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佐世保・高1同級生殺害 9年~いくつもの兆候 凶行防げず~(長崎新聞 2023年7月26日付)

だが、凶行は防げていたんだ!

約2時間にわたる相談が電話で寄せられていた。相談の電話を寄こしたのは、「精神科医(精神保健指定医)」で、相談内容は、「診察している少女が、人を殺しかねないが、精神保健福祉法を適用させる状態、病状ではない。よって、要保護児童対策地域協議会(要対協)で対応してほしい!」といったものであった。

しかし、当時の児童相談所幹部職員は「(精神科)病院から丸投げは受けるな・・・」といった発言。その通報は無視された。

そして、2014年(平成26年)7月26日、凶行はおきた!

ところが2014年(平成26年)11月7日の知事の定例会見において、(当時の)知事は児童相談所の対応のまずさは認めたものの、「『丸投げを受けるな』との言葉はあり得ないわけではない」と、丸投げ発言を一定擁護する旨のことを言った・・・。

(以上、当時の長崎新聞記事より)

さらに、事件後に行政当局から出された「佐世保高1同級生殺害事件に関する最終報告書」において、この通報は取り上げられることはなかった。

以後、精神科医(精神保健指定医)は、「患者を入院させていた方が本人や家族、社会にとって安全」といった社会の要請に応じるのをよしとして今日に至っている。

【参考】
『一目瞭然』 2023年1月6日記
『小さな記事だが「氷山の一角」』 2023年2月7日記


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