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中華圏の方々とのやり取りあれこれ

私が中国語を勉強して、もう20年以上が経ちました。この20年間、中国語を勉強しなかった時期もあり、中華圏の方々とはあまり交流していませんでした。最近また中国語を勉強するようになり、ネット上だけで交流を再開しています。今日はこの約20年間で出会った人々の話をしていきたいと思います。

初めて会った中国の人

大学生になった私は、語学の学習について英語か中国語のどちらかを勉強する機会を得ました。私のカリキュラムは少し特殊で、第二外国語というものがありませんでした。そのため英語・中国語のどちらかを選ぶか、または外国語を履修しないという事も可能でした。私はせっかくの機会なので中国語を勉強する事にしました。

1年生の時の中国語の先生は、中国の江蘇省出身の女性の先生でした。過去にも書きましたが、彼女は発音についてとても厳しい先生でした。しかし、今の私の発音の基礎を作って下さったので、本当に感謝しています。独学だったら多分ここまで発音上手くなってなかったと思います。

実は先生は他にも居ました。中国の少数民族であるウイグル人の先生にも教えて貰っていました。当時はウイグルと中国の関係なんて全く分からなかったのですが、私がイメージしていた中国の人とは随分顔立ちが違っていたので、驚いたのを覚えています。他にも何人か中国人の先生に卒業までお世話になりました。

ネットでのやり取りが楽しかった

私はゲイなので、インターネットで中華圏に居るゲイの方々とも当時使っていたMSNメッセンジャーやCGIチャット等でやり取りをしていました。正直大学在学中は中国語の発音以外は全然出来なかったんですが、ネットで拼音(中国語の発音を表すローマ字表記)で入力したりしているのと、チャットでのやり取りを経て、だんだんレベルが上がっていきました。

その中でも満州族の中国人とウイグルの人とのやり取りが印象的だったのを覚えています。彼らは特に面識は無くて、私も別々にやり取りをしていました。日本に住んでいた彼らとは時間があればご飯を食べに行ったりしていました。その時に中国政府への不満を口にしていました。私はその時初めて、少数民族は中国の中で蔑まれているのだなと理解しました。中国では決して口にする事が出来ない事を、彼らは言論の自由が認められている日本で、まるで堰き止めてられていた水が一気に放たれたかの如く、私に詳細に話してくれました。これも今から大体20年くらい前の話です。

他には台湾人ともやり取りしていました。日本で中国語を勉強するとなると、殆どが中国大陸の標準語である「普通話」を勉強します。それまで私は台湾人とやり取りした事がなかったので、チャットをしている時に色々新たな知見を得ました。

そもそも台湾では中国大陸で使われている「簡体字」ではなく、昔から使っている「繁体字」を使っています。簡体字には元になる繁体字があるのですが(例えば「车」なら「車」、「头」なら「頭」)、別の漢字に統合しているパターンがあるのです。例えば「别扭(ひねくれている)」という単語の場合の「别」という字は繁体字だと「彆」という字になります。わ、わからん。

台北に住んでいた彼は、当時はまあまあイケメンでモテそうな感じでした。そこで私は一度彼に会ってみたいと思って思い切って台湾に行きました。今から15年以上前の事です。その数年後彼は日本に旅行に来たのですが、なんと体形が当時と全然違う…ぽっちゃりになってしまっていました。

上京のきっかけも中国人

26歳の時、私は人生の岐路に立たされていました。当時音楽をどうしてもやりたくて大学卒業後はフリーターをしながら音楽をしていました。結果鳴かず飛ばずだったため、就職しようにも仕事が見つからず。そんな時にネットで一人の中国人と出会いました。

彼は天津市出身の中国人でした。千葉県に住んでいて部屋が余っているという話を聞きました。その時私は閃きました。東京の方が仕事がいっぱいあるから、仕事を見つけるために暫く住まわせてもらおうと。私は彼に相談しました。するとあっさりOKしてくれました。

ここから私の人生は変わりました。彼が居なかったら恐らく私は今でも地元に住んでいたと思います。全てのきっかけが中国の方々から始まっている事に気が付きました。でも、一緒に住んだ数ヶ月は文化や習慣の面で大変でしたね。その辺はまた今度にでも書こうと思います。

初めて中国語を話す日本人との出会い

ここからはタイトルとは少し内容が逸れるのですが、Twitterでゲイの方々とやり取りしているうちに中国語を勉強しているという日本人とつながりました。Twitterでも結構中国語を使っている方だったので、私は興味深々でした。

都内の居酒屋で色々話を聞いていたのですが、とても有意義な時間でした。印象的だったのは、私が中国語で荻窪(荻洼di2wa1)と言った時にちゃんと「おぎくぼ」と返してくれた事でした。なかなか日本人で荻窪を中国語で言える人って居ないわってなりました。彼は私が知っている中で一番の中国通だと思います。お仕事が忙しい方なので最近はやり取り出来ていませんが、連絡取ってみよかな…

ここまで色んな人が出て来たけど…

今年5月くらいからまた中国語の勉強を再開して、HSK6級を受験したわけですが、今は専らネットでしかやり取りしていません。本当はリアルでやり取りしたいのですが、私がシフト勤務で平日休みだという事と、引っ込み思案な性格だという事も相俟って、なかなかネット以外の交流がありません。

まあでも慢慢来でやっていきます。正直HSK6級の勉強をして勘が戻ってきたし、リスニング6級は超絶難しすぎたけど、簡単な言い回しならある程度は聞き取れるし(HSK5級は余裕だったのにw)。でもリアルな交流が一番上達するんだよな。





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