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2023/05/24(水)=欧州、米国、日本株ともに下落/日経平均は利益確定売りなどで一時、400円近くまで下落


―――【まとめ】―――

  • 英国、欧州株ともに下落、高級品銘柄に売り、高級品セクターで約4兆円余りが消失

  • ECB、あと「数回」の利上げ必要=独連銀総裁

  • 利上げ観測で英国債下落

  • 米企業活動は加速、5月の米PMI予想外に上昇、インフレ圧力も示唆

  • 米新築住宅販売、4月は4.1%増の68.3万戸、13カ月ぶり高水準

  • 米主要株式3指数が下落、債務上限問題で政権と共和党の協議進展せず

  • イエレン財務長官の政府資金枯渇との警告に共和党内で不信感が広がる

  • S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.5対1で上回る

  • 債務交渉の時間切れ近づき、デフォルトリスクを中心に保有プレミアム上昇

  • 1カ月物米財務省短期証券の利回りが一時過去最高の5.888%まで上昇

  • ブラード総裁とカシュカリ総裁、インフレ高止まりなら利上げ継続の可能性示唆

  • ドルは対円で一時、1ドル=138円91銭と、昨年11月下旬以来の高値もその後反落

  • 原油先物相場続伸、1バレル=73ドルに迫る

  • サウジエネルギー相、空売り投資家に警告後、WTIで一時2.5%高まで買い進まれる場面も

  • 原油価格、年初から約9%下げ、米金融引き締めや中国経済回復鈍化が影響

  • 金先物続落、投資家の関心は米債務上限交渉の行方に

  • 国債利回り上昇とFRB当局者のタカ派コメントが金の上値抑制

  • 日経225先物6月限、24日夜間取引終値は前日比180円安の3万670円

  • S&Pがソフトバンクの格付けを一段階引き下げ、変動性と資産リスクの高まりを理由に

  • JPモルガンのコラノビッチ氏が株式を減らし現金堅持を提案、エネルギーから金へ移行

  • モルガン・スタンレーのウィルソン氏、米国デフォルトは市場にまだ織り込まれていないと指摘

  • 過熱感による利益確定売りが優勢、前場の日経平均は続落

  • 海外勢の日本株買い思惑、押し目買いが観測される

  • 中国電力の黒字予想好感、電力株が連れ高

  • 半導体株は強含み、米半導体大手の決算への思惑

  • 新興株は小幅続落、方向感に乏しい

  • 前日引け間際急落のトヨタ自動車は5.4%高と逆行高

  • 日経平均終値(3万0682円68銭)・日足は小陰線、5日線下回る

  • 日経225先物6月限日中取引は前日清算値比240円安の3万610円で終了

  • 米国市場の下落と新型コロナウイルス感染症再拡大の影響受けて

  • ロングとショートの需給状況が交錯、ナイトセッションでは値幅が出やすい

  • ボリンジャーバンドの+2σが3万1150円まで上昇、+1σは3万290円まで上昇

  • 押し目待ちの買い意欲は強いものの、米国の債務上限問題が懸念

  • NT倍率は14.25倍に下落、エヌビディアの決算反応が焦点

  • 野村、ABNアムロ、BNPパリバ、みずほが売り越し、日産、ドイツ、ソジェン、HSBC、SBIが買い越し

  • TOPIX先物ではBofA、みずほ、シティが売り越し、ソジェン、HSBC、ゴールドマン、ドイツが買い越し


―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限10分足チャート2023/05/23(火)16:30~2023/05/24(水)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限日足チャート2022/11/25[半年前]16:30~2023/05/24(水)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/05/23(火)の経済指標結果

2023/05/23(火)の経済指標結果

◆2023/05/24(水)の経済イベント予定

2023/05/24(水)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市況=株下落、高級品銘柄に売り-利上げ観測で英国債は下落(23日ブルームバーグ)

2023/05/24(水)03:05

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 欧州株は下落、経済指標による成長見通しは強弱混在

  • 米国経済の減速懸念で高級品銘柄が売られる

  • 高級品セクターで約4兆1600億円の時価総額が失われる

  • モルガン・スタンレー主催の会議で米国での業況が軟調との指摘

  • 英国債が欧州国債をアンダーパフォーム、利上げ観測強まる

  • 英10年債利回り一時12bp上昇、ピーク金利は5.11%と予想

  • IMFは英国の成長予測を上方修正、金利引き上げと高水準維持の必要性指摘

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

  23日の欧州株は下落。経済指標が示唆する成長見通しは強弱が混在した。米国経済の減速を巡る懸念を背景に高級品銘柄が売られた。
  ストックス欧州600指数は0.6%安と、3週間ぶりの下げ幅だった。フランスの高級品ブランド、エルメス・インターナショナルやLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、「グッチ」などの高級ブランドを展開するケリングはいずれも下落。高級品セクター全体で300億ドル(約4兆1600億円)余りの時価総額が吹き飛んだ。
  モルガン・スタンレーがパリで開いた高級品関連会議では出席者が米国の業況について「比較的軟調」だと指摘していたと、同行のアナリスト、エドワール・オーバン氏が述べた。
  欧州債市場では英国債が主要な欧州国債をアンダーパフォームした。国際通貨基金(IMF)がイングランド銀行(英中央銀行)は一段の引き締めが必要になる可能性があると指摘し、短期金融市場は利上げ観測を強めた。また、24日発表される4月の英インフレ統計を控えてポジション調整も見られた。市場では総合インフレ率の大幅低下が予想されている。
  英10年債利回りは一時12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して4.19%。短期金融市場が織り込むイングランド銀のピーク金利は10月までに5.11%と、前日から9bp上昇した。
  IMFは英国の成長予測を上方修正したが、インフレに対処するため金利をさらに引き上げ、高水準で維持する必要があるかもしれないと警告した。

5月23日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券                      直近利回り    前営業日比
独国債2年物                2.82%           +0.01
独国債10年物              2.47%           +0.01
英国債10年物              4.16%           +0.09

原題:Gilts Slide as Traders Add to BOE Hiking Bets: End-of-Day Curves
European Stocks Drop on Glum Growth Data; Luxury Shares Slide (抜粋) 

ブルームバーグ

◆欧州市場サマリー(23日ロイター)

2023/05/24(水)02:57

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場と欧州株式市場は反落、米債務上限問題で投資家心理が悪化

  • FTSE250種指数は0.34%安、米債務上限引き上げ協議継続中

  • 高級ブランドバーバリーは3.1%安、高級品株が利益確定売りで下落

  • 銅価格下落によりFTSE350種鉱業株指数は1.17%下げ

  • 英国PMI速報値は好調、IMFは英国が今年景気後退すると予想せず

  • 高級ブランド銘柄の売りが続く、STOXX欧州600種指数は3週ぶりの大きな下落

  • プライベートバンク大手ジュリアス・ベアが7.4%下落、業績低調が影響

  • ユーロ圏債券は利回り上昇、利上げ期待と米債務上限問題の不確実性が影響

  • ドイツ10年債利回りは2bp上昇、ECBの更なる利上げが織り込まれる

  • ギリシャ10年債利回りは横ばい、選挙結果が経済成長と債務削減策の期待を生む

  • イタリア10年債利回りは3bp上昇、独伊10年債の利回り格差は横ばい

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[23日 ロイター]
<ロンドン株式市場>
 反落して取引を終えた。米国の債務上限問題を巡る不透明感で投資家心理が悪化した。中型株で構成するFTSE250種指数は0.34%安。米連邦政府債務の法定上限31兆4000億ドルの引き上げを巡る行き詰まりを解決するため、ホワイトハウスと共和党の交渉担当者は協議を継続する。共和党側の交渉担当者、ギャレット・グレイブス下院議員は22日夜の協議後、ホワイトハウスとの隔たりは依然として大きいものの23日に交渉を再開すると述べた。英高級ブランド会社バーバリーは3.1%安。米国での需要減退懸念を背景に、これまで好調だった欧州の高級品株が利益確定売りで下落したのにつられた。銅価格の値下がりを受け、FTSE350種鉱業株指数は1.17%下げた。S&Pグローバル/CIPSが発表した英国の購買担当者景気指数(PMI)速報値はサービス部門の企業が5月も旺盛な需要を見込み、急速なペースで値上げを実施したことが示された。また、国際通貨基金(IMF)は、英国が今年、景気後退に陥るとはもはや予想していないとした。

