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2023/06/06(火)=5月の米ISM非製造業景況指数低下で景気減速懸念再浮上/英・欧州株、米国主要3指数ともに反落/日経平均3万2506円78銭と4日続伸、連日のバブル後高値更新


―――【総まとめ】―――

  • 5月の米ISM非製造業景況指数は50.3に低下、今年の最低水準に、投資家の間で景気懸念が再浮上

  • 欧州天然ガス先物が20%上昇、3月以来の大幅高、ロシアからの供給が一段と減少する可能性やLNGを巡るアジアとの争奪戦

  • ロンドン株式市場、欧州株式市場ともに反落

  • 世界的な経済減速懸念と金属価格の下落が影響

  • ラガルド総裁、コアインフレ率のピーク判断については時期尚早との見解示す

  • アップル、年次開発者会議前に過去最高値を更新するも終値は0.8%安

  • 5月の米ISM非製造業景況指数が低下、ドルは主要通貨に対して軟調

  • ユーロは対ドルで上昇、ECB総裁や独連銀総裁のタカ派発言に底固い動き

  • 米主要株価指数は反落、米経済指標の冴えない結果で利益確定の動き

  • ハイテク株中心のナスダックは中盤以降に失速し小幅安

  • 米ISM非製造業景況指数の低下により、NY金は反発

  • OPECの協調減産の延長やサウジの自主減産決定により、NY原油は3営業日続伸

  • 日経225先物6月限、ナイトセッションは一時3万2570円まで買われたものの、その後軟調、前日比120円安の3万2120円で夜間取引終了

  • 日経平均は、前営業日比289円35銭高の3万2506円78銭と、4日続伸で取引終了。連日のバブル後高値更新

  • 外国人投資家による日本株選好意欲が強く、ハイテク株等がプラスに転じ

  • 押し目らしい押し目がなく、心理的な節目の32500円を上回る

  • 東証プライムの値上がり銘柄は全体の過半数を占め、28業種が上昇

  • 指数インパクトの大きい銘柄の中には堅調なものと軟調なものが混在

  • 前日の米市場は主要株価指数が下落、円相場は円安進行が一服

  • 海外投資家による日本株への資金シフト続行、国内機関投資家も買いに動かざるを得ない状況

  • 東京市場は強い基調が続くと見られ、値幅調整を挟みながらも上昇想定

  • 本日の出来高は12億7000万株で、現ボリュームではピーク感は出ない見込み

  • 日経225先物6月限は前日清算値比180円高の3万2420円で日中取引終了

  • 先物・オプション特別清算指数算出(SQ)により、ヘッジ対応の商いが指数を押し上げる可能性

  • ボリンジャーバンドの+2σ一時上回るも過熱抑制、3万2500円水準でのピーク感なしと予想

  • NT倍率は14.53倍に上昇、限月交代に伴うロールオーバーが中心


◆海外市場まとめ(05日日経)

2023/06/06(火)07:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ダウ工業株30種平均、3営業日ぶりに反落、主力株に利益確定売り

  • NY債券市場、長期債相場反発、FRBの政策金利据え置き観測が強まる

  • NY外国為替市場、円相場反発、ISM非製造業景況感指数の低下による円買い・ドル売り

  • NYマーカンタイル取引所、原油先物相場3日続伸、協調減産の延長による供給減

  • アップル、ゴーグル型HMD「Apple Vision Pro」を発表、ARやメタバースへの注目再燃可能性

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

株式
5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前週末比199ドル90セント(0.6%)安の3万3562ドル86セントで終えた。前週末に701ドル高と急伸した反動で、主力株の一部に利益確定売りが広がった。景況感指標の悪化も景気懸念につながり、相場の重荷だった。

債券
5日のニューヨーク債券市場で長期債相場は反発。長期金利の指標となる表面利率3.375%の10年物国債利回りは前週末比0.02%低い(価格は高い)3.68%で終えた。インフレ鈍化との見方から、米連邦準備理事会(FRB)が6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの観測が強まり債券の買いにつながった。

為替
5日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前週末比45銭円高・ドル安の1ドル=139円50〜60銭で取引を終えた。5日発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は50.3と前月(51.9)から低下した。改善を見込んでいた市場の予想(52.3)に反する結果となり、円買い・ドル売りを誘った。

商品
5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油先物相場は3日続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前週末比0.41ドル(0.6%)高の1バレル72.15ドルで取引を終えた。4日に主要産油国が協調減産の延長を決めた。供給減による需給の引き締まりを見込んだ買いが優勢になった。

ワンポイント
米アップルはゴーグル型ヘッドマウントディスプレー(HMD)「Apple Vision Pro」を発表しました。装着すると視界に巨大なスクリーンが現れ、現実空間に重ねて3次元の動画視聴やビデオ通話などができるといいます。生成AI(人工知能)に対する関心が高まるなか、再び拡張現実(AR)やメタバースといったテーマに注目が集まる契機になるのでしょうか。

日経

―――【チャート】―――

◆本日の値動き=10分足チャート(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限10分足チャート2023/06/05(月)16:30~2023/06/06(火)15:15

◆過去6ヵ月の値動き=日足チャート(日経225先物ミニ6月限)

日経225先物ミニ6月限日足チャート2022/12/07[半年前]16:30~2023/06/06(火)15:15

―――【経済イベント指標】―――

◆2023/06/05(月)の経済指標結果

2023/06/05(月)の経済指標結果

◆2023/06/06(火)の経済イベント予定

2023/06/06(火)の経済イベント予定

―――【欧州市況】―――

◆欧州市場サマリー(05日ロイター)

2023/06/06(火)03:27

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • ロンドン株式市場、欧州株式市場ともに反落

  • 世界的な経済減速懸念と金属価格の下落が影響

  • 鉱業株、貴金属株が売られる形に

  • 米供給管理協会の非製造業指数が前月比で鈍化

  • 英国のサービス部門購買担当者景気指数、投入価格の上昇率が高水準

  • ASOSはアリババグループ傘下のトレンドヨルからの買収提案を受け急上昇

  • インディビアーは訴訟和解により株価大幅上昇

  • アマゾンの携帯電話サービス提供に関する交渉報道が買い材料となり通信株指数上昇

  • 景気減速懸念と利益確定売りで欧州株式市場反落

  • ヴィアプレイ・グループは事業環境悪化とCEO交代を発表し急落

  • ボルボ・カーズは販売台数の大幅伸びで株価上昇

  • ユーロ圏債券の利回り上昇、ドイツとイタリアの10年債利回り格差が縮小

  • 先週の米雇用統計とサウジアラビアの追加減産計画が利回り上昇に影響

  • ラガルド総裁、コアインフレ率のピーク判断については時期尚早との見解示す

  • フランスのソブリン格付け、「AA」に据え置き

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[5日 ロイター]
<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。世界的な経済減速への懸念が広がったほか、金属価格の値下がりを受けて鉱業株が売られたことも相場の重しとなった。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業指数が前月から鈍化し、米経済の先行きに対する懸念が高まった。S&Pグローバル/CIPSが発表した5月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)で、投入価格の上昇率は2月以来の高水準となった。FTSE350種鉱業株指数、貴金属株指数はそれぞれ0.52%、2.97%下落した。中型株で構成するFTSE250種指数は0.19%安。オンラインファッション小売業のASOSは7.1%と急上昇。中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング傘下のトルコのオンライン小売業、トレンドヨルから10億ポンド(12億4000万ドル)での買収提案を受けたと伝わったことが材料視された。米製薬会社のインディビアーも7.8%と大幅上昇。オピオイド中毒治療薬「サボキソン」のジェネリック(後発薬)競争を違法に抑えたとされる訴訟で和解に合意したことが好感された。FTSE350種通信株指数は2.03%上昇し、5月の下落基調から回復した。米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムが有料サービス「プライム」会員に対する低価格の携帯電話サービス提供に向けて交渉しているとの報道が買い材料となった。

