何気ない行動が誰かのきっかけ

 最近連絡を取っていなかったフランス人の友達が、急にFacebookで私の名前をメンションしていたので、何かと思って見に行きました。それは、フランスのボルドーにある「鯉道会」というフランスで最初のよさこいサークルを立ち上げた友達の投稿で、今日で10周年を迎えたとのこと。その投稿に載っていた10年前の写真には、当時フランス留学中の私が写っていました。

 その友人は、私がフランスに行く前、私の大学に留学に来ていたのをきっかけに知り合いました。当時、自分がよさこいサークルに所属していたので、日本文化の紹介のつもりでよさこいを教えたら、ドはまりしてしまったのです。
 私が留学先のボルドーに着いて間もなく、彼女に、イベントで一緒によさこいを踊ってほしいとお願いされました。彼女がスタッフとして関わっているアジア文化のお祭りイベントがあったので、そこで、他の留学生と一緒にぜひやってほしいというのです。まだフランスに着いて1ヶ月も経っておらず、言葉もかなり危うい状態……しかし、これからもお世話になるであろう彼女のお願いならば断われないと思い、他の日本人留学生を巻き込みつつ、「よっちょれ」を披露しました。今思えば若かったな、自分……!

 その後、留学中に人前でよさこいを披露するような機会はなかったのですが、友人はその後もよさこいを広め続け、私の帰国後に、フランスで最初のよさこいチームを立ち上げていました。すごい行動力です。

 公式チームになったのは2013年とのことですが、彼女は私がアジア祭りで一緒に踊った日を「鯉道会」が生まれた日と捉えているようです。とても嬉しいのですが、別に自分はチームを作ろうと積極的に動いたわけではないですし、チームができたと聞いた時も寝耳に水みたいな状態だったので、なんか申し訳ないような気もします^^;

 でも、何気ないきっかけが誰かの大きな原動力になっているのだとしたら、それってすごく素敵だなぁ、嬉しいなぁ、と素直に思います。
 にじまゆプロジェクトでやっていることも、いつか誰かのきっかけになりますように!

 ちなみにその後、「鯉道会」と一緒に踊る機会がありました。2018年のパリのJapan Expoで、ヨーロッパのよさこいチームが一堂に集結したのです。当時イギリスにいた自分は、「よさこいロンドン天夢手(テムズ)」としての参加でした。
 しかし、「鯉道会」の創始者である私の友人は、その日仕事でまさかの欠席!悲しみのメッセージがFacebook経由で送られてきたことを覚えています^^;
 今度こそ、一緒に踊る機会に恵まれますように!

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