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絶対に晴れるてるてる坊主

11月を過ぎたあたりから、八百屋の店先に渋柿が並び始めた。
自炊をするようになって、季節の食材を使った料理は一通り作っているのだけど、そういえば干し柿はまだ挑戦したことがないや。
思い立ったが吉日。作り方をググってからレジに持っていった。
そのままでは食べられないし、てっきり甘柿の方が安いかと思っていたけど、むしろ高いぐらいなんやね。

皮を剥く。引越し以来、押し入れに眠っていた荷造りのビニール紐に括り付ける。渋柿なんてみーんな干すに決まってるから、括り付けやすいようにヘタ先に枝を残した状態で売ってくれてるんやな。

さっとお湯にくぐらせ消毒したら、そのまま急いでベランダへ。どこにもぶつけないように気をつけながら、そーっと物干し竿に干すのだ。
「焼酎につければ消毒&甘味が増して一石二鳥」って見かけたけど、わざわざ買う気にならんわなぁ。初めてやし、上手くできたら次回は検討するとしよう。

一通り作業が終わってベッドにごろーんと仰向けになったら時計は日曜日11時前。
「何か成し遂げた」気持ちで満たされて、「もう残りは何しようが良い休日」って精神衛生にも良いのか干し柿は。

えび天そば。読書。競馬。三宮。

ただいまを言う頃には日が落ちて、もう冬だねぇ。
どうやら雨と夜露が干し柿の天敵らしい。どこにもぶつけないように気をつけながら、そーっと室内に入れるのだ。

朝になったら天気予報を確認して、1日中晴れる時にだけ外へ吊るす。
まるで、絶対に晴れるてるてる坊主みたいだ。
できあがりまでは2〜3週間ほどかかるとか。美味しく育てヨ。

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