<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合指数が4月から鈍化したのを受け、景気減速懸念が高まった。前週末の大幅上昇を受けた利益確定売りにも押された。インタラクティブ・ブローカーズのチーフストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「最近のいくつかの動きがあった後で利益確定の動きが少しある」とし、「世界各地で発表された経済指標は景気がいくらか減速している(ことの示唆だ)」との見方を示した。STOXX欧州600種通信株指数は0.43%上昇した。米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが低価格の携帯電話サービス提供に向けて通信大手と交渉していると報道されたのを受け、通信株指数の2日の下落率は約15カ月ぶりの大きさとなっていた。スウェーデンのストリーミング配信会社ヴィアプレイ・グループは5日、62.7%と急落。事業環境が悪化していることを警告し、最高経営責任者(CEO)の交代を発表したことが嫌気された。スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズは6.9%上げた。5月の販売台数が前年同月比31%増と大きく伸びたことが好感された。コペンハーゲン証券取引所は憲法記念日の祝日のため休場だった。

<ユーロ圏債券> 域内国債利回りが上昇した。独伊10年債の利回り格差は2022年4月以来の水準に縮小した。ドイツ10年債利回りは7ベーシスポイント(bp)上昇の2.38%。先週にはユーロ圏の5月のインフレ率が予想以上に冷え込んだとのデータを受け23bp低下していた。ロンバード・オディエのマクロ部門責任者、フロリアン・イエルポ氏は、先週末の米雇用統計で米労働市場が依然堅調なことが示され、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ停止は難しいとの見方がユーロ圏の国債利回り上昇につながったとの見方を示したほか、サウジアラビアの新たな追加減産計画によって原油価格が上昇し「インフレとの戦いがまだ終わっていない」ことを想起させたとした。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は5日、コアインフレ率に「緩やかな兆候」が見られるものの、ピークに達したと判断するには時期尚早との見方を改めて示した。イタリア10年債利回りは9bp上昇の4.07%。独伊10年債の利回り格差は一時160bpと2022年4月以来の水準に縮小した。終盤は167bp。ドイツ2年債利回りは8bp上昇し2.92%。フランス10年債利回りは6bp上昇の2.92%。格付け会社S&Pは2日、フランスのソブリン格付けを定期的な見直しで現行の「AA」に据え置いた。

ロイター

―――【要人発言】―――

◆主な要人発言(OANDA証券)

2023/06/06(火)05:10

5日22:19 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「物価圧力は依然として強い」
「基調的なインフレ圧力は依然として高い」
「賃金圧力はさらに強まった」
「決定は引き続きデータ次第」
「基調インフレがピークに達したという明確な証拠はない」

5日23:07 ナーゲル独連銀総裁
「基調的なインフレ圧力はあまりに高すぎる」
「まだ数回の利上げが必要」
「今夏、金利がピークに達するかどうかは定かではない」
「ドイツの成長見通しについては慎重ながらも楽観的」

※時間は日本時間

OANDA証券

◆日経225先物:6日夜間取引終値=120円安、3万2120円

2023/06/06(火)06:03

 6日6時00分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日比120円安の3万2120円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万2217.43円に対しては97.43円安。出来高は4万1649枚だった。
 TOPIX先物期近は2211ポイントと前日比12ポイント安、TOPIX現物終値比8.79ポイント安だった。

銘柄       清算値(終値) 前日清算値比   出来高
日経225先物        32120     -120    41649
日経225mini        32130     -110   519007
TOPIX先物         2211      -12    28751
JPX日経400先物      20065     -125    9487
マザーズ指数先物      774      -7    1539
東証REIT指数先物  売買不成立

株探ニュース

◆今朝の必読5本(06日ブルームバーグ)

2023/06/06(火)06:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • アップルが新型MRヘッドセット「ビジョン・プロ」を発表、価格は3499ドルで2024年発売予定

  • アップルの新製品発表前に株価は上場来高値を更新するも、その後失速

  • 米供給管理協会、5月の非製造業総合景況指数が50.3と低下、新規受注指数も52.9に下げる

  • 世界最大の仮想通貨交換業者バイナンス・ホールディングスとCEO趙長鵬が米SECから提訴される

  • ペンス前米副大統領が大統領選挙への出馬書類を提出、トランプ前大統領と対決へ

  • JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは大統領選挙への出馬を否定

  • 米大手銀行が新規制で平均20%の資本要件引き上げを見込む、6月に提案予定

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

「ビジョン・プロ」
アップルは待望の複合現実(MR)ヘッドセット、ビジョン・プロを発表。8年前にスマートウオッチを発売して以来の主要な新製品となる。価格は3499ドルと、多くのライバル商品よりも高い。2024年初めの発売を予定している。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「ユーザーはこの製品を通して見るのであり、この製品を見るのではない。アップルとしては初めてのプロダクトだ」と説明。「旅立ちを意味する」と語った。発表前に同社の株価は日中ベースの上場来高値を更新していたが、失速した。

ほぼ活動停滞
米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合景況指数は50.3と、ほぼ活動停滞の水準に低下した。製造業指数の生産に相当する業況指数は4カ月連続で低下し51.5と、3年ぶり低水準。新規受注の指数は52.9に下げた。仕入れ価格指数は56.2と、前月から3ポイント余り低下した。ISM非製造業景況調査委員会のアンソニー・ニエベス委員長は発表文で、「過半数の回答者は事業環境が現在、安定していることを示唆したが、景気減速への懸念がある」と指摘した。

バイナンスを提訴
米証券取引委員会(SEC)は、世界最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者であるバイナンス・ホールディングスと同社の趙長鵬CEOを米国の規則に違反したとして提訴した。未登録の取引所の運営や取引管理を巡る虚偽の説明、未登録証券の販売などで同社が投資家保護規則を無視していたとSECは主張している。趙氏は自身のチームが訴状を精査するとツイート。出入金を含むシステムの安定性を確保するとした。

出馬
ペンス前米副大統領が大統領選に出馬するための書類を連邦選挙委員会(FEC)に提出した。共に政権を担ったトランプ前大統領と対決する格好となる。事情に詳しい複数の関係者によれば、ペンス氏(63)は7日にアイオワ州で正式に出馬表明する。一方、大統領選出馬の臆測が出ていたJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは公職に立候補する計画はないと、同社広報が発表した。

