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8/27 読了『エリックバーン 人生脚本のすべて」』

 じわじわ読み進めてやっと読了。

 15章の脚本の伝達までは何が起きているか。それ以降はどう解消するに焦点があたる。
 親はその親から取り込んだ脚本によって自分らしさから遠ざけられている。親の親のC1が経験した感情、それに対する幼い彼らのA1 が導き出した結論、親の親が聞いた親の教えを内面化したP1が、それが自分のものでないことに無自覚なまま親のC2に伝達されている。そしてそれは子育ての場面でこそ強迫的に伝達されていく。親自身の抱えている脚本が自覚のないまま流され、子供はそれを受け取ってしまう。
 親自身が抱えていられず、自分の外側に出してしまいたいものを火傷しそうなホットポテトとして一人の子供に放り投げることも起きる。それもまた当人は無自覚だ。
 全てを自覚することは難しいかもしれないが、自分自身がどんな脚本を持っているのか自覚することには、伝達を止める効果があるだろう。

 自分と照らし合わせ、ワークとして取り組みながら通読したところ、良い発見があった。
 私は父のC2(祖母のC2)のコントロールを受け、母の父に対する態度を引き継いでいる。それは家族の外でも同じように発揮されているとみてとれた。

 自分に課されたものと同じ指示を子供に与えないように自分の脚本を変えたいと望む親は、まず初めに「親」の自我状態と自分の頭の中に持って歩く「親」の声について理解しなければならない。子供たちはふさわしい引き金行動でその声に「補給」することを学ぶからだ。

p343

 この記述にあるようにまずは具体的に自分の中の親の声、脚本を掴み、検討すること。そして自分の人生を妨げる脚本を解消すること、が伝達を阻止することにつながる。自分が子供にしていることも見えてくる。

 脚本の解消にはA2が脚本を現実と照らし合わせて検討し、A1の脚本を捨てる決意を支えると言う流れになる。

 最後に脚本チェックリスト、用語集もあり、役に立った。

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