<欧州株式市場>
 反落して取引を終えた。高級ブランド銘柄が売られたことや、スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアの業績が低調だったのが嫌気されて下落したことも相場全体の重しとなった。投資家は米債務上限問題の膠着状況などにも警戒した。米共和党の下院議員らは連邦債務上限引き上げを巡るホワイトハウスとの協議にほとんど進展がないとの認識を示した。STOXX欧州600種指数の下げ幅は3週ぶりの大きさだった。欧州高級品株10種指数は4.29%下落した。いずれもフランスの高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が5.0%下げ、今年に入ってからは22.7%上昇。23日はエルメスは6.5%、高級ブランド「グッチ」を抱えるケリングは3.0%それぞれ下落した。ジュリアス・ベアは7.4%下落。2023年1─4月の資金流入が小幅にとどまり、スイスの金融大手クレディ・スイスの経営危機による恩恵を受けると予想していた投資家を失望させた。

<ユーロ圏債券>
 域内国債利回りが上昇した。米債務上限問題を巡る協議の行方をにらみ慎重な地合いが続く中、将来の利上げ期待が高まった。米共和党側の交渉担当者によると、連邦債務上限問題を巡るホワイトハウスと共和党との事務方レベルの協議が23日に再開される。ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)上昇の2.47%。金融市場では、欧州中央銀行(ECB)が0.25%ポイントの利上げをあと2回実施するとの見方が織り込まれている。23年11月のESTR先物は3.7%と、ECBの預金ファシリティー金利が年末までに3.8%程度に達することを示唆した。ギリシャ10年債利回りは横ばいの3.903%。21日投開票されたギリシャ議会選挙の結果を受け、経済成長と債務削減策の継続につながるとの期待が高まり、前日には16bp低下していた。ドイツとギリシャの10年債の利回り格差は133bpとやや拡大。前日には132.2bpと2021年11月以降で最小となっていた。イタリア10年債利回りは3bp上昇の4.331%。独伊10年債の利回り格差はほぼ横ばいの185bpだった。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/05/24(水)05:10

23日05:21 イエレン米財務長官
「債務制限措置は6月1日にも期限切れとなる可能性」
「6月初めまでに資金が枯渇する可能性が非常に高い」

23日06:48 バイデン米大統領
「米共和党のマッカーシー下院議長と債務上限問題めぐる会談を始める」
「私は楽観的だ」
「我々は何かを成し遂げるつもりだ」
「支出を削減する必要」
23日09:03
「債務不履行の選択肢はないという点で米下院議長と一致した」
「われわれは協議を継続する」

23日06:53 米共和党のマッカーシー下院議長
「軌道修正の必要性で一致」
23日08:05
「合意に達しなかったが、協議は建設的だった」
23日23:30
「6月1日までにやり遂げることは依然として可能」

23日07:31 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「金利は現在より高くしなければならないかもしれない」
「積極的かつ素早い利上げは行わない可能性」
23日21:12
「緩やかなリセッション(景気後退)がインフレを抑制する可能性」
「経済に関するデータが、もう少し必要」
「もしインフレ率が高止まりした場合、追加利上げが必要となる」

23日16:53 デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁
「金融システムの不安定化よりも、金融政策と財政政策の対立を懸念している」
「ノンバンク金融機関(影の銀行)は、3月の銀行部門の混乱時に順調だったとしても市場のボラティリティーには脆弱」

23日17:14 国際通貨基金(IMF)
「英国はリセッションを回避できると予想、2023年はプラス成長を維持と予想」
「英国の2023年のGDPは0.4%まで低下すると予想」
「インフレ率がイングランド銀行(BOE)の目標の2%を下回るのは2025年半ばと予想」

23日18:22 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「インフレ率が上昇基調を続けた場合、追加利上げが必要となる」
「インフレ率が低下すると予想している」
「食料価格の上昇を過小評価していた」
「非常に厳しい金利引き上げによるインフレ対処は、避けなければならない」
「利上げのピークに近づいている」
「金利を引き上げるという手段は慎重に使わなければならない」

23日18:35 ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミスト
「長期的インフレ予測は目標から離れていない」

24日01:13 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「ECBの金利は十分に制限的な水準に達する見通し」
「ECBは金利を必要な限り制限的な水準で維持する」

24日03:00 ナーゲル独連銀総裁
「インフレ抑制のため、ECBはあと数回利上げする必要」
「インフレが持続的に低下するまで、十分な期間にわたりピーク金利を維持する必要」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物:24日夜間取引終値=180円安、3万670円

2023/05/24(水)06:03

 24日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日比180円安の3万670円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万957.77円に対しては287.77円安。出来高は3万5907枚だった。
 TOPIX先物期近は2150.5ポイントと前日比5.5ポイント安、TOPIX現物終値比10.99ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        30670     -180    35907
日経225mini        30665     -190   544897
TOPIX先物        2150.5     -5.5    35851
JPX日経400先物      19465      -40    4096
マザーズ指数先物      740      -2    1662
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆今朝の必読5本(24日ブルームバーグ)

2023/05/24(水)06:01

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • イエレン財務長官が警告するXデーに対し共和党内で不信感

  • マッカーシー議長は債務上限交渉がまだ続いていると述べ、歳出削減を求める

  • アップルとブロードコムが数十億ドルの契約を締結、5G部品を米国内で製造

  • S&Pがソフトバンクの格付けを一段階引き下げ、変動性と資産リスクの高まりを理由に

  • JPモルガンのコラノビッチ氏が株式を減らし現金堅持を提案、エネルギーから金へ移行

  • サウジアラビアのエネルギー相が原油の空売り勢に警告

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

イエレン財務長官は早ければ6月1日にも財務省が現金を使い切る可能性があると警告していますが、その「Xデー」について下院共和党の間で不信感が生じています。スカリス下院院内総務は、「後で日にちをずらすことができるよう、今の段階で保険をかけているように見える」と発言。6月1日という推計に至った根拠についてさらなる透明性が必要との認識を示しました。そうした認識が広がれば、債務上限引き上げの緊急性を打ち消すことにもなりかねません。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

「程遠い」
マッカーシー米下院議長(共和)は23日午前に共和党の全下院議員と非公開の会合を開き、バイデン政権との債務上限交渉はまだ続くと述べた上で、歳出削減という党の要求で団結するよう訴えた。会合に参加したラルフ・ノーマン議員によると、交渉では双方が合意には「程遠い」とマッカーシー氏は語った。会合に居合わせた別の人物もマッカーシー氏の発言を確認した。

米国内で製造
米アップルはブロードコムと数十億ドル規模の複数年契約を新たに締結した。ブロードコムは第5世代(5G)無線周波数とワイヤレス接続に関する部品を開発する。部品はブロードコムが主要施設を有するコロラド州フォートコリンズなど米国内の複数の施設で設計・製造される。

格下げ
S&Pグローバル・レーティングは、ソフトバンクグループの長期発行体格付けと無担保優先債券の格付けを「BB+」から「BB」に、劣後債の格付けを「B+」から「B」に、それぞれ1段階引き下げたと発表した。アウトルックは「安定的」。S&Pは格下げについて、ソフトバンクGの投資ポートフォリオの変動性と資産リスクの高まりに起因する事業面でのマイナス要因が、財務運営力や高水準の現金、上場の可能性があるアームの株式保有という下支え要因を大きく上回っているとの見方を反映したものだと説明した。