20%引き上げか
米当局が策定中の新規制案で、大手米銀は平均20%の資本要件引き上げに直面する可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。関係者を匿名で引用した同報道によれば、資本要件の改定は6月にも提案される可能性があり、具体的な引き上げ幅は銀行の活動内容による。大規模なトレーディング事業を抱える金融機関は特に大きな影響を受ける見通しで、手数料収入への依存度が高い銀行も大幅な資本増強を求められる可能性があるという。

その他の注目ニュース
米利上げ1回停止の場合、リスク伴う恐れ-賢明ながら分かりにくさも
ウクライナが反転攻勢開始か、複数地域で激しい戦闘を双方が報告 (1)
世界最大級のメタン排出抑制に向け、米国がトルクメニスタンと交渉中

ブルームバーグ

◆オーバーナイト・ヘッドライン一覧(06日ロイター)

2023/06/06(火)06:22

・アップル、ARヘッドセット「ビジョンプロ」発表 3499ドル
・米金融・債券市場=利回りおおむね低下、米指標が経済鈍化示唆
・NY外為市場=ドル下落、米サービス部門の軟調な指標受け
・デンマーク首相が訪米、NATO次期事務総長候補でないと言明
・ウクライナ大統領、「バフムトから待望のニュース」 詳細言及せず
・米国株式市場=反落、来週のFOMC見極め アップル一時高値更新
・中南米金融市場=通貨上昇、米指標受けドル急落
・原油先物上昇、サウジの独自減産表明受け
・米国務次官補が北京訪問、「率直で生産的な会談」=国務省
・中国軍、台湾海峡と南シナ海で「攻撃性増大」 米がリスク警告
・米ISM非製造業指数、5月は50.3に鈍化 支払い価格は3年ぶり低水準
・米SEC、バイナンスCEOら提訴 ビットコイン3カ月ぶり安値
・AI、雇用市場に「混乱」をもたらすリスク─IMF高官=FT
・欧州株式市場=反落、米指標鈍化で景気減速懸念
・米NH州のスヌヌ知事、大統領選の共和党候補指名争いに不出馬
・ロンドン株式市場=反落、世界経済の減速懸念で
・偽のプーチン氏演説がラジオ放送、「ウクライナ軍が越境」=報道
・ウクライナ反攻に十分な兵器保有、NATO加盟に必要な勝利へ=外相
・ユーロ圏金融・債券市場=独伊10年債利回り差、1年超ぶり水準に縮小
・JPモルガンのダイモンCEO、大統領選出馬の意思なし
・ウクライナ大統領、キーウで英外相と会談 支援に謝意
・米大統領選、ペンス前副大統領が共和党指名に出馬へ 選挙委提出書類
・米製造業新規受注、4月は0.4%増 国防費が押し上げ
・ロシア、依然として黒海穀物合意の履行条件に違反=ウクライナ
・アップル株価が17カ月ぶりに最高値更新、開発者会議控え
・スポティファイ、ポッドキャスト部門で200人削減へ 全従業員の2%
・イラン、週内に在サウジ大使館を再開へ=政府筋
・米、ロシア情報機関関係者に制裁 旧ソ連モルドバ不安定化画策
・ECB、物価抑制にあと数回の利上げ必要=独連銀総裁
・ウクライナ軍が反攻とのロシア側の発表を否定=マリャル国防次官
・ヘッジファンド、欧州株から日米株へ移行=米金融大手
・BUZZ-南アランド1.2%高、中国指標を好感
・世界的にドル離れの兆し、金利上昇やロシア制裁で=JPモルガン
・コアインフレに「緩やかな兆候」もピークまだ=ラガルドECB総裁
・ウクライナ軍、バフムト北方ベルキフカの一部奪還=プリゴジン氏

ロイター

◆TOP_NEWS_海外主要ニュース一覧(06日ロイター)

2023/06/06(火)06:15

●アップル、ARヘッドセット「ビジョンプロ」発表 3499ドル
クパチーノ(カリフォルニア州) 5日 ロイター - - 米アップルは5日、年次世界開発者会議(WWDC)で拡張現実(AR)ヘッドセット「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」を発表した。新たなカテゴリーの製品が発表されるのは腕時計型端末「アップルウオッチ」以来となる。

●コアインフレに「緩やかな兆候」もピークまだ=ラガルドECB総裁
フランクフルト 5日 ロイター - - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は5日、コアインフレ率に「緩やかな兆候」が見られるものの、ピークに達したと判断するには時期尚早との見方を改めて示した。

●米製造業新規受注、4月は0.4%増 国防費が押し上げ

5日 ロイター - - 米商務省が5日発表した4月の製造業新規受注は前月比0.4%増となり、2カ月連続で増加した。主に国防支出が押し上げに寄与した。ただ製造業全体では、金利上昇が響き苦戦が続いている。

●米ISM非製造業指数、5月は50.3に鈍化 支払い価格は3年ぶり低水準
ワシントン 5日 ロイター - - 米供給管理協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業総合指数は50.3と、4月の51.9から鈍化した。

●米NH州のスヌヌ知事、大統領選の共和党候補指名争いに不出馬

ワシントン 5日 ロイター - - 米ニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事は5日、2024年の大統領選に向けた共和党候補指名争いについて、候補者が多すぎるとトランプ前大統領が指名を獲得しやすくなるとして、自身は出馬しないと表明した。

●ウクライナ軍が反攻とのロシア側の発表を否定=マリャル国防次官

キーウ 5日 ロイター - - ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は5日、ウクライナが反攻を開始したとのロシア側の発表はウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムト周辺での敗北から注意をそらすためと述べた。

●JPモルガンのダイモンCEO、大統領選出馬の意思なし
ニューヨーク 5日 ロイター - - 米金融大手JPモルガン・チェースは5日、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO、67)が米大統領選に出馬する意思はないと発表した。

●偽のプーチン氏演説がラジオ放送、「ウクライナ軍が越境」=報道
5日 ロイター - - ロシア大統領府(クレムリン)は5日、ウクライナと国境を接する地域のラジオ放送局で5日に放送されたプーチン大統領のものとされる演説は偽物だったと述べた。同地域のラジオ局がハッキングされたという。ロシア通信(RIA)が報じた。

●米、ロシア情報機関関係者に制裁 旧ソ連モルドバ不安定化画策
ワシントン 5日 ロイター - - 米財務省は5日、旧ソ連のモルドバで民主主義の不安定化を画策するロシアの動きに関与したとして、ロシア情報機関との関連が疑われるグループの構成員に制裁を課したと発表した。

●米国務次官補が北京訪問、「率直で生産的な会談」=国務省
北京 5日 ロイター - - 米国務省は5日、クリテンブリンク次官補(東アジア・太平洋担当)が北京を訪問し、中国の馬朝旭外務次官と会談したと発表した。

ロイター

―――【米国市況】―――

◆NY株式市場クローズ(05日)

