お勉強54:子宮頸がんの低侵襲手術


https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/article-abstract/2766807

子宮頸がん、いわゆるopen vs ラパロ・ロボット
NEJMで低侵襲手術(ラパロ・ロボット)がopenよりも
「生存」が悪いという試験が出て全世界に激震が走ったわけですが
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1806395
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1804923

このメタアナリシスでも
病気特異的死亡、全死亡 ラパロ・ロボット優位に悪い。
異質性もそれほど高くないとの事。
日本と海外では手術法が違う…とは
色々なところで話題にはなるが、
(日本の子宮頸がんガイドラインには口酸っぱく書いてある)
色々な否定的な証拠がそろっているのに
臨床試験外でやっていいものなのか?
と他科(というか同じ子宮頸がんを治療している)
医師は思ってしまう。

http://www.jsog.or.jp/modules/news_m/index.php?content_id=581
↑一応日本の対応。

https://www.medscape.com/viewarticle/932710
こっちには卵巣がんのラプチャーの話もあり。
https://jamanetwork.com/journals/jamaoncology/article-abstract/2766805
低侵襲手術の方がラプチャーが多いよう
ラプチャーすると予後悪い(当たり前)

少なくとも子宮頸がんの低侵襲手術は
前向きで全国登録でデータを集めるなどしないでいるのは
患者さんに真摯じゃないと思うのは私だけでしょうか?


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