金と現金
決着がつかない米債務上限交渉やリセッション(景気後退)リスクの高まり、米金融当局のタカ派姿勢などを理由に、JPモルガン・チェースのマルコ・コラノビッチ氏は株式の持ち高を減らして現金を堅持するよう顧客に呼び掛けている。同氏のチームは、株式と社債の配分を引き下げた一方、現金保有比率を2ポイント高めた。商品のポートフォリオでは、債務上限交渉に絡むヘッジと安全資産需要を理由にエネルギーから金に移した。

「気を付けろ」
サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」の次回会合を約1週間後に控え、原油の空売り勢に新たな警告を発した。アブドルアジズ氏はドーハで開かれたカタール経済フォーラムで、「彼らは痛い目に遭うだろうと私は忠告し続けている。彼らは4月に痛い目に遭った」と指摘。「気を付けろとだけ言っておきたい」と述べた。OPECプラスは先月、意表を突いて減産を発表した。

その他の注目ニュース
デサンティス氏、24年大統領選出馬表明へ-ツイッター上でマスク氏と
ESGへの関心を失う英国の個人投資家-チャールズ・シュワブ調査
SMBC日興事件、元副社長ら5人きょう初公判-起訴事実の認否焦点

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(24日ロイター)

2023/05/24(水)06:12

・米金融・債券市場=利回り低下、債務上限協議に注目
・NY外為市場=ドル上昇、債務上限協議進展なくリスク選好度低下
・米ブラックロックCIO、6月FOMCは利上げ一時停止と予想
・中南米金融市場=通貨おおむね下落、タカ派なFRB受けたドル高反映
・米、新たな対北朝鮮制裁 IT企業など対象
・ロシア、米紙記者の拘束を8月30日まで延長 米は即時解放を要求
・米債務上限協議、23日中に合意できない見通し━下院議長=FOX
・米国株式市場=下落、債務上限協議に進展見られず
・原油先物1%高、空売り筋に対するサウジ・エネ相の警告受け
・米債務上限巡る事務方協議、23日も進展なく終了
・ECB、あと「数回」の利上げ必要=独連銀総裁
・米フロリダ州知事、24日に出馬表明へ 大統領選・共和候補指名争い
・中国は優先パートナー、積極的な接触必要=オランダ外相
・EU、アップルへの税優遇巡る追徴金求めて最高裁に上訴
・欧州株式市場=反落、高級ブランド銘柄が売られる
・ECB、流動性バッファー強化は目的ではない=銀行監督委員長
・米インフレ、労働コストの影響増大 需給均衡が重要=バーナンキ元FRB議長
・ロンドン株式市場=反落、米債務上限を巡る不透明感で
・シェル年次株主総会、今年も混乱 環境活動家乱入
・米アップル、6月5日から開発者会議 オンライン開催
・米新築住宅販売、4月は4.1%増の68.3万戸 13カ月ぶり高水準
・ロシア、ウクライナから越境の工作員撃退 「70人超の民族主義者殺害」
・ユーロ圏金融・債券市場=利回り上昇、利上げ期待の高まりで
・アップル、ブロードコムと数十億ドル規模契約 米国製チップ調達へ
・ロシア、米紙記者の拘束を8月30日まで延長 米は即時解放を要求
・ベトナム中銀、0.50%追加利下げ 経済成長減速で
・EU、アップルへの税優遇巡る追徴金求めて最高裁に上訴
・黒海穀物輸出合意、ロシアが主要港の稼働妨げ=ウクライナ高官
・ウクライナへのF16訓練紛争当事者にならず=NATO
・米総合PMI、5月は13カ月ぶり高水準=S&Pグローバル調査
・中国、米台間の経済連携強化合意に断固反対
・S&P、ソフトバンクGをBBに格下げ アウトルックは安定的
・英中銀、インフレ急伸から大きな教訓学ぶ必要=ベイリー総裁
・米大統領脅迫の罪で起訴、ホワイトハウス近くで衝突の運転手
・西側のウクライナ兵器供与、「核大惨事」リスク高まる=ロシア前大統領
・仏大統領・経済相、23日にオープンAIのアルトマンCEOと面会

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(24日ロイター)

2023/05/24(水)06:16

●米債務上限巡る事務方協議、23日も進展なく終了
米連邦債務上限問題を巡るホワイトハウスと共和党との事務方レベルの協議は23日に再開されたが、進展の兆しがないまま終了した。

●米新築住宅販売、4月は4.1%増の68.3万戸 13カ月ぶり高水準
米商務省が23日発表した4月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比4.1%増の68万3000戸と、昨年3月以来13カ月ぶりの高水準となった。中古住宅の根強い在庫不足が追い風となった。

●ロシア、米紙記者の拘束を8月30日まで延長 米は即時解放を要求
ロシアは23日、スパイ容疑で拘束している米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ガーシュコビッチ記者の拘束期間を8月30日まで延長することを決定した。ロシア通信(RIA)が裁判所の情報として報じた。

●ECB、あと「数回」の利上げ必要=独連銀総裁
欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は23日、インフレが完全に抑制されるまで、ECBはあと「数回」利上げする必要があり、その後しばらくは金利を安定させなければならないと述べた。

●米総合PMI、5月は13カ月ぶり高水準=S&Pグローバル調査
米S&Pグローバルが23日発表した5月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.5と、昨年4月以来13カ月ぶりの高水準となった。サービス部門が堅調で、景気後退リスクが高まっているものの経済が第2・四半期序盤に勢いを取り戻した兆候を示唆した。

●ロシア、ウクライナから越境の工作員撃退 「70人超の民族主義者殺害」
ロシア当局は23日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州にウクライナ側から侵入してきたとする戦闘員の集団を、2日間にわたる戦闘の末に撃退したと発表した。こうした戦闘はロシアによるウクライナ全面侵攻開始以降で最大規模だったとみられている。

●シェル年次株主総会、今年も混乱 環境活動家乱入
欧州エネルギー大手シェルがロンドンで23日開催した年次株主総会の会場に環境活動家の集団が乱入し、登壇者を襲撃しようとした。警備員が活動家らを排除し、総会は会社側の気候変動に関する戦略を賛成80%で承認して終了した。

●米アップル、6月5日から開発者会議 オンライン開催
米アップルは23日、6月5─9日に年次開発者会議を開催すると発表した。最新のソフトウェアアップデートを発表する見通し。

●米フロリダ州知事、24日に出馬表明へ 大統領選・共和候補指名争い
米フロリダ州のデサンティス知事が24日に2024年大統領選の共和党候補指名争いへの出馬を正式表明することが分かった。関係筋2人がロイターに対し情報を確認した。

●米大統領脅迫の罪で起訴、ホワイトハウス近くで衝突の運転手
米当局は23日、首都ワシントンのホワイトハウス近くの防護柵にトラックが衝突した事件で、運転手が「故意に衝突した可能性が判明した」とし、大統領を脅迫した罪で起訴したと発表した。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(23日)

NY株式市場クローズ(23日)

◆米国市況=株とTBが下落、債務交渉の停滞で-ドルは138円台後半(23日ブルームバーグ)

