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【2040年の未来予測】5Gとはそもそも何で未来の何を変えるのか

 運転手のいない自動運転バス、ドローンによる配達、自分が入りたいと思うときに自動で沸かしてくれるお風呂、遠隔手術、前に立つだけで健康診断してくれる鏡……。2040年、これらは実用化されているだろう。こうした世界に向けて我々は走り出している。
 そしてその基盤となる技術が通信だ。「多くの情報を高速で伝えることで可能になる」技術は通信が土台である。
 そして、その基本になるのが「5G」だ。
 現在大騒ぎされている5Gだが、NTTドコモやソフトバンクがCMで声高に叫んでいるのも聞いたことがあるだろう。
 5Gとはそもそも何だろうか。
「ファイブジー」と読むのが一般的で、日本では2020年から実用化されている。

5Gは国際規格である。
 無線の規格は、世界で周波数や通信方式の規格を統一している。これはあたりまえの話で、世界で統一されているからスマートフォンはアップルだろうがサムスン電子だろうが端末を問わないし、国内外どこからでも通信できる。
 ではここから、5Gをわかりやすく説明するために、携帯電話を例として、通信の世界がこれまでどのように変わってきたか見てみよう。
 通信の規格は、ほぼ10年ごとに次の世代に進む。
 日本電信電話公社(現NTT)がアナログ方式の1Gを開始したのは1979年だ。
あのショルダーフォンの時代だ。自動車電話もそうだ。
 それから約14年後の1993年にデジタル方式の2Gが始まる。アラフォー以上の方はPHSの記憶があるかもしれないが、PHSが2Gである。
 そして、2001年にNTTドコモが「W ‒ CDMA」と呼ぶ方式で3Gサービスを開始する。ここからは多くの人の記憶にあるかもしれない。携帯電話のメールで写真をやりとりするのが不自由なくなったのもこの頃だ。
 そして、2010年にLTE(4G)が始まった。 世代が代わると何がすごくなるのかというと、通信速度が速くなることと、情報伝達量が増えることだ。ここまでの30年で最大通信速度は約10万倍である。
 そして、4Gから5Gへの大きな特長は、さらに高速になり、大容量化が進んだことにある。5Gは4Gの最大100倍の速さになる。
 具体的な変化を挙げると、2時間の映画をダウンロードするときに、4Gだと5分かっていたのが、5Gだと3秒ほどになるといわれている。かつては映画を自宅で見るためにレンタルショップで借りて見ていたのが、すでにもう家にいながら、3秒で見られるようになったのだ。いかに通信技術の進歩が、我々の生活を変えたかおわかりいただけるだろう。
 こうなると、鮮明な映像をストレスなく配信・視聴できるだけではない。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の利用も進むだろう。ポイントは、通信速度が速くなり、情報伝達量が増えるということだ。これが世界を変える。
 とはいえ、現在は基地局が限定されていることもあり、しばらくは4Gでつながり、時に5Gがつながるという状況だ。4Gという大海に5Gという島がいくつか浮いているイメージが正しい。
 その5Gがさらに進化するのが6Gだ。これまでの歴史を振り返ると、2030年頃に実用化される。

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