備忘メモ ~企業がオススメする金融商品を盲目的に信じてはダメ〜

今日の記事では、『何故、自分が金融商品を購入しているのか?』をベースにして、その目的から外れている商品を選定してはイケないことを書きたいと思います。

この記事を書こうと思った理由は、投資信託の運営会社サイドの思惑が多分に入った投資信託アワードを見かけたからです。金融リテラシーを持っている方は『ふぅ~ん、アクティブファンドだけで比較すればそうなるよね。』と理解できる内容ですが、長期的な資産運用を目指している初心者が購入商品を悩んでいるときに、その内容を見て飛びついてしまうこともあるかと思います。

この記事を読んでいただいた方が、安易に飛びつかないようになればと思います(短期投資を行う分には、選択肢としてアクティブファンドの運用はアリだと考えていますが、私は同ファンドを活用していないです。)

そもそも論、売りたい商品が「良く」評価される?

基本的に、手数料が高い商品を売りたいというのが金融会社側の思惑です。もし、手数料が高い傾向にあるアクティブファンドだけを集めて、その中で比較した結果であれば、長期的なインデックスファンドを求めている個人投資家からすれば価値の無い情報の集まりになります。

上記のサイトで取り扱っているのは、アクティブファンドだけであり、受賞している商品は、購入手数料が必要であったり、信託報酬(≒個人投資家からみたらコスト)が年率1%~2%必要な商品だけになります。

下記のページを読めば、運営サイドが明確に「アクティブファンド」にフォーカスしたアワードにしていることが分かります。

個人的に気になるのは、上記と同じウェブサイト内でアクティブファンドに対して長期投資に対する適正が乏しいことを示唆している記事があります。それでも、アクティブファンドにフォーカスした賞を設けている時点で、証券会社から見て何が”好ましい”商品であるかは透けて見えます。

簡単にまとめますと、基本的な知識が無い投資初心者が、たまたまアクセスしたウェブサイトをベースに長期運用を前提とした適切な金融商品を選定することは難しいといえるのが現状です。

投資信託の比較でオススメサイトは?

色々なウェブサイトを見てみましたが、下記の楽天証券内の比較が最もわかりやすいのではないかと思います。

「アクティブファンド」「インデックスファンド」を明確に分けて記載されており、初心者がみても何かしら種類が異なるファンドがあるのであろうということはわかります。

物足りないのは「なぜ、その投資信託が選ばれたのか?」という点が記載されていない点です。たとえば、先進国株式部門では、三菱UFJ国際投信『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』が選定されており、他証券会社がアワードに選定されていることは一定の公平性が担保されているように思えますが、その理由が記載されていないです。

投票だけで絞ったのかもしれないのですが、当該投資信託が選定された理由まで踏み込むことができるのであれば、記載してもらいたいと感じました。

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