2023/05/24(水)05:48

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 債務上限交渉の行き詰まりで米主要株式3指数は下落

  • イエレン財務長官の政府資金枯渇との警告に共和党内で不信感が広がる

  • ロウズが売上高見通しを下方修正、個人消費の鈍化を示唆

  • ブロードコム、アップルと数十億ドル規模の複数年契約を締結

  • 高級品セクター下落で時価総額300億ドル余りが吹き飛ぶ

  • マッカーシー議長、歳出削減を党の要求で団結するよう訴え

  • 債務交渉の時間切れ近づき、デフォルトリスクを中心に保有プレミアム上昇

  • 4月の新築一戸建て住宅販売、2022年3月以来の高水準に

  • カシュカリ総裁、インフレが定着する状況では高政策金利維持が必要と指摘

  • ドルは対円で一時、1ドル=138円91銭と、昨年11月下旬以来の高値もその後反落

  • 債務上限問題で市場予想が疑問視されれば円ショートスクイーズの恐れとの声も

  • 原油先物相場続伸、1バレル=73ドルに迫る

  • サウジエネルギー相、空売り投資家に警告

  • 原油価格、年初から約9%下げ、米金融引き締めや中国経済回復鈍化が影響

  • 金先物続落、投資家の関心は米債務上限交渉の行方に

  • 逃避需要で金価格が上昇、しかし現在ではその水準を大きく下回る

  • 国債利回り上昇とFRB当局者のタカ派コメントが金の上値抑制

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

米国株
  米株式相場が下落。米国の債務上限交渉が行き詰まっているため、売りが優勢になった。財務省短期証券(TB)も下げが続いた。
  連邦債務を巡る交渉は23日も続いたものの、進展はあまり見られなかった。早ければ6月1日にも米政府の資金が底をつく恐れがあるとしたイエレン米財務長官の警告について、下院共和党の間では不信感が広がっている。
  ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのトレーディング・調査責任者、マイケル・ジグモント氏は「一部の政治家が公にデフォルトを予想しているという事実は悪い兆候だ」と指摘した。
  S&P500種は資本財や通信サービスを中心に下落。ホームセンター運営大手ロウズは売上高見通しを下方修正し、個人消費の鈍化を示唆した。ブロードコムはアップルと数十億ドル規模の複数年契約を新たに締結。第5世代(5G)無線周波数に関する部品を開発する。エルメス・インターナショナルを含む高級品セクターからは時価総額にして300億ドル(約4兆1600億円)余りが吹き飛んだ。
  バイデン大統領とマッカーシー下院議長による22日午後の協議でも交渉は妥結には至らず、交渉担当者による協議は23日午前11時に再開。マッカーシー議長は23日午前に共和党の全下院議員と非公開の会合を開き、バイデン政権との債務上限交渉はまだ続くと述べた上で、歳出削減という党の要求で団結するよう訴えた。
  シュローダーのマルチアセット・グロース・アンド・インカムの責任者、レミ・オルピタン氏は「投資家として、債務上限問題を織り込むのは非常に困難だ。大きなリスクだが、前もって定量化しポジションを組むのは非常に難しい」と述べた。
  インベスコのチーフ・グローバル市場ストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は短期間のテクニカルなデフォルト(債務不履行)に陥る可能性がかなりあるとし、それは株価よりも債券価格に反映される可能性が高いと指摘。「交渉者は一段と悲観的になっている。それは市場が今後数日にもっと荒れることを示唆している」と語った。

株式                                        終値  前営業日比   変化率
S&P500種株価指数       4145.58          -47.05   -1.12%
ダウ工業株30種平均       33055.51        -371.12   -1.11%
ナスダック総合指数       12560.25        -160.53    -1.26%

米国債
  債務交渉に残された時間がなくなりつつある中、デフォルトのリスクが最も高い年限を中心に国債保有のプレミアムが上昇。6月8日に償還を迎えるTBレートは5.8%を上回る水準にとどまっている。5月30日満期のTBレートは3%を下回っている。
  この日発表された米経済指標では、4月の新築一戸建て住宅販売が2022年3月以来の高水準に増加。5月の企業活動を示す指数は予想外に上昇し、約1年ぶりの高水準となった。
  ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレが定着する状況になった場合は、高水準の政策金利をより長期にわたって維持する必要があると指摘した。

国債                       直近値 前営業日比(BP)     変化率
米30年債利回り      3.95%                    2.1       0.52%
米10年債利回り      3.69%                   -2.1      -0.57%
米2年債利回り      4.31%                   -0.2      -0.04%
米東部時間 16時43分

外為
  外国為替市場のドル指数は朝方に2カ月ぶりの高値水準を付けた後、伸び悩んだ。
  ドルは対円で一時、1ドル=138円91銭と、昨年11月下旬以来の高値を付けた。その後、上げを失った。
  三菱UFJフィナンシャル・グループはリポートで、債務上限問題で妥協に至るとの市場の予想が今後数週間に真剣に疑問視されるようになれば、「円のショートスクイーズが起こり、ドルが対円で急落する恐れがある」と指摘した。

為替                                            直近値 前営業日比    変化率
ブルームバーグ・ドル指数      1241.28            2.91      0.23%
ドル/円                                   ¥138.58         -¥0.02     -0.01%
ユーロ/ドル                            $1.0770         -$0.43     -0.40%
米東部時間 16時43分

原油
  ニューヨーク原油先物相場は続伸し、1バレル=73ドルに迫った。米債務上限を巡る交渉が具体的な進展を見せていない中、空売り投資家に向けられたサウジアラビアの警告が注目された。
  サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は原油の空売り投資家について、「私は気を付けろとだけ言っておきたい」と述べた。市場はこれを警告と受け止め、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は一時2.5%高まで買い進まれ、まだ解決が見えない債務危機で暗くなった他の金融市場とは対照的だった。
  レイモンド・ジェームズのアナリスト、パベル・モルチャノフ氏は「サウジのエネルギー相が空売り投資家に警告を発することは興味深いが、最終的に重要なのはサウジをはじめOPECがどう発言するのではなく、何をするかだ」と述べた。「行動は言葉より多くを語る」と続けた。
  原油価格は年初から約9%下げている。中国でコロナ禍後の経済回復ペースが鈍いことに加え、積極的な米金融引き締めがセンチメントを暗くしている。ロシアからの原油輸出も、制裁にもかかわらず堅調を維持している。
  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比86セント(1.2%)高い1バレル=72.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は85セント上昇の76.84ドル。


  ニューヨーク金先物は続落。投資家の関心は米債務上限交渉の行方に向けられている。
  米国がデフォルトに陥る可能性があるという見方で逃避需要が強まり、金は今月上旬、2022年3月以来の高値に押し上げられる場面もあった。しかし現在ではその水準を大きく下回っている。
  ストーンXの市場アナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「両サイドから伝わるポジティブなムードから判断すると、デフォルトを回避するための合意は最後の最後でまとまりそうだ」と述べた。
  国債利回りの上昇と連邦準備制度理事会(FRB)当局者が発するタカ派的なコメントも、金の上値を抑えていると同氏は指摘した。
  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は、前日比2.90ドル(0.2%)安い1オンス=1992.80ドルで終了。金スポット価格は小幅高。ニューヨーク時間午後3時15分現在、0.2%上昇の1974.88ドル。

原題:Stocks Fall on Debt-Deal Impasse as Deadline Looms: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Trims Gains as Lack of Deal Dampens Mood: Inside G-10
Oil Rallies as Saudi Minister Warns Short Sellers of Pain Ahead
Gold Declines as Traders Assess Debt-Ceiling Talks Progress

ブルームバーグ

◆米国株式市場UPDATE=下落、ダウ231ドル安 債務上限協議に進展見られず(23日ロイター)

