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平和台は全然平和じゃない件

私の記憶が確かならば、あれは2019年11月21日。
1on1エヴァンジェリストと渋谷で呑んで、ラーメン辛いね〜なんて言いつつ、少し早いけど明日出張だからお開きにしよう!と言って22時頃に渋谷から東横に乗った。


京浜東北線や東海道線と異なり、東横は安心感がある。それは自分の降りたい駅が終点、元町・中華街駅とゆうことだ。
終点だから寝ていても駅員さんが「おきゃくさーん、終点ですよー!」と起こしてくれる…
はずだった。
その安心感が深い眠りに誘ったらしく、ふと目が醒めると右腕が痺れていて、傾いて寝ていることに気づく。
そして全く見覚えのない景色が拡がる…がたんごとーん、がたんごとーん…

次はーへいわだい、へいわだいです。

…ヘイワダイってどこ⁈初めて聞いたんだけどとにかく今すぐ降りないと!明日出張で高松に行くんだから!
と、降りた。


地上に出てGoogleマップを開き唖然とする。
やっと事態を把握した。渋谷→元町・中華街駅でスイッチバックして、渋谷を通り越して遥か彼方、平和台にたどり着いたのだ。
普段は終電ギリに乗り込むから駅員さんは起こしてくれるが、珍しく早めにお開きにしたのが裏目に出た。
この瞬間一つの気づきを得た。

呑むなら終電まで。

とりあえずスマホの充電が切れそうだからファミマで充電器を買って、タクシーに乗って池袋へ出た。
流石に横浜まで帰って翌朝羽田に行ける自信がない。少しでも羽田との距離を詰めつつ、自分が安心できる土地勘のある場所…池袋だ。大学4年間、キャンパスよりラーメン屋に通った池袋。

池袋駅前でタクシーを降りてビジネスホテルに入り、アラームをセットして就寝。
翌朝絶対に寝坊出来ないと思うと人はアラーム前に起きる。のでフライト時間より余裕を持って羽田に到着。

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ロビーでぐったりしていると、出張を共にする上司たちと合流。「あれ?どーしたの川口さん。随分と早いね!」と、普段オフィスにギリギリ滑り込む川口に慣れ親しんでいる上司が驚きの声をあげる。
「えぇ、まぁ…」と誤魔化そうとしていると、「あれっ、昨日と服同じじゃない 笑笑?」と一瞬で見破られた 笑笑
そんなわけで高松に着いて食べたうどんはうまかった。

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あれから2年近く経ったが、乗り過ごシストとしての移動距離としてはこれが自己記録だと思う。


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