お勉強271:ASCO肺がん、乳腺ネタ

https://meetings.asco.org/abstracts-presentations/208075
https://twitter.com/Latinamd/status/1532911452868182016
(このツリーはなかなかお勉強になります
 6のLAG-3との併用は今後注目したいところ)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/news/202206/575342.html

いわゆるPD-L1高発現(50%以上)
NSCLCの1次治療のケモ-IO vs IO 
pooled analysis
(症例の詳細は日経メディカルの記事が詳しい)
ケモ-IO (N=455) と IO単剤 (N=1,298)で
OS中央値は25.0 vs 20.9 ケ月 (HR 0.82; 95% CI: 0.62, 1.08)
PFS中央値は9.6 vs 7.1ケ月(HR 0.69; 95% CI: 0.55, 0.87).
ORRは61% vs 43%(Odds ratio 1.2, 95% CI: 1.1, 1.3).
ということで、OSは一応変わらないが、PFS/ORRはケモ-IO有利
(まぁ、当然っちゃあ当然ですが)

ポイントは
・75歳以上はIO単独が有利な傾向。
・非喫煙者はケモの上乗せがありそう。

まぁ、優位差はない、と言ってもOSで常にケモ-IOが
上に来ており、ケモに堪えれるならケモ-IOが正義なのかな、と思います。

https://dailynews.ascopubs.org/do/10.1200/ADN.22.201032/full/
https://www.medscape.com/viewarticle/975171
https://twitter.com/GlobalRadOnc/status/1534194773732601856

放射線治療医としては気になる
乳房温存後のRTの省略を探るLUMINA試験

対象は早期のLuminalAtype でグレード1-2 
T1N0乳房温存手術を受けた55歳以上の患者さん

※LuminalAはER≧1%、PR>20%、HER2陰性、Ki67≦13.25%と定義

501名をaccrual もちろん内分泌療法をするのが前提。

患者の年齢中央値は67歳で、
88%が75歳以上。腫瘍径中央値は1.1cmであった。

フォローアップの中央値は5年であった。
フォローは最初の2年間は6ヵ月ごと、その後は年一回。

結果としては5年局所再発率は2.3%と十分低く、
(ちなみに対側がんは1.9%)全体の再発も2.7%
これらの群では温存後のRTを省略できるのでは?
という結論

反論点としては
・Ki67は本当にあてになるか?
・hypo(5Fr)とかも出てきたし…
という点はある
twitterのスライドによると、
RT省略の色々な試験が走っているよう

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