2023/05/24(水)06:56

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米株下落、債務上限問題で政権と共和党の協議進展せず

  • 1カ月物財務省短期証券の利回りが一時過去最高の5.888%まで上昇

  • 投資家はFOMC議事要旨の公表に注目、FRBの政策の手がかりとなる見込み

  • ブラード総裁とカシュカリ総裁、インフレ高止まりなら利上げ継続の可能性示唆

  • モルガン・スタンレーのウィルソン氏、米国デフォルトは市場にまだ織り込まれていないと指摘

  • ブロードコム、アップルとの契約で1.2%上昇、アップルは1.5%下落

  • ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ、四半期売上高の鈍化で8%超下落

  • S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.5対1で上回る

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ニューヨーク 23日 ロイター] 米国株式市場は下落して取引を終えた。米債務上限問題を巡る政権と共和党の協議が進展せず、投資家の不安をあおった。債務問題への懸念から債券市場では1カ月物財務省短期証券の利回りが一時、過去最高となる5.888%まで上昇した。投資家は米連邦準備理事会(FRB)の政策の手がかりとして、24日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも注目している。セントルイス地区連銀のブラード総裁とミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は22日、インフレ率が高止まりすれば、利上げ継続が必要になる可能性があるとの見解を示した。モルガン・スタンレーの株式ストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は、米国のデフォルトは市場に織り込まれていないと指摘。双方が合意に至ったとしても、経済成長に影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。ロイターがストラテジストを対象に実施した調査によると、S&P総合500種の年末時点の水準は4150ポイントと、22日の終値(4192.63ポイント)をやや下回ると予想されている。地銀株は続伸。地銀持ち株会社のパックウエスト・バンコープが7.9%高と上げを主導した。KBW地銀株指数は0.9%高。半導体大手ブロードコムは1.2%上昇。米国製半導体の使用に関する数十億ドル規模の複数年契約をアップルと締結した。アップルは1.5%下落した。ビデオ会議サービスのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは8%超下落。四半期売上高の伸びが鈍化したことが嫌気された。米取引所の合算出来高は103億株。直近20営業日の平均は106億株。S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.5対1の比率で上回った。

ロイター

◆米国株式市場(23日SMBC日興証券)

2023/05/23(火)の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆NY市場マーケットコメント(23日SBI)

2023/05/24(水)08:06

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • NY市場でFRB高官の追加利上げ示唆でドル上昇、ドル/円は年初来高値更新

  • ドイツ連銀総裁、ECBの数回の利上げ必要と示唆でユーロも堅調

  • ダウ平均3日連続下落、ナスダックとS&Pも反落、米債務上限問題が影響

  • FRB高官のタカ派発言で金融引き締め長期化による米景気悪化への懸念

  • NY金は米金利上昇とドル高で続落、その後金利低下で買い戻しが優勢

  • NY原油続伸、サウジエネルギー相の空売り警告とOPEC追加減産思惑で買い優勢

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・NY市場では、序盤にFRB高官が「追加利上げが必要となる可能性」との見方を示したことを受けて、米金利上昇とともにドルは主要通貨に対して上昇した。ドル/円は、138.39から138.91まで上昇して年初来高値を更新した。ただ、その後に発表された米経済指標が強弱まちまちの結果となったことや、上昇していた米金利が低下したことから、ドルはやや上値の重い動きとなった。一方、ドイツ連銀総裁が「ECBはあと数回利上げする必要」との見方を示したこともあり、ユーロは底固い動きとなった。

・ダウ平均は3営業日続落、ナスダックとS&Pは反落。米債務上限問題に関する協議が進展していないことから、債務不履行に陥る可能性が警戒されて売りが優勢となった。さらに、FRB高官のタカ派発言が続いていることから、金融引き締め長期化による米景気悪化への懸念も圧迫要因となった。

・NY金は続落。米金利上昇やドルが上昇したことを受けて、序盤は売りが先行した。ただ、その後米金利が低下したことを受けて買い戻しが優勢となった。

・NY原油は続伸。サウジのエネルギー相が原油の空売りに対して警告したとの報道や、OPECプラスで追加減産が決定されるとの思惑も加わり、買い優勢となった。

【要人発言】
・ベイリー英中銀(BOE)総裁
インフレ率が上昇基調を続けた場合、追加利上げが必要となる、利上げのピークに近づいている、金利を引き上げるという手段は慎重に使わなければならない

・ミネアポリス連銀総裁
緩やかな景気後退がインフレを抑制する可能性、経済に関するデータがもう少し必要インフレ率が高止まりした場合追加利上げが必要となる

・ラガルドECB総裁
ECBは金利を必要な限り制限的な水準で維持する

・ナーゲル独連銀総裁
インフレ抑制のため、ECBはあと数回利上げする必要

2023/05/23(火)のNY市場マーケットコメント(SBI)

◆日経225先物(寄り前コメント)=短期ショートが入りやすく、権利行使価格の3万500円~3万1000円のレンジ推移を想定

2023/05/24(水)08:19

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国市場で主要指数下落、債務上限問題交渉難航、投資家のリスク回避姿勢強まる

  • イエレン財務長官、6月1日資金繰り行き詰まり可能性示唆、TB利回り上昇嫌気

  • S&P500業種別、エネルギー、銀行セクター上昇、消費者サービス他弱い

  • シカゴ日経平均先物清算値、大阪比170円安の3万680円

  • 日経225先物ナイトセッション終値、3万670円、前日比ナイトセッション20円高

  • VIX指数上昇、18.53、一時19.31まで上昇、75日線に接近

  • 日経225先物、過熱感警戒、押し目狙いロング対応見込み

  • NT倍率先物中心限月で14.30倍、トヨタ自動車急落影響、ADRで買い直し予想

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物  30670 -180 (-0.58%)
TOPIX先物 2150.5 -5.5 (-0.25%)
シカゴ日経平均先物 30680 -170
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。債務上限問題を巡るバイデン米大統領と共和党幹部らの交渉に進展が見られず、交渉難航を懸念した投資家のリスク回避姿勢が強まった。イエレン米財務長官が早ければ6月1日にも米政府の資金繰りが行き詰まるとの見通しを示したと伝わり、財務省短期証券(TB)の利回り上昇も嫌気された。S&P500業種別指数はエネルギー、銀行の2セクターのみが上昇し、消費者サービス、ヘルスケア機器・サービス、各種金融、ソフトウエア・サービス、メディアの弱さが目立った。
 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比170円安の3万680円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比20円高の3万870円で始まり、3万550円まで売られた。その後は買い戻され、米国市場の取引開始後には3万910円と上昇に転じる場面も見られた。ただし、終盤にかけて軟化し、3万670円でナイトセッションの取引を終えた。
 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。前日の日中取引では後場に入り調整が強まったが、ナイトセッションではボリンジャーバンドの+2σを明確に下放れており、+2σが位置する3万1040円辺りが心理的な抵抗として意識されそうだ。そのため、ナイトセッションの安値水準を支持線とした、オプション権利行使価格の3万500円~3万1000円のレンジ推移が想定される。
 VIX指数は18.53に上昇した。25日移動平均線を上回って推移しており、一時19.31まで切り上がり、75日線に接近する場面も見られた。依然としてボトム圏での推移ではあるものの、投資家心理をやや神経質にさせよう。75日線が位置する19.47水準を上回ってくるようだと、5月4日につけた21.33、200日線の22.38水準が意識されてくるため、短期的なショートに向かわせよう。
 ただし、日経225先物は足もとの強い上昇で過熱感が警戒されていたこともあり、積極的にロングに傾けていた動きは限られているとも考えられる。調整局面では出遅れている海外ファンドなどの買いが入りやすく、押し目狙いのロングでの対応になりそうだ。
 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が後場に入り売られる場面で14.25倍まで低下したものの、その後はNTショートのリバランスが入った格好だ。昨日はトヨタ自動車 <7203> [東証P]が引け間際に急落したことがTOPIXを押し下げた影響もあった。トヨタはADRで買い直されており、ややNT倍率の低下につながりそうだ。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:24日清算値=240円安、3万610円

2023/05/24(水)15:17

 24日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日清算値比240円安の3万610円で取引を終えた。出来高は8万1646枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万682.68円に対しては72.68円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(24日)

2023/05/24(水)

東京株式市場クローズ(24日)

◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「小陰線」、終値は5日線下回る(24日ロイター)

