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#環境

TOD型都市開発手法の環境価値向上と環境負荷低減効果の評価システム開発

ビタノバ リディア 日建設計総合研究所 研究員 共同研究者 山村 真司:日建設計総合研究所 日下 博幸、ドアン グアンヴァン:筑波大学計算科学研究センター  TOD型開発と都市環境についての検討公共交通指向型開発(Transit-oriented Development:TOD)は、過密化する都市域において生活の利便性と質の向上のために、自動車交通の抑制と集約的な都市構造を実現するための開発手法です。鉄道駅等の公共交通拠点を中心に、コンパクトで効率的な土地利用による都市環

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア⑤「工場×レジリエンス」

日建VUCAエンジニアリング多良 俊宏、大塲 涼太 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ  このVUCAの時代に、企業や工場はどうあるべき?VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味します。昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止のために強いられた新しい生活様式、半導体不足を

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア③「本社オフィス×グローバルデザイン」

もし、IT最大手企業の本社の設計をするならどんな提案?武田 佳奈子 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ  浸透する多様な働き方 vs. オフィス回帰論コロナ禍を経てリモートワークが社会的にも浸透した今日では、一つの拠点に捉われない働き方がこれまで以上に身近なものとなりました。 他方、GAFAMと呼ばれるようなグローバルIT企業の中には、オフィス勤務に重点を置いた業務スタイルを推進する動きも少なくないようです。 こうした中で、新たに本社オフィスをつくる意義とは

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア②「データセンター✕地球環境」

新技術の力を結集し脱建築へ期待小上 佳子、北川 大輔 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ  データセンターのニーズ内閣府はSociety5.0を日本が目指すべき未来社会の姿として提唱しました。サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた社会の実現のためにはAIやIoTなどのデジタル技術の更なる革新が期待されています。 日本は国際的にみると未だデジタル後進国であり、国内DX化は今後更に拡大していくと考えられます。そのため、国内のデータセンター需要はますます大き

日建設計・設備フォーラムから生まれたアイデア①「学校×After/with COVID-19」

ウイズ・アフターコロナの学校に求められる機能は?海上 亜耶  日建設計 エンジニアリング部門 環境デザインスタジオ アソシエイト・アーキテクト 子どもの世界はどう広がってゆくか子どもにとって属性の最小単位は家庭であり、そこから学校へ、さらには街へ…私たちは無意識に子どもの世界の広がりを一方向的にしか捉えていなかったかもしれません。子どもたちの「ソト」の世界が一時的に閉ざされたCOVID-19という災禍と急激なICT化を経験し、どのように世界を広げて豊かな体験を育んでいけるの

コンピュテーショナル技術でオープンエアかつ多様な環境のオフィスを実現する

原田 尚侑 日建設計 設備設計グループ 環境デザインスタジオ・CEEL 環境エンジニア 日建設計では様々なチームがコンピュテーショナルツールを扱っていますが、その一つにCEEL(Computational Environmental Engineering Lab)というチームがあるのをご存じでしょうか。 CEELは、風・熱・光・音・エネルギーなどに関する建築の環境要素を読み解くプロが集う環境デザインスタジオというグループに所属しており、環境コンピュテーショナルツールを扱っ