見出し画像

「ですかね」ってどうですかね。

 言葉遊びみたいなタイトルになりました。このタイトルを見て、皆様はどう感じられましたか?
 「さあ、どうなんだろう?」って思った人もいると思いますし、「なんかイラッとする一言だなぁ」って思った人もいるかも知れません。

 私は、特に話し言葉で、「~かも」とか「~みたいな」とか「恐らく~」のような、断定を避ける表現を多用します。noteはどちらかというと話し言葉で書いているので、使いまくっていると思います。
 理由としては、自分の意見に100%の自信はないから、という時もありますし、変に断定した言い方をして人を傷つけたら嫌だなぁ、と思っている時もあります。でも、大体は無意識ですね。口癖になってしまっています。

 そんな断定を避ける表現の中で、無意識のうちに使っていると思われる「ですかね」。最近、この言い方が気になる人もいるという気付きを得る機会があり、ちょっと考えてみました。

 ①丁寧そうでいて、押し付けがましい

 「です」という言葉を使っているので、ここだけ切り取ると丁寧な感じはする「ですかね」。さらに、問いかるような言い回しでもあるので、相手に譲歩しているような言葉にも思えます。
 でも、考えてみると、「ですかね」の裏には「自分はこう考えている」という主張が隠れています。もし、今日のnoteのタイトルにイラッとしたという方がいたら、この言葉から、遠回しに押し付けられている圧力を感じたのかも知れません。

 ②共感しているつもりで、実は誘導尋問

 一通り相手の話を聞いた後で、「つまり~ということですかね」という言い回しをすると、相手の言葉を受け止めて、まとめているように思わせながら、自分の言葉(=意見)にすり替えることもできてしまいます。
 ここで相手がはっきりした意見を持っていれば、「いや、違いますよ」と言って議論が続いていくと思うのですが、相手がそこまでこだわりを持っていないと、「まあ、そんな感じです」と同意して、無意識のうちに誘導されてしまいそうです。
 もちろん、本当にちゃんと話を聞いていて、自分の理解が合っているか確認したいだけの場面でも使うと思いますので、絶対にそうとは言い切れません。その分、悪意を持ってこの言葉を使われても、気付かないまま相手の手中にはまってしまうかも知れませんね……。
 「ですかね」、ずるい!w

 場面や言い方にもよりますが

 「ですかね」を使う人は、この言葉で圧力を掛けようとか、出し抜いてやろうとか、そういう意図を持って使っている人ばかりではないと思います。私も、他人が何気なく言っていたら、気にせず聞き逃しちゃいます。実際、今まで気にしたことなかったですし。

 逆にこれが、例えば自分の意見を言った後に、「本当にそうですかねぇ?」と、あからさまに不機嫌な顔をされて、ねちっこく言われた言葉だとしたら、それはとても嫌だと思います。その時は、この言葉そのものより、態度の問題が大きそうです。

 それなので、この言葉だけで何もかも判断できるわけではないと思いましたが、誤解を招くこともある言葉だというのは、覚えていて損はないかも、と思ったお話しでした。
 そんな私も、まだまだ無意識に使っちゃいそうです、「ですかね」。私のnoteの中で「ですかね」を見つけた時は、ぜひ温かい目で見守ってやってください……!

いただいたサポートは、活動費に充てさせていただきます(*^-^)