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COVID-19 新型コロナウィルス関連

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#パブリックスペース

ポストコロナにおける都市・地域の展望

都市・地域に求められる変革、これからの社会デザイン 〜両社ワーキングメンバーによる研究と提言〜2021年2月18日、日建設計とパシフィックコンサルタンツは共催イベント「ポストコロナにおける都市・地域の展望」を開催しました。 渋谷駅周辺など東京都心部の「駅まち一体開発(TOD)」で、都市が抱える課題解決に共に従事してきた2社が、「都市・地域に求められる変革、これからの社会デザイン」と題し、研究と提言を行いました。これは、両社の若手・中堅社員がポストコロナの都市像について昨年夏に

夏の屋外を涼しく過ごすためのアイデア~ゼロエナジークールスポット「COOL TREE」~

豊村 幸毅、大西 宗太郎 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ 新型コロナウィルスの流行は長期化し、真夏の酷暑環境下でもその生活は続いています。換気のために扉を開け放ったまま営業することを余儀なくされる飲食店等も見られ、室内の温熱環境の悪化と空調エネルギーの増加も懸念されます。 こうした生活を体験してみると、さわやかな自然の風が吹き、密の心配の少ない屋外に、気持ち良く快適に過ごせる空間を創ることの意義を改めて感じます。そこで、日本の暑い夏に、屋外で快適に過ごすた

都市にリアルな交流を生む  ~可変ユニットで使いこなすパブリックスペース~

伊藤 雅人 日建設計 都市部門 パブリックアセットラボ アソシエイト アーバンデザイナー リアルな交流を実現してこその健全で豊かな都市生活前稿「『疎』をさりげなくつくる~安心で心地よいパブリックスペース~」でも触れられたように、With/After COVID-19の時代において、パブリックスペースが都市の中で大きな役割を果たすことは間違いないでしょう。 オンライン打ち合わせが当たり前になり、「ウェブ飲み」が市民権を得たとしても、リアルな場でのコミュニケーション、例えば友人

「疎」をさりげなくつくる  ~安心で心地よいパブリックスペース~

仁井谷 健  日建設計 都市部門 ランドスケープ設計部 ランドスケープアーキテクト 私たちランドスケープアーキテクトは、建築や都市開発のプロジェクトを通じて、土地の自然や文化に根差した風景や、都市の憩いの場となる屋外空間をデザインしています。 また出来上がった空間が、雨風に晒されてどう変化していくか、植えた木がどう育っていくか、さらには台風などの自然災害にどう付き合っていくかなど、竣工後、重ねていく「時間」に向き合ってデザインしています。 そこへさらに「感染症の拡大を防