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雛まつり

もう飾ることが無くなったひな人形ですが、娘は今日もいろんなホームイベントの準備に忙しくしていることでしょう。

孫娘は三回目のお雛さんです。
今どきのお雛さんの話になると、祖父母が半分ホッとする、またはがっかりするかは最近、話題によく出てきます。

張り切って立派なひな人形を送る準備をしていても住宅事情もあり、何段もの雛飾りが出来ないのは確かなことで、子供たちの方から「狭い家にそんなたいそうなことはしてもらわなくていいよ!」と言われて、がっかりする場合もあるようです。

また何もわからない赤ちゃんが人形を引っ張たり噛んだりして、大変だったと嬉しそうに話す知り合いのグランパは孫の話になると時間を忘れて楽しそうです。主人がこの場に居たらどんなにか嬉しそうな顔をしただろうと一瞬横顔が過りました。

昭和のひな祭りは女の子の一代イベント。二月の終わり、小春日和を選んで、いくつもの木箱を親たちは出しました。

その日の仏間は、開けた箱や一年ぶりに娑婆に出たひな人形。
身体をくるんでいた和紙がふんわり山積にされてかたずけるのは大変そうでした。

七段の雛段に人形や道具類が勢ぞろいすると、いつもの仏間が違う部屋のようで何度も覗きに行きました。

当日は近所の女の子たちや、母親が集まって、今でいう女子会です。
持ちよりのお菓子や、果物。雛あられはいろんな種類がありましたが、私は豊洲のあられが好きで、一袋に一つか二つ、チョコレートがコーティングしてあるものがありそれを見つけると何かいいことが起こりそうで嬉しかったのを覚えています。

それは今でも変わらないあられの袋、スーパーで見つけるとやっぱり買って帰ってチョコレートを探します。孫たちも「一緒!」と聞いて子供はどの時代も同じようなことをするんだなあと…。

このひな祭りが終われば一気に春に近づきます。

病院の正面玄関にひな人形が飾られていました。
立ち止まって、スマホをかざす人。老夫婦は佇んで何やら話しています。
いろんな人が、足を止めてしばし華やかな人形に癒されているようです。

治療に来る病院ですから、そんなに楽しい場所ではありませんが、そんなちょっとへこんだ気持ちに「必ず春は来るよ!」と伝えてくれているようです。

今日もいい日にしましょう!





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