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ハナコと出会った8月に母を想う

8月
子供の頃はワクワクすることがイッパイ詰まっていた
歳を重ねるにつれ、8月は暑さに対応するのも辛くなり
仕事をしていたら、普通の1ヶ月に過ぎなくなった

でも今年は違う
ひと月ひと月過ぎていくことが淋しく
去年と違うことが悲しくなってしまう

10年前 母とロイを立て続けに見送り
その時も魂が抜かれたようになった私

その私がハナコに出会ったのが8月だった
暑い暑い日 ハナコを迎えに行き、
新しくハナコ用に買った赤い首輪を付けて、
家に向かおうとしても、なかなか歩いてくれず
 上手くやっていけるかな
お互いにそう思ってたね

今日 強い日差しを背中に浴びながら
そんな光景を思い出していた

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母とロイが居なくて、悲しみと後悔で泣いていた私を
 ご飯まだ?
 お散歩いかない?
 トイレしたよ!
そんな風に手で私をチョンチョンとつついては
現実へと少しづつ連れ戻してくれたハナコ

ハナコがいなくなった今
猫のヒナコが私の足をツンツンと頭をこすりつけては
誘ってくれている

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見るのが怖くて封印していた母の絵手紙
とてつもなく時間がかかってしまったけど
いい思い出の数々だから、お披露目するね

母への後悔もまだ心の傷となって痛むけど
あの時はあれで精一杯だった
「よい娘さんですね」
そう言われる度に母は微笑んでいた

私はその言葉が辛かった
そんなにいい事ばかりしてるわけじゃない
悪態もついたし、
大声だしたり、
腕を引っ張ったりもした
決して良い娘ではない!と反論したかった

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そんな母が残した手紙の中に
こんな一文を見つけた

 私は幸せものです
 娘と息子に面倒をかけ、迷惑をかけ
 申し訳ない気持ちでいっぱい
 それなのに一緒に居てくれて
 私は幸せな毎日を送っています


ほんの少しでも幸せに感じてくれていたのなら
あなたの娘であることが嬉しく
あの時の全てのことが許されたような気がする

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何回も大切な家族を見送った
その度に激痛をともなう悲しみが全身を襲う

その激痛は
大切であり
大好きで
一緒に居たその世界が穏やかで
その時の自分が幸せだった証だね

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何が言いたいのか話がまとまらないけど
8月になったよ
って書き始めたら湧いてきた気持ちのまま…

母さん ハナちゃん
一緒にまた朝を迎えようね


今日も一日ありがとう

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