2023/05/24(水)15:38

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は続落、利益確定の売りが優勢

  • 前日引け間際急落のトヨタ自動車は寄り直後5%超高

  • 過熱感による利益確定売りが優勢、前場の日経平均は続落

  • 海外勢の日本株買い思惑、押し目買いが観測される

  • 中国電力の黒字予想好感、電力株が連れ高

  • 半導体株は強含み、米半導体大手の決算への思惑

  • 新興株は小幅続落、方向感に乏しい

  • 日経平均・日足は小陰線、5日線下回る

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

<08:25> 寄り前の板状況、トプコンが買い優勢 メディパルHLDGは売り優勢

<09:06> 日経平均は続落で寄り付く、利益確定の売り優勢 トヨタ急反発
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比229円08銭安の3万0728円69銭と、続落してスタートした。日本株は急ピッチで上昇してきたことから、利益確定目的の売りが優勢となっている。指数寄与度の大きいファーストリテイリングや東京エレクトロンが1%超安と軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループは小じっかりで推移している。前日引け間際に急落したトヨタ自動車は5%超高となっている。

<10:30> 日経平均は安値もみ合い、買い遅れ投資家の押し目買いも
日経平均は約200円安の3万0700円台前半付近でのもみ合いとなっている。テクニカル面から短期的な過熱感が引き続き重しになっている一方、海外勢による日本株買いへの思惑は根強く、綱引きになっている。市場では上値の重さを巡り「債務上限問題への警戒感がくすぶる米国での株安の影響もあるが、前日からのいったん利益を確定する流れが続いている側面が強そうだ」(国内証券のストラテジスト)との声が出ている。一方「下値では買い遅れた投資家の買いが支えになり、粘り強さもある」(別の国内証券のストラテジスト)との見方も聞かれる。業種別では、サービス、空運、小売、陸運などの下げが目立つ。前日の大引け時に急落したトヨタ自動車は買いが先行し、急落前の水準をひとまず取り戻した。足元では4%高程度に上げ幅を縮めている。

<11:50> 前場の日経平均は続落、過熱感を警戒し利益確定売り優勢
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比333円94銭安の3万0623円83銭と続落した。短期的な過熱感を背景に利益確定売りが優勢となった。前日の米国市場で債務上限問題への警戒感がくすぶって株安となったことも重しになった。日経平均は229円安で寄り付いた後、徐々に水準を切り下げ、一時360円安の3万0597円13銭に下落した。テクニカル面から過熱感が警戒された。市場では「海外勢が日本株のパフォーマンスに注目して買われてきたが、3万円を上抜けてからはオーバーシュート気味」(三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれる。下値では買い遅れた投資家による押し目買いが観測された一方、米国でくすぶる債務上限問題が目先の波乱要因になりかねないと警戒する声は根強い。「マクロ経済環境を含め、相場全体で上値を追うほどの材料は見当たらない。再び、米利上げの経済影響を見極める局面になっていくのではないか」(北沢氏)との見方もある。黒字予想が好感された中国電力が年初来高値を更新し、電力株が連れ高となった。原油高を受けて鉱業も高かった。一方、空運や陸運、小売など経済再開(リオープン)、インバウンド関連は弱かった。TOPIXは0.54%安の2149.76ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆5461億7300万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガスや鉱業、石油・石炭製品など8業種で、値下がりは空運やサービス、陸運など25業種だった。日経平均への寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループ、東京エレクトロンが軟調。3銘柄で130円程度、指数を押し下げた。一方、前日の大引け時に急落したトヨタ自動車は一時5%超高となり、急落前の水準を取り戻した。みずほFGやファナックは堅調だった。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが622銘柄(33%)、値下がりは1111銘柄(60%)、変わらずは101銘柄(5%)だった。

<13:25> 日経平均は下げ幅縮小、半導体株が強含み 米大手の決算に思惑も
後場の日経平均は3万0700円台前半に下げ幅を縮小している。前引け時点より下げ幅を拡大して始まった後は、下げ渋っている。主力株に目立った動きがみられない一方、半導体関連株は足元でやや強含み、東京エレクトロンやディスコ、レーザーテックなどがプラスに転じたり、上げ幅拡大、下げ幅縮小している。市場では「(米国時間のきょうに予定される)米半導体大手エヌビディアの決算への思惑から物色されているのではないか」(国内証券のアナリスト)との声が聞かれる。足元の業績はコロナ禍からの反動が続いて低調との見方がある一方、生成AI向け需要への思惑は根強いともみられている。業種別では、電気・ガスのほか、鉄鋼、鉱業なども上げ幅を拡大している。

<15:07> 新興株はマザーズが小幅続落、方向感に乏しく
新興株式市場は、マザーズ総合が0.34%安の746.04ポイントと小幅続落した。東証グロース市場指数は0.23%安の950.71ポイントだった。大型株に連れ安となり軟調だったが、値動きは小幅にとどまり明確な方向感はみられなかった。個別では、BTM、AIAIグループ、グッドパッチがさえない。一方、Arentが商いを伴って上昇したほか、カヤックが一時、ストップ高となった。坪田ラボも10.1%高と堅調に推移した。

<15:37> 日経平均・日足は「小陰線」、終値は5日線下回る
日経平均・日足は上下に長いヒゲを伴い、「陰のコマ」の形状に近い「小陰線」となった。終値は3万0682円68銭。25日移動平均線(2万9349円20銭=24日)との乖離(かいり)率は4.54%まで低下し、過熱感はやや後退している。ただ、終値が5日線(3万0821円91銭=同)を下回ったことから失望感も意識され、「目先は調整リスクが懸念される」(国内証券・ストラテジスト)という。

ロイター

◆今日の国内市況(株式、債券、為替市場)(24日ブルームバーグ)

2023/05/24(水)15:48

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 東京株式相場は続落、米債務上限交渉の進展なし、市場で買い控えムード広がる

  • ハイテク株や半導体関連株が下落、電機や精密機器株も安い

  • インバウンド関連は新型コロナウイルス感染再拡大警戒から売り出て小売りや空運株下げ目立つ

  • 電力株は上昇、中国電力の黒字転換と復配見通し発表後、他電力株への買い広がる

  • 前日急落のトヨタ自動車株価が切り返し、相場を下支え

  • 40年国債入札に対する警戒感から超長期債の売り圧力増、債券相場は下落

  • 日本銀行の定例国債買い入れオペ結果が弱め、相場を一段と押し下げ

  • 日銀は買い入れ額を前回から据え置き、10年国債と受渡適格最割安銘柄対象の指し値オペを継続

  • ドル・円相場は下落、米金利低下や日本株下落が重し

  • 債務上限交渉の不透明性からリスクセンチメントが弱含、米金利の低下につながる

  • ニュージーランドドルは大幅下落、中央銀行が政策金利を引き上げ、利上げ打ち止めを示唆

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

●日本株は続落、米債務上限交渉進まず買い控え-インバウンド関連安い
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
  24日の東京株式相場は続落。米債務上限を巡る交渉に進展が見られず、市場では買い控えムードが広がり、前日に連騰相場が一服した流れを保った。
  米国株は時価総額の大きいハイテク株や半導体関連が下落し、日本でも電機や精密機器株が安い。インバウンド関連には中国で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを警戒した売りが出て、小売りや空運株などの下げが目立った。
  半面、電力株は上昇。中国電力が今期の黒字転換と復配の見通しを発表し、他の電力株にも買いが広がった。個別銘柄では、前日の取引終了時に急落したトヨタ自動車の株価が切り返し、相場を下支えした。
・東洋証券の大塚竜太ストラテジスト
・米債務上限問題の先行き不透明感で、投資家は落ち着いて買えない環境だ
・日経平均は高値をいったん付けた印象があり、適正水準を見極めながら上下に振れる局面に入った
・中国のコロナ再拡大の懸念が出て軟調だったインバウンド関連は、これまでの上昇相場で中国からの需要に期待している部分があっただけに反動も出ている
・TOPIXの終値は前日比9.09ポイント(0.4%)安の2152.40
・日経平均株価は275円09銭(0.9%)安の3万0682円68銭

