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MH4の「無言で流れ解散」と「地雷」の正体

私のモンハン歴はそれほど長くなく、Wiiのモンスターハンター(以下、MH)トライから参戦しました。オンラインゲームというものを初めて寝る間も惜しんでプレイした思い出深い作品です。いろんなモンスターを狩まくると上がっていくハンターランク(以下、HR)も、いくつまで上げたか忘れてしまいましたが仲間に助けられながら大分上げた記憶があります。

その後発売されたMH4では自己新記録のHR135まで行きました。トライの時にいろいろ鍛えられたので、いわゆる『野良』でHR上げをしていきました。トライの時のように仲間と一緒にゆる〜く遊んだ日々とは180度違う環境で色んなプレイヤーに出会いました。

突然ですが、MH4における、「無言で流れ解散」と「地雷」の仕組みについてまとめたものを書きたいと思います。

オンラインでやってるとHR135なんて中の下ぐらいなんですが、やはりHR100↑っていうのは誰がみても「それなりに狩ってる」みたいな印象は与えるようです。しかし、実力は誤魔化せません。たとえば「それなりに狩ってる」はずなのに、スキルがしょぼかったりだとか、高難度クエをほいほい貼った本人が乙ったりすると、「3乙→無言で流れ解散」をするハメになります。

そんな時は、時間を無駄にさせてしまって申し訳なかったなぁ…とちょっぴし凹んだりします。

少しずつ戦い方を身に付けて今度出会う人たちとは楽しく狩れるようにしよぉ!なんてことを繰り返していたある日、「OP最強の宴」という真っ赤に怒ったイビルジョー&激昂ラージャン闘技場2頭狩り鬼畜クエストをやらなきゃいけないことになりました。(ちなみにOPっていうのはワンピースの略です。)冷静になると欲しくもないし必要もない材料を集めていた様な気もしますが、激昂ラージャンからもらえる確率が高い「闘魂」目当てにかなりの回数こなしました。

馴れとはおそろしいもので、最初は何をどうやっていいかわからなかったクエストも、行動パターンを覚えると作業化していきます。心に余裕ができて半分作業になってくる絶妙な感覚が一番好きだったりします。そして何よりそのあとあまった大量の材料を一気に売っぱらってまとまった金を得る瞬間もたまらないんですよね〜

話を戻しますが、一通りモンスターの行動パターンを把握して心に余裕がうまれると、「地雷」に出会っても特にイヤな思いはしなくなります。
大体決まっているんですよね、地雷に反応してしまう時の状況って。

「なかなか仲間が集まらない」

「部位破壊が上手くいかない」

「物欲センサー発動中」

ここまで来て悟ったのは、地雷は生まれながらに地雷なのではなくこちらが相手に地雷感を感じる時が地雷の誕生なのであって、真の地雷って本当はそんなに居ないんじゃないかということ。

ここからは真の地雷の話をしようと思います。

まず真の地雷は、部屋に入ったとたん瞬時にHR・スキル・装備を確認、「自分は強い」「あなたは弱い」という事を一方的に話しかけて来ます。そこで退室するユーザーは数知れず、ほとんどの場合、正常な人は去って行きます。次に、地雷は地雷を呼び寄せ、地雷同士で群れることを好みます。地雷的要望に地雷が応え、地雷同士の利害が一致している時がもっとも危険で面白い状態です。自分より低レベルな人間の話などには聞く耳を持ちません。私なんかはそういう時、完全に空気になります。だけど、もう一方でその地雷空間をどうしても体感したいというサイコな気質が出てしまい、一言も発さず黙々と準備を整えクエスト出発まで地雷の側を離れません。ある意味こんなチャンス滅多にないので、一体どれほどの技術をもってるのか単純に知りたいというのが本音です。

出発した後は楽だったりします。グッジョブ的なこととおつかれさまでしたぐらいの定型文しか打ち込む暇ありませんから、嫌味ったらしいコメントを読む必要がなくなります。笑 中には、自ら事前に用意したウザい文章を垂れ流す人もいますが…。

なんやかんやで、大半の地雷たちは手際よく対象を攻略します。もしも私が地雷すらも認める実力の持ち主だったら、ある程度は打ち解けられるのかもしれませんが、残念ながらそこまでの技術は持ち合わせていません。順調に、かつ短時間でクエストクリア。

さて、どうなるか。

無言で流れ解散。

クエスト出発前、あんなに地雷同士仲良くしゃべっていたではないか!それなのに、一狩り終えた後お互いあいさつもなしに流れ解散?!…不思議です。最後の最後まで理解しがたい光景が広がります。

そこで気づいたのです。

地雷部屋に入り浸ってる私自身が地雷なのではないかと。

きっとあちらの地雷たちは私に対してこう思っている。

「こいつ、オレらに寄生している。」

もはや地雷だろうが寄生だろうがどっちだっていいんですが、本当にモンハンって恐ろしい世界ですね!角度を変えると、気づかないうちに自分もガッツリ地雷カテゴリに入っているのです。左○と右○みたいに、地雷と寄生は互いにそう呼び合っている。

ある日出くわした地雷は、少しばかり新種でした。私の作った「OP最強の宴」部屋に入って来た時のことです。既に私は色々な人から戦法を教わっていたので、大体の攻略方法は身につけていました。みんなで生き残ることが出来れば、時間はかかっても確実に勝てる状況だったと思います。だけど、生きるか死ぬかはその時の運にも左右されるので、クエストに失敗してもまた再挑戦すればいいだけの話。ただ、それだけの話なのですが…運悪く3乙しました。私の中では「そんなに悪くない流れだったから次はきっと勝てる!さぁてもういっちょ貼るか」くらいの感じだったのですが、そこで地雷が発した思いもよらぬ一言。

「こんなの無理!無駄に強いクエ貼るなよ。ていうかおまえ、バカ?」

………………………………………………。

当時はそんなこと言われて、泣きそうになってました。笑

あの時、その地雷に「おめーが2乙するからだろうが!!!」って言いたかったけど、何を言っても無駄だろうしこれ以上バカにされることに耐えられず、ずっと黙っていました。地雷はしつこくクリアできるカンタンなクエストを貼れ!と要望してきたのですが、こちらも負けじと同じように暴言を吐いたらそれこそ地雷、私はグッと言葉を飲み込んで、そっと3DSのフタを閉めました。

お気づきでしょうか、これが、「無言で流れ解散」です。

何事も、自分基準でこうだ!と決めつけるのは良くないなと思いました。平和に楽しく狩りたい者、効率よく短時間で素材を集めたい者、適切な装備で誇り高く狩りたい者…、皆それぞれのこだわりと正義が存在するのだと。

地雷という言葉を本当はこんなふうに使いたくない!ある側面から見れば確実に自分も地雷なのだから…

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