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【2040年の未来予測】バーチャルが日常になる

 スマホの代わりに、欠かせなくなるアイテムはAR(拡張現実)用のメガネかもしれない。つまり、メガネにすべての情報が映し出される。
 目的地までスマホ上のマップを見ながら右往左往する必要はなく、このメガネをかけるだけで、実際の道に順路が示される。どんなに方向音痴でも目的地につけるようになる。店は看板を出す必要はなくなり、店に入れば、メニューが写真つきで表示される。人の名前と顔を覚えなくても安心だ。会話を始めるや、相手の情報が表示される。メガネがイヤなら、同じ機能を持つコンタクトレンズができるかもしれない。
 交通標識も、バス停にはかつてあったような時刻表もなく、バスが来れば、そのバスがどこに行くかも眼前に表示される。かつては運転手に尋ねる必要もあったが、聞きたくても運転手はいない。無人運転だからだ。 こうした夢のようなテクノロジーの裏側には、不都合な真実もある。
 
24時間、常時接続下では現代以上に日々の行動履歴は蓄積される。ARメガネが普及すれば、首の動きなどより細かいデータが収集されるはずだ。街角には監視カメラが設置され、画像認識で、あなたがどこにいるかは常に把握されるはずだ。
 いずれも空想に聞こえるかもしれないが、これらはすでに実証実験が行われていたり、開発に乗り出したりしている事例であり、荒唐無稽な話ではない。
 2035年までには、5Gによってもたらされる経済規模は、12兆ドル(1ドル=100円で1200兆円)以上にも達すると試算されている。
 街中のあらゆる場所にカメラやセンサーが置かれ、モノにはチップ(半導体)が組み込まれる。そのチップから、メーカーや販売会社は人の利用状況や行動履歴などのデータを吸い取り、活用する。そうしたビジネスの輪が急拡大する。
 チップがあらゆるモノに組み込まれると聞くと、想像がつかないかもしれないが、すでに、その端緒は開けている。身近な例が「RFID」だ。

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