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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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2022年9月の記事一覧

プロローグでやりがちなこと〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「プロローグでやりがちなこと」です。 プロローグでやりがちなのは長編では、本編に入る前にプロローグのような章を設けることがありますよね。 ときには数十ページをプロローグに費やすこともあります。 自分もプロローグをつけることが多いですが、以下のようなプロローグはちょっと考える必要があるかもしれません。 1.長い説明 2.過去のいきさつ 3.謎めいたシーン それぞれ見ていきまし

読点の打ち方を再チェック〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読点の打ち方」です。 読点をどこに打つべきかご存じのとおり、読点とは「、」のことです。 読点をどこに打つべきかというのは、けっこう難しい問題です。 多くの人がなんとなく手癖で打っているのではないでしょうか。 自分も人のことは言えませんので、この機会に見直してみることにします。 文章を書くときの基本的な考え方は「それが読者の利益になるかどうか」です。 読点の場合も、点を打

できるだけ早く作品の魅力を伝える〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「作品の魅力を伝える」です。 シーンの設計基本的に長編は本一冊分の分量で設計します。 何度も同じことを書いていますが、以下のようなボリュームですね。 ・文字数で :10〜13万文字 ・ページ数で:250〜300ページ(1ページ40字×15行くらい) ・原稿用紙で:300〜350枚 この分量の中でシーンを設計していくわけですが、担当さんによく言われるのは、 「作品を象徴するシ

ページの見た目〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「ページの見た目」です。 見た目を気にするページの見た目は漢字の量や改行の数、文の長さなどによって変わります。 見た目が変わると、もちろんページから受ける印象も違ってきます。 ネットで小説を書いている方やアマチュアの方はあまり気にしないかもしれませんが、出版している作家さんはページの見た目をある程度気にしているものです。 ある程度書けるようになったら、最終的な形態が縦書きでも

情報提示の基本〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「情報提示の基本」です。 シーンにおける情報提示小説は、読者に情報を示す → 理解してもらう → 次の情報を示す……と情報を提示しながら進むものです。 小説における情報提示は、全体的な物語のレベルから文章レベルまでいろいろありますが、まずはシーンにおける情報提示について押さえておきましょう。 知っておくといいことをご紹介していきます。 基本の考え方最初に、情報提示の基本的な考

読者が好きなものを書く〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読者が好きなものを書く」です。 自分が好きなものばかり書いていないか書き始めのころは特に、読者のことなど考えていられません。 書くのに精一杯だからです。 ですから、ついつい書いているものは「自分が好きなもの」になりがちです。 気づけば、自分が好きなテーマ、好きなストーリー、好きなキャラばかりを書いていたりします。 もし、それが受け入れられているなら、とても素晴らしいことで

タイトルのつけ方〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「タイトルのつけ方」です。 中身よりタイトルが大事まずはタイトルの重要性についてはっきりとわかっておきましょう。 読者は「中身が面白いから」読むわけではありません。 中身を読む前に読むかどうか決めるのですから、当然ですね。 では、何を見て決めているかといえば、それはタイトルです。 タイトルを見て「面白そうだな」と思うから読むのです。 もちろん中身が良いに越したことはないの