●債券は下落、あすの40年入札に向けた売り圧力-日銀オペ結果も弱め
(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)
  24日の債券相場は下落。25日の40年国債入札に対する警戒感から超長期債を中心に売り圧力がかかった。日本銀行の定例の国債買い入れオペで超長期ゾーンの結果が弱めになったことも午後の相場を一段と押し下げた。
  SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは「40年債はあすの入札にかけて調整売りが出て軟調になっているのではないか」と指摘。残存期間10年超25年以下のオペ結果が弱く、「午後の相場の下落材料になった」と話した。
  日銀は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを通知した。買い入れ額はいずれの年限も前回から据え置いた。10年国債と先物決済に使われる受渡適格最割安銘柄(チーペスト)対象の指し値オペも継続した。

●ドル・円は下落、米金利低下や株安で138円台前半-米債務交渉が停滞
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  24日の東京外国為替市場でドル・円相場は下落。米国の債務上限交渉の行方が不透明な中、米金利の低下や日本株の下落が重しとなり、1ドル=138円台前半に水準を切り下げた。
  ソニーフィナンシャルグループの石川久美子シニアアナリストは、米債務上限交渉を巡って市場全体のリスクセンチメントが弱含んでいることが米金利の低下につながっていると指摘。「同交渉で進展が見られ、株式市場がリスクオンで反応すれば、ドル・円ももう一段上にいけるが、今のところ材料不足」と話した。
  米2年債利回りはアジア時間の取引で7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.24%前後に低下した。また、ニュージーランド(NZ)ドルは大幅下落。NZ準備銀行(中央銀行)は24日、政策金利を25bp引き上げた上で、利上げ打ち止めを示唆した。
・ドル・円は午後3時1分現在、前日比0.2%安の138円34銭。138円64銭を高値に一時138円23銭まで下落

ブルームバーグ

◆今日の日本株市場(24日SMBC日興証券)

2023/05/24(水)

2023/05/24(水)の日本株市場(SMBC日興証券)

◆日経225先物(引け後コメント)=ボリンジャーの+1σ処までの調整を警戒しつつ、押し目狙いのロング対応

2023/05/24(水)18:30

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物(6月限)は前日比240円安で取引終了

  • 米国市場の下落と新型コロナウイルス感染症再拡大の影響受けて

  • ロングとショートの需給状況が交錯、ナイトセッションでは値幅が出やすい

  • ボリンジャーバンドの+2σが3万1150円まで上昇、+1σは3万290円まで上昇

  • 押し目待ちの買い意欲は強いものの、米国の債務上限問題が懸念

  • NT倍率は14.25倍に下落、エヌビディアの決算反応が焦点

  • 野村、ABNアムロ、BNPパリバ、みずほが売り越し、日産、ドイツ、ソジェン、HSBC、SBIが買い越し

  • TOPIX先物ではBofA、みずほ、シティが売り越し、ソジェン、HSBC、ゴールドマン、ドイツが買い越し

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限
日経225先物 30610 -240 (-0.77%)
TOPIX先物 2147.5 -8.5 (-0.39%)

 日経225先物(6月限)は、前日比240円安の3万610円で取引を終了。寄り付きは3万700円とシカゴ日経平均先物清算値(3万680円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。売り一巡後はリバウンド狙いでロングが優勢となり、現物の寄り付き後ほどなくして、3万860円とプラスに転じる場面もあった。しかし、積極的なロングの動きは限られ、前場終盤にかけて軟化すると、後場の寄り付き時に3万570円まで下落。その後はエヌビディア<NVDA>の決算を控えていることもあってか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買い戻され、中盤にかけて3万810円まで切り返したものの買いは続かず、終盤にかけて持ち高調整の売りに押された。
 日経225先物は過熱感が警戒されるなか、米国市場の下落がセンチメントを冷ます格好となった。また、中国で新型コロナウイルス感染症が再拡大しており、上海指数やハンセン指数が弱い値動きだったことも神経質にさせたと考えられる。そのため、押し目狙いのロングは入るものの、リバウンドの勢いが鈍る局面では、ショートも入りやすい需給状況だった。また、ナイトセッションで値幅が出やすい一方、日中はナイトセッションで付けた値幅でのこう着を見せているため、ポジションを傾けづらいようだ。
 テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σが3万1150円辺りまで切り上がったほか、+1σは3万290円辺りまで上昇してきた。+2σとのカイ離が拡大するなか、+1σ辺りまでの調整も意識されやすく、上値追いの動きを慎重にさせそうである。
 ただし、急ピッチの上昇に対する反動であり、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。米国の債務上限問題はぎりぎりまで決着しないとの見方もなされるなか、相対的に日本株優位の状況は続くとみられ、ロングでのスタンスは維持しておきたい。
 NT倍率は先物中心限月で14.25倍に下落した。ただし、ハイテク株が買い戻された半面、空運や陸運セクターといったインバウンド関連が弱い値動きだったこともあり、方向感をつかみづらくさせた。エヌビディアの決算反応次第では、NTの動きにも変化が見られそうだ。
 手口面では、日経225先物は野村が2130枚、ABNアムロが1710枚、BNPパリバが1370枚、みずほが1280枚程度の売り越しに対して、日産が1260枚、ドイツが780枚、ソジェンが780枚、HSBCが770枚、SBIが770枚、BofAが670枚、JPモルガンが520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが2630枚、みずほが1860枚、シティが1820枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1870枚、HSBCが1530枚、ゴールドマンが980枚、ドイツが810枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(24日ロイター)

2023/05/24(水)20:45

[24日 ロイター] 
◆海外ヘッドライン一覧
・独IFO業況指数、5月は91.7と予想以上に低下 期待指数悪化
・ドイツ銀と米シティ、英国債巡る反競争的な活動認める 3行は否定
・中国昆明市、融資平台の資金繰り悪化を否定
・米国のデフォルト、回避されると確信=IMF専務理事
・南アCPI、4月は前年比+6.8%、予想以上に鈍化
・グーグル、生成AIで検索連動型広告の試験開始へ
・EU裁判所、独禁当局の情報提供要請巡るメタの申し立て退ける
・中国国家主席、核心的利益巡る問題で支持の意向 ロ首相に表明
・世界最大の米空母、オスロに入港 NATO演習に参加へ

・〔情報BOX〕米デフォルトリスクで支払期限近い国債に注目
・〔情報BOX〕社会保障から株式まで広範囲、米デフォルトが市民に及ぼす痛み
・〔アングル〕リード許すデサンティス氏、「打倒トランプ」に高い壁

・〔ロイター調査〕米S&P500、年末にかけて小幅下落の見通し
・〔ロイター調査〕欧州株、数カ月間は景気後退懸念とインフレが圧迫
・〔ロイター調査〕インド株、年内の上げは小幅に

・豪中銀、円滑なバランスシート縮小想定 利回りに圧力も
・NATOの日本事務所計画、アジア太平洋で歓迎されずと中国
・豪印首相が会談、経済関係の緊密化や重要鉱物の協力拡大を協議
・ロシアで革命起きる恐れ、エリートは戦争に本腰を=プリゴジン氏
・中国海警局、釣魚島周辺海域でパトロール 「正当な権利保護」目的
・中ロ首相が会談、経済協定に調印
・世界のカーボン・プライシング収入、過去最高の950億ドル=世銀
・NZ中銀、0.25%利上げし政策金利5.5%に 打ち止め示唆
・英CPI、4月は前年比+8.7% 予想ほど鈍化せず
・BUZZ-南アランド上昇、CPI統計に注目

・デジタルユーロ、3─4年で開始可能=パネッタECB専務理事
・4月の英生産者物価産出指数、前年比+5.4%=統計局
・米新興EVローズタウン、株式併合発表 鴻海科技の不安払拭狙う
・中国レノボの1─3月期、3四半期連続の減収 PC需要の不振続く
・英裁判所、ヘンリー王子の警護要求退ける 私費の警察利用認めず
・中ロ関係、かつてないほど高いレベル=ロシア首相
・キャセイ航空が乗務員3人解雇、英語巡り乗客差別との批判受け
・ガスプロム、通期決算40%減益、増税響き期末配当見送り
・韓国政府、米半導体補助金の規則案見直し要請 中国投資制限巡り

