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COVID-19 新型コロナウィルス関連

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2020年12月の記事一覧

つな木 Challenge1  ― 木×人+人×人。「つな木」のトランスフォーメーションが生む木育 ―

大和田 卓 日建設計 設計部門 Nikken Wood Lab プロジェクトデザイナー 徳島での つな木PJ 第二段! 多様なトランスフォームを可能とする つな木 の導入 私たちNikken Wood Lab(以下Lab)は、日建設計の木質・木造の開発研究を行うチームで、中大規模の木造プロジェクトを進める傍ら、極小木造の可能性を探る「つな木」の研究開発を進めています。これは木材利用促進を面的に広げると同時に、コロナ禍におけるライフスタイルの変化や医療現場への対応、またパブリ

京都駅ビル熱源改修 ~ASHRAE技術最優秀賞~

牛尾 智秋 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ アソシエイト 全世界のプロジェクトを対象に、毎年行われるアメリカの暖房冷凍空調学会ASHRAEの技術賞(TECHNOLOGY AWARD 2021)にて、京都駅ビルの熱源改修が、最優秀賞(FIRST PLACE)に選ばれました。ここでは、その内容を紹介します。 京都で最も二酸化炭素排出量の多いビルからの脱却 京都駅ビルは、COP3で京都議定書が結ばれた1997年に完成しました。完成当時から地球環境問題に関心をも

コロナ禍でも安心して業務ができるオフィスの例

藤井 拓郎 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ アソシエイト コロナが与えたオフィスへの影響 今、私は自宅でこの原稿を書いています。入社当初から在宅勤務の制度は会社にきっとあったと思います (正確には2014年4月からスタート) が、一度も利用したことはありませんでした。「家で仕事なんて・・・。打合せは大小必ず毎日しているのに、家に籠っても何もできないよ。調べるにも専門書は必須だし。コピー機、スキャナーも使いたいし。」なんて考えていました。今年になって、コロナ

STAY HOMEからSTAY OFFICEへ

平田 裕信 日建設計 設計技術センター セーフティエンジニア コロナ禍の今、大地震が来たらオフィスで仕事をしているあなたはどうしますか? これからは、感染症や地震などの災害が、複合的に発生することへの対応を考える必要があるのではないでしょうか。 そこで、私たちの安心・安全を守るひとつの考え方として「STAYできるOFFICE」を提案します。 BCPとLCPとは? まず、事業継続計画「BCP」(Business Continuity Plan)は、多発する自然災害に伴い、

withコロナ時代の光環境  ~自然を取り入れ、可変/パーソナルに呼応する照明とは?~

加藤元紀、谷口洋平 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ コロナ禍の状況で在宅勤務が常態化して久しいですが、自宅で過ごしていると窓から入る陽ざしで季節の移ろいをふと感じたり、日光の明るさに応じて照明の明るさを変えてみたり、オフィスにいるときよりも身の回りの環境を意識するようになった気がします。このように私たちの暮らす空間の光環境は、仕事の効率だけでなく、快適で豊かな生活に少なからず影響を及ぼしているといえます。 オフィスの光環境に着目すると感染症対策として有効

With / Afterコロナに適応する躯体蓄熱放射冷暖房+ One way換気のウェルネスオフィス

片岡 えり 日建ハウジングシステム 設計監理部 設備 新型コロナウイルスの流行が収まらない中、健康に意識が向いたニュースや商品などを見かけることが以前にもまして増えている気がします。全ての人の生活環境が大きく変わる中で、健康に過ごすことの大切さを一人一人が身にしみて感じているということだと思いますし、私もその一人です。 健康に過ごすということは、快適に過ごすことと密接に関係していると言えますが、快適な温熱環境と、新鮮な空気環境を実現する手法の一つとして躯体蓄熱放射冷暖房(

BIMを活用した設備設計の取り組み

本多 司、劉 建楠 日建設計 エンジニアリング部門 設備設計グループ Before COVID-19における建築設計においては、設計者(意匠、構造、電気、機械)、発注者、受注者、メーカーといった様々な立場の方々と対面で綿密なコミュニケーションを取ることでコンセンサスを得てきました。しかしながら、対面でのコミュニケーションが減少し、WEB会議が増えてきたWith/After COVID-19の状況下では、Building Information Modeling(BIM)を活