ASTRO24 特集① Lancet Oncology choice



https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(24)00567-9/abstract

Lancet Oncologyに載っていたネタで。
(正直、チョイスの基準は分からない…)

※EVADER試験
https://x.com/CJTsaiMDPhD/status/1841199719479197841
https://x.com/PierluigiBonomo/status/1841204057974648934
HPV関連中咽頭癌患者のde-escalcation。
線量ではなく、ENIの部分を減らしたもの(スライド参考)

・70GyのCRTを7週間(シスプラチン同時投与が可能な場合)
・70GyのRTを6週間(放射線治療のみの場合)
が線量。

多施設単群第2相試験
99例の適格患者において、
主要エンドポイントである2年無イベント生存率は91.8%で
2年局所制御は94.8%
2年フィールド外局所制御は99%(!)と。

プロトコールで規定された閾値を上回った。
G3の毒性は患者の46%に認められ、
G4の毒性は患者の1%

※MC1631試験 

乳房PMRTを陽子線で
hypofractionation(15分割で40.05Gy)か
conventional fractionation(25分割で50Gy)を比較した
無作為化第2相試験のPROを発表。

メインの結果は
https://www.thelancet.com/journals/lanonc/article/PIIS1470-2045(23)00388-1/abstract
で発表されており、hypoの非劣勢は示せず。

層別化因子として即時再建かどうか。
ウェルビーイングと満足度は、年1回の追跡調査期間中に
BREAST-Qという患者報告アウトカム尺度を用いて測定。
3年後の患者報告による満足度の平均スコアは、
通常分割(n=36)で59-5(95% CI 51-2-67-8)、
hypo(n=38)で61-0(52-5-69-5)。
心理社会的ウェルビーイング、
身体的ウェルビーイング、
性的ウェルビーイングで両群間に有意差はなしと

※HYPOSIB試験
https://x.com/DavidKrugMD/status/1840914940661809552
(ツリーで結果も出てきます)

SIBで16Frの全乳房照射にブーストを追加する
多施設共同無作為化第3相試験
乳房温存手術後の早期乳癌患者を
・16分割で腫瘍床に40Gy+腫瘍床に48GyのSIB
・SIBまたはsequential boostを併用した従来の分割照射
 もしくはsequential boostを併用した寡分割
に無作為に割り付け。
追跡期間中央値は52.9ヵ月
主要エンドポイントである5年後の無病生存率は、
優位差なし。G2以上の晩期有害事象の発生率に差なし
ブーストする場合は
16Frで全部終わるこのSIB方が主流になるだろうと。
(ただ、そもそも論としてブーストの対象は?ということは
 話題になっていたよう)

※ルタテラ、難治髄膜種へ
DOTATATEが髄膜種にも集積することはしっていたが
それを内照射に使ってみたしけん。
G2/3難治性髄膜腫患者 20 例を対象とした 177 Lu-Dotatate の単群第 2 相試験
7.4 GBq (200 mCi)を8週毎に計4回投与された。
主要エンドポイントの6ヵ月無増悪生存率は77.8%
G3の血液学的有害事象が10例、G3の肝炎が1例、
G3の痙攣が1例であった。
G4異常の有害事象はなし

結構いい結果。

※NRG-LU005
https://x.com/SuyogCancer/status/1841061806455882058
https://x.com/StephenVLiu/status/1840829866595307947
https://x.com/StephenVLiu/status/1760755814124716196

LD-SCLC患者をCRTもしくは
CRT+アテゾリズマブ同時併用療法を受ける群に無作為に割り付け
患者の追跡期間中央値は21ヵ月で、全生存期間中央値は、
CCRTで39.5ヵ月でCCRTとアテゾリズマブで33.1ヵ月(有意差なし)
G3以上の肺炎はCCRT群で3.1%、CCRT+アテゾリズマブ群で5.6%の患者に発生
やっぱりコンカレントはダメ?
その他にも地域差なども関係ある?

※SBRT+Ra223
https://x.com/urotoday/status/1841229214395064407
https://www.urotoday.com/conference-highlights/astro-2024/astro-2024-prostate-cancer/155351-astro-2024-the-ravens-phase-2-randomized-trial-outcomes-of-radium-223-and-sabr-versus-sabr-for-oligometastatic-prostate-cancers.html?mtm_campaign=Kiess_SocialASTRO24_ID155351

「ホルモン感受性あり」の前立腺癌オリゴメタに対する治療として
SBRT単独もしくはSBRT+Ra223の比較試験
無作為化非盲検第2相試験(RAVENS試験)
施設、一次治療(放射線療法対手術)、PSA-DT、アンドロゲン除去療法歴で層別化
無増悪生存期間は有意差なし(むしろRa併用悪そう)
個人的にはBMAの有無が気になるところ

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