お勉強:29 HPV関連中咽頭がん
https://dailynews.ascopubs.org/do/10.1200/ADN.20.200114/full/
HPV+中咽頭がんの話題
手術はTORS。放射線はたぶんIMRT前提?
世には手術とCRTのランダム化比較試験!てのもあるらしい
https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(19)30410-3/fulltext
QOLは全体的には臨床的に優位でないもののCRTが
優位だが、好中球減少、聴力低下などはCRTで多い。
嚥下障害はどちらでもそれなりに多い。
手術は開口障害が多く、術関連死亡もあったとの事。
基本的に頭頚部がんでは
術後は
原発pT3 or pT4, pN2 or pN3 nodal disease
levels IVもしくはV陽性
神経周囲、脈管侵襲陽性
断端陽性、近接(はっきりした定義なし)
ならRT必要で
・マージン陽性
・リンパ節節外浸潤
ならケモを加える
というのがセオリー(らしい)
ただ、予後の良いHPV陽性中咽頭癌は
こんなに頑張らんでも、ということで、
ワンアームの二相試験(MC1273)
が行われて、それでは手術後30 Gy を1.5 Gy
のハイパーでドセプラス、
病理的節外浸潤陽性リンパ節部には
SIBで36 Gy を1.8 Gy ハイパーで
二年局所96.2%らしい。
ここまで減らせたら確かに副作用は少なそう。
放射線治療はケモ抜き、ニボとの併用、
手術との効果的な併用(原発のみ手術とか)
陽子線などなど。
治る疾患のデエスカレーションは
注意深くやらないとあきませんが、これから
まだ議論は尽きなさそうです。
海外の後輩に聞くと、海外ではRT単独で、
ハイポでやっているところもあるそうです。