米国市場2023/06/06(火)06:04現在

◆米国株式市場UPDATE=反落、来週のFOMC見極め アップル一時高値更新(05日ロイター)

2023/06/06(火)06:30

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国株式市場、反落して終了。FRBの利上げ一時停止の動きを見極める傾向

  • アップル、年次開発者会議前に過去最高値を更新、終値は0.8%安

  • アップル、開発者会議でARヘッドセット「Apple Vision Pro」を発表

  • 半導体大手エヌビディアは0.4%下落、電気自動車大手テスラは1.7%高

  • 5月の非製造業総合指数が50.3と4月から低下、新規受注鈍化と支払い価格指数低下が要因

  • インガルス・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏、軟調な経済指標からFRBの利上げ停止可能性を指摘

  • S&P総合500種の主要11セクター中7セクターが下落、工業とエネルギーが下げ目立つ

  • 銀行大手は下落、規制強化と資本要件引き上げの可能性が影響

  • S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.5対1で上回る、合算出来高は97億株

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[5日 ロイター]米国株式市場は反落して終了した。市場では米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを一時停止するか見極めようとする動きが出ている。米アップルはこの日から開催される年次開発者会議を控え取引時間中に最大2.2%上昇し、過去最高値を更新。ただ、終値は0.8%安と結局マイナス圏で引けた。会議では拡張現実(AR)ヘッドセット「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」を発表した。その他の大型グロース(成長)株はまちまち。このところ値上がりしていた半導体大手エヌビディアは0.4%下落。電気自動車(EV)大手テスラは1.7%高。5月の中国製EV販売が増加した。米供給管理協会(ISM)が5日発表した5月の非製造業総合指数が50.3と、4月の51.9から低下。新規受注が鈍化し、支払い価格指数が3年ぶりの低水準となったのが要因で、FRBが利上げを停止する可能性があるとの見方が高まった。インガルス・アンド・スナイダーののシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「FRBに関しては悪いニュースは良いニュースだ。軟調な経済指標はインフレ抑制の効果が出始めたという見方からFRBが利上げを停止する可能性が高くなるからだ」と語ったS&P総合500種の主要11セクターでは7セクターが下落。工業が0.71%安、エネルギーが0.58%安と下げが目立った。銀行大手は下落。規制当局が主要行を対象とした規制強化の準備を進めており、資本要件を平均で20%引き上げる可能性があるという米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道が嫌気された。S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.5対1の比率で上回った。米取引所の合算出来高は97億株。直近20営業日の平均は105億株。

ロイター

◆米国株式市場(05日SMBC日興証券)

2023/06/05(月)の米国株式市場(SMBC日興証券)

◆NY市場マーケットコメント(05日SBI)

2023/06/06(火)08:07

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 5月の米ISM非製造業景況指数が低下、ドルは主要通貨に対して軟調

  • ユーロは対ドルで上昇、ECB総裁や独連銀総裁のタカ派発言に底固い動き

  • 米主要株価指数は反落、米経済指標の冴えない結果で利益確定の動き

  • ハイテク株中心のナスダックは中盤以降に失速し小幅安

  • 米ISM非製造業景況指数の低下により、NY金は反発

  • OPECの協調減産の延長やサウジの自主減産決定により、NY原油は3営業日続伸

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

・NY市場では、5月の米ISM非製造業景況指数が市場予想を下回り、5ヵ月ぶりの低水準となると、米金利の低下とともにドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の140.30から139.26まで下落した。その後、米金利が持ち直したことから、ドルも値を戻す動きとなったものの、上値は限定的だった。一方、ユーロは対ドルで上昇したものの、ドル/円の下落に連れて対円では軟調な動きとなった。ただ、ECB総裁や独連銀総裁のタカ派発言を受けて底固い動きとなった。

・米主要株価指数は反落。米経済指標が冴えない結果となり、米景気悪化懸念が強まったことや、前週末に大幅上昇となった反動で利益確定の動きも加わり、ダウ平均は序盤から軟調な動きとなった。一方、ハイテク株中心のナスダックは序盤から堅調な動きが続いたものの、中盤以降に失速して小幅安となった。

・NY金は反発。米ISM非製造業景況指数が市場予想に反して低下したことで、6月のFOMCで利上げを見送るとの観測が広がり、買いが優勢となった。

・NY原油は3営業日続伸。4日のOPECプラスで協調減産の延長を決定したことや、サウジが追加の自主減産を決定したことも加わり、序盤から買いが優勢となった。ただ、終盤にかけては利益確定の動きに押されて上げ幅を縮小した。

【要人発言】
・ラガルドECB総裁
物価圧力は依然として強い
基調的なインフレ圧力は依然として高い
賃金圧力はさらに強まった
政策決定は引き続きデータ次第

・ナーゲル独連銀総裁
基調的なインフレ圧力はあまりに高すぎる
まだ数回の利上げが必要
今夏に金利がピークに達するかどうかは定かではない

2023/06/05(月)のNY市場マーケットコメント(SBI)

◆日経225先物(寄り前コメント)=3万2500円回復でショートは入りやすいが、押し目買い意欲の強さは意識されやすい

2023/06/06(火)08:04

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米国主要株価指数が下落、利益確定の売りが優勢

  • 5月のISM非製造業景況感指数の悪化が重荷

  • S&P500業種別指数では自動車・同部品、メディア、公益事業が上昇、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置、銀行が下落

