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春節祭

三年ぶりに春節祭が開かれます。旧暦の元旦に合わせて開催される南京町最大のお祭りです。

私は三国志が大好きで、少しでも中国の雰囲気を味わいたくてよくこの南京町に行きます。

以前はたくさんの観光客でにぎわったココも最近はとんと静かになってしまいましたが、今回の春節祭、お店の人の期待は相当なものでしょう。

ここに来ると食べ歩きも楽しいのですが,おめあては関羽像なんですが…。
少し山側の中山手通には関帝廟があります。派手な真っ赤な塀が目印ですが、私の小さな時は中華街の路地裏みたいなところに、暗くてその場だけ異様な感じのお寺のようなただのおうちのような関帝廟の分院?のようなものがあったはずなのですが、調べても南京町に関帝廟の情報が無いということは勘違い⁈

すぐ目の前に怖い顔の関羽の大きな像があり、それはお不動様のようなお顔のたたずまいでした。お供えの果物やお菓子がところさましと並べられていろんな飾りがロウソクの炎で揺れている不思議な場所でした。その場所だけが異空間。父親に関羽という名前を教えてもらったのが最初ですが、日本の仏像とは異なる姿でした。

記憶は確かではないのですが中山手に当時は行った記憶がなく、中華街のそこは隣は派手なお土産屋さん、反対側は豚まんを売る店とごちゃごちゃした中にあったはずです。ならばお店の人たちが身近に守り神、商売繁盛のシンボルとして飾っただけなのかもしれません。

学生になって、三国志にはまりました。話の合う女子高生は皆無でした。みんな宝塚歌劇や、グループサウンドに夢中でした。沢田研二やショーケン。はやりものには鈍感な青春時代でした。

私は趙雲が阿斗を救った長坂の戦いが何よりも好きで、あとは「泣いて馬謖を斬る」など上に立つ人の苦しい胸の内や、赤壁の戦いの胸のすくような作戦…。孔明の聡明さに心躍りました。

毎年、春節祭になると小さな南京町に春が来ます。
来るたびにあの怖い顔をした関羽様を探しますがやはり見つかりませんでした。

昨年、中山手通の立派な関帝廟に行きました。
静かな住宅街に突如現れましたが、私の中の関羽は南京町の雑踏の中にあった姿です。

昔の記憶は間違っているのかもしれません。
しかし父と一緒に行った南京町の思い出の中に関羽像はいつまでも心の中で勇ましくたたずんでいます。

また読みたくなりました。息子の本棚に並んでいる横山光輝さんのコミック版!
ロマンス物をほとんど読まない私はやはり女性らしくはないなあとつくづく思います。

今日もいい日にしましょう!





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