・米MMF資産残高が過去最高、債務上限懸念でも利回り追求
・韓国、不動産関連リスク低減へ流動性プログラム延長
・メキシコ政府、シティ傘下バナメックスの過半数株取得も
・インドIT業界、嘱託社員の雇用減少

・マカオ、経済多角化と安保への取り組み強化を=中国高官
・米ボーイング、供給網問題は来年末まで長期化も=CEO
・中国首相、実利的協力「新レベルへ」 ロシア首相に連携用意伝達
・ロシアの対中エネ輸出、今年は40%増へ=ノバク副首相
・NZ中銀、0.25%利上げし政策金利5.5%に 打ち止め示唆
・米パックウエスト、不動産融資部門を金融会社に売却 金額非公表
・BUZZ-外株:中国の半導体株が急伸、米有力議員が貿易制限要求
・BUZZ-ドル/円テクニカル分析:小動き、139.00円が目先の抵抗線
・活況呈するビットコイン・ブロックチェーン、新トークンの取引急増
・豪印首相が会談、経済関係の緊密化や重要鉱物の協力拡大を協議
・中国、「京津冀」地域に先進工場集積地を建設へ EVなど生産
・ロシアの最新原潜、8月に極東に移動=タス通信
・ウーバーとウェイモ、自動運転配車・料理宅配サービスで提携
・サウスカロライナ州議会、中絶禁止法案可決 6週目以降の中絶禁止

・米債務上限の早期解決を、デフォルトなら大打撃=IMF専務理事
・英、人材不足で外国人看護師の採用増加 ナイジェリアなど貧困国
・ブラジルの24年インフレ率予想、3.63%に引き上げ=財務省
・台湾TSMC、独工場建設巡り協議継続 決定は8月以降=幹部
・「ラストエンペラー」の腕時計が8.6億円で落札、香港で競売
・ゴールドマン、商品相場に強気見通し 在庫急減で
・中国特使、26日にロシア訪問=タス通信
・インド、お役所仕事で外国からの投資減少の恐れ=ムーディーズ
・ECB、高インフレ抑制へ利上げ継続を=ドイツ銀CEO
・中国人民元、急変動の可能性低い 経済条件安定=政府系メディア

・EXCLUSIVE-中国発の衣料通販シーイン、メキシコ工場建設を検討=関係筋
・ブラジル財政改革、投資家・中銀に安心もたらす=財務相
・チリ中銀、銀行に資本バッファー要求 景気悪化に備え
・米、ミクロネシアと戦略的協定関連文書に署名 経済支援継続で合意
・米ターゲット、LGBTQ関連製品を一部撤去 顧客の反発受け
・カナダ政府は中国による干渉情報を無視せず、特別調査官が報告書
・中国アリババ、クラウド部門の従業員7%削減に着手=関係筋
・中国、ロシアとの経済・貿易交流拡大に前向き=首相
・原油先物は上昇、供給タイト化や空売り筋へのサウジ・エネ相の警告で

・スーダン首都で戦闘がやや沈静化、停戦監視の合意受け
・ハンガリー中銀、翌日物預金金利を1%引き下げて17%に
・大統領脅迫容疑で訴追、ホワイトハウス近くで衝突の運転手
・ウクライナ検察、子ども強制移送巡りベラルーシの関与捜査
・UBS、クレディ・スイス買収の損失補償巡りスイス当局と協議中
・「新たな社会主義チベット」を、習主席が異例のコメント=新華社
・雇用重視の2020年FRB戦略、インフレ対応の遅れ招く=論文
・トランプ氏、予備選本格化の来年3月に初公判 不倫口止め料巡り
・クレディS経営陣の22年賞与取り消し、スイス財務省が指示
・テスラの自動運転機能、運転手とのやりとり巡り懸念=米運輸長官

・中国外相がIAEA事務局長と会談、公平・客観的対応求める
・クレディ・スイス救済、異例の取引で驚き=スタンチャートCEO
・米政府、AIが労働者に与える影響検証 プライバシー侵害懸念で
・モンタナ州TikTok禁止法は「違憲」、勝訴を確信=周CEO
・ネットフリックス、アカウント共有対策を拡大 100カ国余り対象
・メタ、ジフィーをシャッターストックに売却 英当局の命令受け
・米大統領、サイバー軍司令官にホー副司令部指名 NSA長官兼務
・ロシア、ウクライナから越境の工作員撃退 「70人超の民族主義者殺害」
・デンマーク首相が6月訪米、バイデン氏と会談へ=ホワイトハウス
・EXCLUSIVE-中国半導体メモリー大手CXMTに貿易制限を、米有力議員が要求
・EXCLUSIVE-米加州、2035年のガソリン車販売終了でEPAに承認要請
・米フロリダ州知事、24日に出馬表明へ 大統領選・共和候補指名争い
・マイクロソフト、ビングの最新検索結果をチャットGPTに反映
・新駐米中国大使に謝鋒氏、米に到着 両国関係は「厳しい困難」

・テスラ、年内に新工場の場所決定へ=マスクCEO
・中国のマイクロンに対する措置、「事実に基づいてない」=米政府
・米財務省、政府機関に今後数日の支払い明確化要請
・西側のウクライナ兵器供与、「核大惨事」リスク高まる=ロシア前大統領
・EU、ウクライナに砲弾22万個供与 目標達成可能=ボレル上級代表

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]米企業活動は加速、5月PMI予想外に上昇-インフレ圧力も示唆(24日ブルームバーグ)

2023/05/24(水)00:22

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 総合PMI速報値は1.1ポイント上昇の54.5と、昨年4月以来の高水準

  • 総合PMIはサービス業がけん引、製造業は低下し縮小圏

  • インフレ環境が変化。値上げはサービス業が引き継いでいる

  • モノの価格は落ち着きつつあるものの、サービス分野のインフレが高止まり

  • 事業の見通しに関する指数、1年ぶりの高水準。需要環境に楽観的

  • 総合PMIの雇用指数、昨年7月以来の高水準

  • サービス業での雇用の伸び加速。労働市場はタイト化、インフレ圧力上昇の要因に

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

  5月の米企業活動を示す指数は予想外に上昇し、約1年ぶりの高水準となった。サービス分野での堅調な需要が寄与した。景気の先行きに対する見方も明るさを増した。
  S&Pグローバルが23日発表した米国の製造業・サービス業を合わせた5月の総合購買担当者指数(PMI)速報値は、前月から1.1ポイント上昇して54.5。これは昨年4月以来の高い水準。同指数は50を上回ると活動拡大を示唆する。
  サービス業PMIも上昇し、1年1カ月ぶり高水準。一方で製造業PMIは低下して縮小圏となった。受注が縮小圏となったほか、生産の伸びが鈍化した。
  S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「インフレ環境も変化しつつある」と指摘。「パンデミックの間は製造業分野で強い需要を背景に価格が急伸した。現在では、値上げはサービス業が取って代わっている」と述べた。
  こうした状況はインフレの抑制を目指す米金融当局にとって難題となっている。モノの価格は落ち着きつつある兆候が続いている一方、今回の統計はサービス分野で堅調な需要が続く中、インフレが高止まりしていることを示した。
  事業の見通しに関する指数は1年ぶり高水準に上昇。企業は需要環境について楽観を強めてきており、経済がリセッション(景気後退)を回避する可能性が示唆される。
  総合PMIの雇用指数は昨年7月以来の高水準に上昇した。ウィリアムソン氏は、サービス業での雇用の伸びは加速しつつあるが、「強い需要の中で労働市場はタイト化しており、インフレ圧力を一段と高める要因になると懸念される」と指摘した。

原題:US Business Activity Unexpectedly Quickens to a 13-Month High(抜粋)

ブルームバーグ
出典:S&Pグローバル

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