  • 日経225先物(6月限)のナイトセッションは一時3万2570円まで買われる場面も、終盤利益確定が優勢、3万2120円で取引終了

  • 米国市場では、新製品の発表後にアップルが下落、ハイテク株への重荷

  • 日経225先物は利食い優勢ながら、レンジ推移を継続、押し目買い意欲の強さが意識される

  • 3万3400円水準まで切り上がった局面では、+3σとのレンジに移行する展開も可能

  • 週末に6月の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控え、ロールオーバーが中心

  • VIX指数は小幅上昇、NT倍率は昨年8月高値の14.58倍が目先のターゲット

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 32120 -120 (-0.37%)
TOPIX先物 2211.0 -12.0 (-0.53%)
シカゴ日経平均先物 32100 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。デフォルト回避や6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ停止観測から前週末に大幅に上昇した反動で、利益確定の売りが優勢だった。また、5月のISM非製造業景況感指数が、前月から悪化したことも重荷となった。S&P500業種別指数は自動車・同部品、メディア、公益事業が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置、銀行が下落。
 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比140円安の3万2100円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中大阪比90円高の3万2330円で始まり、米国市場の取引開始前には一時3万2570円まで買われた。しかし、米国市場の取引開始後に軟化し、3万2060円まで売られた。売り一巡後は3万2320円とプラスに転じる場面も見られたが、終盤にかけては利益確定が優勢となり、3万2120円でナイトセッションの取引を終えた。
 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、利食い優勢の展開になりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時3万2570円まで買われ、ボリンジャーバンドの+2σを上回ったことで、いったんは利食いが入りやすい水準だろう。また、米国市場では、開発者会議「WWDC」への期待から最高値を更新したアップル<AAPL>が、新製品であるヘッドマウントディスプレーが発表されると売りが優勢となり下落に転じた。そのため、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となりそうだ。
 日経225先物は利食い優勢ながら、ボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジでの推移を継続。節目の3万2000円近辺での押し目買い意欲の強さは意識されやすく、オプション権利行使価格の3万2000円から、+2σが位置する権利行使価格の3万2375円とのレンジを想定。特に節目の3万2500円を回復した後に下落に転じたこともあり、短期的にはショートが入りやすいと考えられる。しかし、下値の堅さがみられるようだと、早い段階でショートカバーに向かわせそうだ。利食いを想定しつつもボリンジャーバンドの+2σを上回ってくる局面では、3万3400円水準まで切り上がってきた+3σとのレンジに移行する展開も考えられる。
 週末に6月の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、前日の商いは概ね9月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心だった。本日もロールオーバーが中心となるなか、ダブルインバースなどのヘッジ対応に伴う商いが変動要因になろう。
 VIX指数は14.73と小幅に上昇した。短期VIXは10.57に低下しており、リスク選好に向かいやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。朝方に14.38倍まで低下したものの、同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σから切り返す格好となった。NT倍率は昨年8月高値の14.58倍が目先的なターゲットとなる。これをクリアしてくると、21年2月高値の15.68倍が意識されてくるため、NTロングで対応したいところだ。

株探ニュース

―――日経225先物08:45~15:15取引中―――

―――日本株09:00~15:00取引中―――


―――【日本市場】―――

◆日経225先物:06日清算値=180円高、3万2420円

2023/06/06(火)15:17

 6日15時15分、大阪取引所の日経225先物期近2023年6月限は前日清算値比180円高の3万2420円で取引を終えた。出来高は9万4091枚だった。この日の日経平均株価の現物終値3万2506.78円に対しては86.78円安。

株探ニュース

◆東京株式市場クローズ(06日)

2023/06/06(火)


◆〔マーケットアイ〕株式:日経平均・日足は「大陽線」、プラス2シグマでバンドウォーク様相(06日ロイター)

2023/06/06(火)15:40

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 前場の日経平均は前営業日比133円15銭高の32,350円58銭と続伸した

  • 利益確定売りの影響で一時230円安と反落したが、押し目買いが入り続伸

  • 指数寄与度の大きい銘柄がプラス転換し、指数を押し上げた

  • 東海東京調査センターの中村氏は、指数寄与度の大きい銘柄が思惑で買われたと指摘

  • 後場の日経平均は前営業日比約230円高の32,400円台半ばで推移、日中高値を更新

  • 東証プライム市場の騰落数は値上がり銘柄が優勢となった

  • 新興株式市場では、マザーズ総合が0.85%高の784.05ポイントと3日続伸

  • 日経平均・日足は大陽線となり、終値は32,506円78銭となり、上昇継続に期待

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[東京 6日 ロイター]
<08:20> 寄り前の板状況、立花エレは買い優勢 しずおかFGは売り優勢


<09:05> 日経平均は反落で寄り付く、利益確定売り優勢
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比229円06銭安の3万1988円37銭と、反落でスタートした。日経平均は前日に大幅上昇した反動で利益確定売りが優勢となっているほか、前日の米株安の流れを引き継いでいる。寄り付き後も下げ幅を広げ、軟調な展開となっている。個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが小幅安となっているほか、東京エレクトロン、アドバンテストなど半導体関連も軟調。主力のトヨタ自動車は小幅安、ソニーグループは1%超安で推移している。

<10:20> 日経平均は小幅高、指数寄与度の大きい銘柄が押し上げ
日経平均はプラス転換し、小幅高で推移している。現在は約70円高の3万2200円台後半で推移している。指数寄与度の大きい銘柄がプラス転換し、相場を押し上げている。市場では、「現在はとてつもなく強い上昇相場の始まりのところにいるような感触を強く感じる」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれる。ただ、日経平均は前日までの3営業日で1300円超上昇したこともあり、利益確定の売りが上値を抑えている。個別では、朝方に売られていた指数寄与度の大きいファーストリテイリングや東京エレクトロンがプラス転換し、それぞれ1.8%高、0.5%高で推移している。

<11:45> 前場の日経平均は続伸、押し目買いが支え 利益確定売りは重し
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比133円15銭高の3万2350円58銭と、続伸した。朝方は、前日の米株安や利益確定の売りで反落したものの、下値では押し目買いが入り指数を支援した。 日経平均は約230円安と反落してスタート。ただ、その後は徐々に下げ幅を縮小し、前場中盤にはプラス転換し、一時前営業日比137円高の3万2355円15銭まで上昇した。前日までに1300円超上昇していた反動で、利益確定売りが重しとなった一方、指数寄与度の大きい銘柄がプラス転換するなどし、指数を押し上げた。東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジストは「9日にはSQ(特別清算指数)を控えているので、指数寄与度の大きい銘柄が思惑で買われ、相場を支援した」との見方を示した。市場のモメンタム(勢い)が大きく低下するまでは、基本は下値では押し目買いが入るとみていい、という。厚生労働省が6日公表した4月の毎月勤労統計(速報)では、実質賃金が前年比3.0%低下と、13カ月連続で減少していたことから「YCC(イールドカーブ・コントロール)の後ずれが意識され、銀行株が下げたのだろう」(中村氏)と指摘した。TOPIXは0.19%高の2224.07ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7340億1000万円だった。東証33業種では、鉱業や卸売、鉄鋼など23業種が値上がり。銀行や海運、ガラス・土石製品など9業種は値下がりした。証券は変わらずだった。個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1.3%高、東京エレクトロンが0.7%高で2銘柄で指数を62円程度押し上げた。一方、三菱UFJフィナンシャル・グループが1.2%安となるなど、大手行は軒並み1%超安と軟調。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが745銘柄(40%)、値下がりは1016銘柄(55%)、変わらずは73銘柄(3%)だった。

<13:26> 後場の日経平均は上げ幅拡大、日中高値更新
後場の日経平均は上げ幅を拡大し、日中高値を更新した。現在は前営業日比約230円高の3万2400円台半ばで推移している。指数寄与度の大きい銘柄が堅調なほか、後場に入り東証プライム市場の騰落数は値上がり銘柄が優勢となっている。市場では「メジャーSQ(特別清算指数)に向けて、押したところでは買いが入りやすい。基本はまだ買い圧力が強いのではないか」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。前日の米国市場では経済指標の弱い結果を受け、主要3指数が下落していることから「日本市場も景気敏感株の一角は軟調なので、需給要因を背景に指数寄与度の大きい銘柄の上昇が指数の堅調さにつながっている」(別の国内証券のストラテジスト)との見方もあった。個別では指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1.7%高、ダイキン工業が1.8%高と堅調。業種別では、後場に入り証券や空運、非鉄金属などがプラス転換した。

<15:10> 新興株はマザーズが3日続伸、大型株高の継続で物色波及
新興株式市場は、マザーズ総合が0.85%高の784.05ポイントと3日続伸した。大型株の上昇が継続して投資家心理が改善し、新興株にも物色が向かった。東証グロース市場指数は前営業日比0.77%高の996.31ポイントだった。ウェルスナビ やエクサウィザーズ、カバー はしっかり。一方、M&A総研ホールディングス 、アンジェス は軟調だった。

<15:35> 日経平均・日足は「大陽線」、プラス2シグマでバンドウォーク様相
日経平均・日足は「大陽線」となった。終値は3万2506円78銭。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(3万2450円40銭=6日)でのバンドウオークの様相となり、上昇継続に期待をつなぐ。一方、25日移動平均線(3万0368円14銭=同)からの上方乖離率が7.04%と、引き続き過熱感の高まりが示され、スピード調整含みでもある。調整する場合、下方向では5日線(3万1656円86銭=同)が目先の下値めどに意識されそうだ。

ロイター

◆日本株市況クロージング=内外の投資家などの買いで切り返し連日の高値更新(06日フィスコ)

2023/06/06(火)16:17

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経平均は4営業日連続の上昇でバブル崩壊後の高値を更新

  • 外国人投資家による日本株選好意欲が強く、ハイテク株等がプラスに転じ

  • 押し目らしい押し目がなく、心理的な節目の32500円を上回る

  • 東証プライムの値上がり銘柄は全体の過半数を占め、28業種が上昇

  • 指数インパクトの大きい銘柄の中には堅調なものと軟調なものが混在

  • 前日の米市場は主要株価指数が下落、円相場は円安進行が一服

  • 海外投資家による日本株への資金シフト続行、国内機関投資家も買いに動かざるを得ない状況

  • 東京市場は強い基調が続くと見られ、値幅調整を挟みながらも上昇想定

  • 本日の出来高は12億7000万株で、現ボリュームではピーク感は出ない見込み

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

6日の日経平均は4営業日続伸。289.35円高の32506.78円(出来高概算12億7000万株)と連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新した。前日に節目の32000円を回復した達成感や米国株安を映して、朝方は利食い売りが先行して始まり、日経平均は取引開始直後に31933.87円まで値を下げた。ただし、外国人投資家による日本株選好意欲は強く、指数インパクトの大きいハイテク株などを中心に押し目を拾う動きが次第に強まり、前場中盤にはプラスに転じた。また、午後に入ると、押し目らしい押し目がないだけに国内機関投資家の中にも持たざるリスクが芽生え、大引け間際には32534.47円まで上げ幅を広げ、心理的な節目の32500円を上回った。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が900を越え、全体の過半数を占めた。セクター別では、卸売、鉱業、鉄鋼、保険など28業種が上昇。一方、銀行、海運、精密機器など5業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、信越化<4063>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、オリンパス<7733>、太陽誘電<6976>、キーエンス<6861>が軟化した。

前日の米国市場は、前週末の急伸の反動や5月のISM非製造業指数が50.3と市場予想に反して前月から悪化したことも重荷となり、主要株価指数は下落。円相場は1ドル=139円台と円安進行が一服した。東京市場でも目先の利益を確保する売りが先行した。一方、海外投資家による日本株への資金シフトは続き、ファンド筋が週末の特別清算指数(プライム市場の出来高SQ)算出日を前に買い戻しを強める動きも見られたとの声もあり、日経平均はその後も高値圏での推移が続いた。

東京市場は外国人投資家に加え、国内機関投資家にも買いに動かざるを得ない状況との見方が多い。急ピッチの上昇に対する値幅調整を挟みながら、東京市場は強い基調が続くことが想定される。また、本日のプライム市場の出来高は12億7000万株程度にとどまっており、出来高が大きく膨らむなかでの急伸ともなればピークにもつながろうが、現在のボリュームではピーク感は出ないだろう。

フィスコ

◆今日の日本株市場(06日SMBC日興証券)

2023/06/06(火)の日本株市場(SMBC日興証券)

◆日経225先物(引け後コメント)=権利行使価格の急ピッチの切り上がりで、ヘッジ対応に伴う商いが指数を押し上げ

2023/06/06(火)18:12

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 日経225先物は前日比180円高の3万2420円で終了

  • 利食い優勢から始まるも早い段階でショートカバーが入り3万2300円を回復

  • ヘッジ対応に伴う動きが勢いを増し、3万2540円まで買われる場面が見られ

  • 日経平均が連日でバブル後の高値更新、内外の機関投資家のインデックス買いが続く

  • 先物・オプション特別清算指数算出(SQ)により、ヘッジ対応の商いが指数を押し上げる可能性

  • ボリンジャーバンドの+2σ一時上回るも過熱抑制、3万2500円水準でのピーク感なしと予想

  • NT倍率は14.53倍に上昇、限月交代に伴うロールオーバーが中心

  • BNPパリバ、バークレイズ、ソジェン、ゴールドマン、ドイツが売り越し

  • 野村、みずほ、HSBC、三菱UFJが買い越し、ロールオーバーが主な動き

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

大阪6月限
日経225先物 32420 +180 (+0.55%)
TOPIX先物 2230.5 +7.5 (+0.33%)

 日経225先物(6月限)は前日比180円高の3万2420円で取引を終了。寄り付きは3万1990円と節目の3万2000円を割り込み、シカゴ日経平均先物(3万2100円)を下回って始まった。利食い優勢のなか、現物の取引開始直後には3万1930円まで売られた。しかし、3万2000円処での押し目買い意欲は強く、前場中盤にかけてはショートカバーも加わり、3万2300円を回復。買い一巡後は3万2200円辺りで強弱感が対立する場面もあったが、終盤にかけて上げ幅を広げ、ランチタイムで3万2370円まで買われた。後場に入るとオプション権利行使価格の3万2375円を突破したことでヘッジ対応に伴う動きが勢いを増し、その上の権利行使価格である3万2500円へのバイアスが強まるなか、引け間際には3万2540円まで買われる場面が見られた。

 日経225先物は利食い優勢で始まったが、3万2000円割れからの調整幅が限定的だったため、早い段階でショートカバーが入った。日経平均株価が連日でバブル後の戻り高値を更新するなか、出遅れた内外の機関投資家によるインデックス買いが断続的に入っているとみられる。また、週末に6月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)を控えて、速いピッチでの権利行使価格の切り上がりによって、ヘッジ対応に伴う商いが指数を押し上げている面もあろう。

 日経225先物は節目の3万2500円を回復し、達成感が意識されそうである。ただし、ボリンジャーバンドの+2σを一時上回ったものの、引け間際の持ち高調整により、終値では+2σを下回っており、上手く過熱を抑えている。+2σが3万2640円辺りまで切り上がってくるなか、3万2500円水準でのピーク感はなく、押し目狙いのロング対応が継続しそうだ。3万2500円を中心に、3万2000円から3万3000円と広めのレンジを想定しておきたい。

 NT倍率は先物中心限月で14.53倍に上昇した。SQを控えて限月交代に伴うロールオーバーが中心ではあるが、昨年8月半ばに付けた14.58倍に迫っており、これをクリアしてくると、21年2月に付けた15.68倍がターゲットとなり、NTロングに向かわせよう。

 手口面では、日経225先物はBNPパリバが1万0090枚、バークレイズが7640枚、ソジェンが6620枚、ゴールドマンが4290枚、ドイツが2540枚程度の売り越しに対して、野村が1万1780枚、みずほが9770枚、HSBCが5720枚、三菱UFJが3500枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが4万4970枚、モルガンSが1万5770枚、バークレイズが5330枚、UBSが3540枚程度の売り越しに対して、みずほが5万3970枚、野村が1万1060枚、HSBCが5700枚、大和が3130枚程度の買い越しだった。いずれもロールオーバーが中心である。

株探ニュース

◆海外ヘッドライン一覧(06日ロイター)

2023/06/06(火)20:14

[6日 ロイター]
◆海外ヘッドライン一覧
・BUZZ-原油、シティはサウジ減産でも持続的上昇困難と予想 UBSなど強気見通し
・バイナンスと米関連会社、提訴受け7.9億ドル純流出=データ会社
・ユーロ圏小売売上高、4月は前月比横ばい 食品・自動車燃料の販売減
・イタリア経済成長率、内需堅調で今年見通し1.2%に上げ=統計局
・第1四半期南アGDP、前期比+0.4% 予想と一致
・英建設業PMI、5月は51.6に上昇 住宅建設は不振
・米主要鉄道会社、労組員の60%以上が新有給疾病休暇の対象
・ユナイテッドヘルス、アメディシスに32億ドルで買収提示

・ダム決壊、ウクライナの破壊工作=ロシア大統領報道官
・ウクライナ、ダム爆発を戦争犯罪として捜査
・マレーシア機撃墜巡る国際裁判、ウクライナがロを「テロ国家」と糾弾
・中ロ軍、日本海と東シナ海上空で合同パトロール 韓国軍緊急発進

・〔アングル〕米新学期を控えた消費喚起に期待、準備進める小売各社
・〔アングル〕米債務合意で浮かぶバイデン氏の譲歩戦略、反発と評価が交錯
・〔GRAPHIC〕世界の株式ファンド7週連続売り越し、直近週は45.5億ドル
・〔アングル〕窮状のトルコ経済、新財務相で「脱超インフレ」に期待
・〔アングル〕乱戦の米共和党、大統領予備選はトランプ氏有利か
・〔BREAKINGVIEWS〕アップルのAR端末、見た目と機能性の両立が課題
・〔BREAKINGVIEWS〕サウジの尽力でも思うようにならない原油価格

・豪中銀、0.25%利上げで金利11年ぶり高水準に 追加引き締め示唆
・豪中銀の声明全文
・〔情報BOX〕豪中銀の政策金利の推移(1990年以降)

・ユーロ圏基調インフレ頑強、ECB政策は機能=オランダ中銀総裁
・イラン、初の極超音速弾道ミサイル公開=国営メディア
・中国大手銀、預金金利の再引き下げを当局が要請=通信社
・タイ5月CPI、21カ月ぶり低水準で中銀目標下回る 一段の低下も
・独鉱工業受注、4月は前月比-0.4% 予想外の低下
・サフラン、アクチュエーション買収巡るレイセオンとの協議確認

・BUZZ-南アランド続伸、第1四半期GDP控え
・訂正-タイCPI、5月は前年比+0.53%に大幅鈍化 21カ月ぶり低水準
・KKR、産業機械のサーコアを16億ドルで買収 非公開化へ
・ウクライナ南部のロ支配地域でダム破壊、洪水が発生 互いを非難
・中ロ軍、日本海と東シナ海上空で合同パトロール

・独鉱工業受注、4月は前月比-0.4% 予想外の低下
・ビットコインやや持ち直す、前日はバイナンス提訴で急落
・大気中のCO2濃度、産業革命前より5割増加=米観測所
・中国船がベトナムEEZから退去、米中高官会談後に
・ウクライナ南部のロ支配地域でダム破壊、洪水が発生 互いを非難
・EXCLUSIVE-バイナンス、米関連会社の銀行口座を管理 独立運営と主張でも

・米俳優組合、契約交渉決裂時のスト実施を承認 7日に協議開始
・台湾TSMC、独工場建設で「良い感触」 補助金について協議中
・中国、下期に銀行預金準備率や金利引き下げも=中国証券報

・アルゼンチン、自主的な資産スワップ開始=経済省
・米ベッド・バス&ビヨンド、乳幼児用品部門の売却協議=米紙
・金保有増加、現時点で望ましくない=韓国中銀
・ビジネスは不況だが消費者は強力=米ユナイテッド航空CEO
・ブラジル長期インフレ期待、低下始まる見通し=中銀総裁
・ロシア、F16ウクライナ供与に警告 核兵器「搭載」可能と強調
・米中高官が北京で会談、「率直で生産的な議論」
・ドイツ、エネルギー費用負担大きい業界の脱炭素化に資金支援

・メキシコ与党、地方選で野党牙城を制する 大統領選に向け基盤強化
・南アPMI、5月は約2年ぶり低水準 計画停電やインフレ圧力で
・ロシア軍がキーウ空爆、全てのミサイル迎撃=ウクライナ当局
・フィリピンCPI、5月は前年比+6.1% 4カ月連続で伸び鈍化
・BUZZ-ドル/円、FOMC結果判明まで138.50─141円のレンジ取引か
・豪経常黒字、第1四半期は123億豪ドルに拡大 資源輸出など寄与
・米グーグルの反トラスト訴訟、再びテキサス州地裁に
・EXCLUSIVE-メルコスルとのFTA、優先課題と位置付け=欧州委文書
・OPECプラスの役割強調 「市場安定に重要」=ロシア政府
・ユダヤ人入植地拡大、中東和平の障害=米国務長官
・ロシアのマクドナルド後継店、想定より早いペースで成長=オーナー
・英給与計算会社で情報流出、BAやBBCが被害
・サウジ、アジア向け原油販売価格を6カ月ぶり水準に引き上げ

・マスク氏、大統領選出馬のケネディ氏と対談 ツイッターで音声配信
・BUZZ-ドル/円テクニカル分析:138.50─141円が目先のコアレンジか
・サウジの23年成長率、-0.5%に下方修正 減産決定受け=アナリスト
・ウ軍がバフムト北の一部奪還、失策でロ軍さらに撤退も=プリゴジン氏
・原油先物は下落、OPECプラス会合受けた上昇分消す

・ロシア、ウクライナの大規模攻撃再び阻止と発表 プリゴジン氏は一蹴
・仏、STマイクロとGFの半導体工場に29億ユーロ支援
・米財務省、連邦政府の支払い義務全て履行可能に 債務上限停止で
・WRAPUP 1-ロシア、ドネツク州で大規模攻撃阻止と発表 ウ軍反攻開始か不明
・EXCLUSIVE-マスク氏医療機器会社、企業価値約50億ドル=関係筋
・ウクライナ軍、バフムト周辺で前進 大統領「待望のニュース」
・GM、10億ドル強でミシガン州フリント工場改修へ ピックアップ生産
・米バイデン陣営、シカゴでの資金集めイベントを計画=消息筋
・米小売・製造業団体、政権に西海岸港湾労使交渉の仲介要請
・トルコ大統領、中銀総裁に米ファースト銀元CEOを検討=高官
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・米債務上限問題決着で短期国債発行ラッシュへ、市場の流動性吸収懸念も

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・米当局、大手銀の自己資本規制20%強化も 月内に発表=関係筋
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・米主要企業利益、今年減少だが来年に急回復=モルガンS見通し

ロイター

―――【NEWS】―――

▶[NEWS]米利上げ1回停止の場合、リスク伴う恐れ-賢明ながら分かりにくさも(05日ブルームバーグ)

2023/06/05(月)19:00

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米金融当局がインフレ対策として利上げを進めている

  • FOMC会合では利上げの一時停止が見込まれるが、引き締めは続く

  • FRBウオッチャーは、この戦略が賢明だがリスクもあると指摘

  • FOMCは2022年3月から10回連続で金利を引き上げ、現在5-5.25%を維持

  • パウエル議長と一部当局者は次回会合で利上げを一時休止する意向

  • しかし、経済予測では今年の金利やインフレの予想が上方修正される可能性

  • ローレンス・マイヤー氏:「金融当局者はリスク管理から一時停止を望んでいる」

  • 当局者はインフレ率を2%目標に戻すことと、過度な利上げによる景気後退を避ける

  • 急な利上げにも関わらず、米経済は底堅く推移しているが、インフレ抑制は鈍化

  • アナ・ウォン氏:「インフレ率が目標を大きく上回っているため、利上げ停止は早すぎる」

  • 利上げの一時停止はリスクを伴い、再開が難しくなる可能性がある

  • パウエル議長は、インフレ抑制にさらなる取り組みが必要である可能性を明確に示すべき

  • ダイアン・スウォンク氏:「利下げ開始を市場が先回りするのが最大のリスク」

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

  米金融当局が進めているインフレ退治のキャンペーンで、今月13、14両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合は極めて困難な判断を迫られる機会となりそうだ。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は同会合での利上げを見送る一方、引き締めはまだ終わっていないと説明する方針と見受けられる。
  FRBウオッチャーはこうした戦略について、賢明であると同時に分かりにくく、リスクも伴うと指摘する。
  FOMCは2022年3月以降、10会合連続で金利を引き上げ、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは現在5-5.25%となっている。直近2回の利上げは一連の米地銀経営破綻につながった取り付け騒ぎ後に実施された。
  パウエル議長と一部の当局者は来週の会合でいったん利上げを休止し、見通しを評価したい考えだ。ただ、会合後に公表される最新の四半期経済予測では、3月の前回に比べ今年の金利やインフレの予想が上方修正される可能性もある。
  元FRB理事で、現在はコンサルタント会社マネタリー・ポリシー・アナリティクスを率いるローレンス・マイヤー氏は金融当局者について、「彼らが一時停止したい理由はリスク管理だ。多くの不確実があり、彼らはもっとデータを収集したい意向だ」と話す。
  その一方で、あともう1回もしくは2回の追加利上げを行うと想定しながら、6月に利上げしないとすれば、「なぜそうしないかが疑問になる」とコメントした。
  考えられる答えの一つとして、FOMCが二つの方面で闘いに挑もうとしている点が上げられる。当局者はインフレ率を2%目標に戻すことを目指す一方、金利をあまりにも高く引き上げ過ぎて、景気の腰折れを招くことは避けたい意向だ。
  ジェファーソンFRB理事は5月31日、「次回会合で利上げを見送ることにより、FOMCはより多くのデータを見てから追加引き締めの程度について決定できるだろう」と述べた。
  急ピッチの利上げにもかかわらず、米経済はこれまでのところ、当局者の多くが予想したよりも底堅く推移している。労働省が2日に発表した5月の雇用統計では、失業率が悪化したものの、非農業部門雇用者数の伸びは33万9000人に達した。
  一方で、サービス部門を中心にインフレ抑制に向けた進展は過去数カ月に鈍りつつある。
  ブルームバーグ・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏は「インフレ統計を見ると、現時点での一時停止は正当化されない」とした上で、「インフレ率が依然として当局目標を大きく上回り、失業率は歴史的低水準にあり、金融当局は成長を損なうことなく、物価圧力抑制のために少なくともあと2回、利上げが可能だろう」との分析を示した。
  利上げを一時停止することには多少のリスクもある。6月に利上げを見送った場合、その後、さらなる引き締めが必要になっても、引き上げ再開が一段と難しくなる恐れがある。そうした結果を避けるには、パウエル議長は会合後の記者会見で、インフレ抑制にさらなる取り組みが必要となる可能性を明確にしなければならないだろう。
  KPMGのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「メッセージの発信は手ごわいものとなるだろう」と語り、市場が年内の利下げ開始を先回りして織り込み始めるのが「最大のリスクだ」と論じた。

原題:Fed Skip-A-Hike Strategy Is Sensible, Risky, and Confusing(抜粋)

ブルームバーグ

▶[NEWS]米当局、大手銀の自己資本規制20%強化も 月内に発表=関係筋(06日ロイター)

2023/06/06(火)07:54

●要約(ChatGPT併用)---------------

  • 米銀、新規制により最大20%の自己資本引き上げが必要になる可能性

  • 米規制当局、資本要件厳格化案を月内に発表予定、2025年初めのバーゼル規則対応が目的

  • 自己資本必要額は銀行の事業に左右、大規模トレーディング銀行が最大の引き上げ対象

  • 手数料収入に依存している銀行や大手カード会社も自己資本引き上げ対象

  • FRB副議長、銀行破綻を受け自己資本規制強化計画を夏に公表、銀行監督積極化も予定

●要約ここまで(ChatGPT併用)------

●本文ここから--------------------------

[ワシントン 5日 ロイター]米国の銀行は、資本要件の調和を図る世界的な取り組みの一環として規制当局が準備している新たな規則の下で、最大20%の自己資本引き上げが必要になる可能性がある。関係筋が5日、明らかにした。米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする米規制当局が資本要件の厳格化案を月内に発表する見通しという。この案は、2025年初めに発効するバーゼル銀行監督委員会の世界的な銀行資本ルールに対処した内容になる。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、正確な自己資本必要額は銀行の事業に左右される。大規模なトレーディング事業を展開している米国のメガバンクが、最も大幅な引き上げを求められる見通しという。投資銀行事業やウエルスマネジメント事業などで手数料収入に強く依存しているモルガン・スタンレーなどの銀行、アメリカン・エキスプレス(アメックス)などの大手カード会社も、自己資本の大幅な引き上げを求められる可能性がある。モルガンSとアメックスは、現時点でロイターのコメント要請に応じていない。FRBのバー副議長(金融規制担当)は先月、相次ぐ銀行破綻を受け、銀行の自己資本規制強化に向けた計画を今夏に公表する考えを示した。銀行監督の積極化も図ると述べた。

ロイター


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