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ドラえもん映画って泣ける

ドラえもんの映画2023年の
のび太と空の理想郷を見た。 
インスタで面白いと流れてきて、それとタイトルに無性に惹かれて見てみた。
(以下ネタバレあります。)



理想郷は、争いや憎しみや比較のない世界。
誰もが、笑顔で穏やかで怒ることもない
パーフェクトな優等生になれる場所。

そんな世界に行ったのび太は、
最初は最高だったはずなのに
ジャイアンにご飯をあげると言われ
スネ夫にケガを心配され、
なんだか居心地が悪くなる。

のちに、
ここの理想郷の人たちは人口光で感情を支配されていることが判明。
そしてのび太には人工光が何故か効かない。

皆優しくしてくれる世界に違和感を覚える。

大笑いできるのも、泣けるのも怒るのも
心があるから。
それができなくなる理想郷は、
心を奪われているも同然。
理想郷だと思っていた場所は、
そんな場所だった。

皆、完璧じゃない。
それぞれ性格の短所はある。
それでも完璧じゃないそれぞれが、好きなんだ。

という話。

いや、深けえな。話。
最高かよ。

心を奪われながら決まった仕事をする人たちをみると、自分を投影しているようだった。
とはいえ仕事をする上で、感情は邪魔に作用することが多いと思っている。
ただ、目に光がなくなった人は
とても幸せそうには見えなかった。
心から笑うことができたソーニャ(この世界の猫型ロボット)に、なぜか涙が出てきてしまった。
何が幸せか?
人間である以上、感情は捨てきれない。

でも映画を見ていて思ったのが、
ここの理想郷作った人だいぶ良心的だよ?
支配できるなら、もっとひどい支配の仕方だって沢山あったのに。
みんな心を失ったとしても
健康に豊かに、尊重しあう生活ができる仕組みにはなってる。
本当に理想郷を作ろうと思った末の結果だったんだな。

その人は、人に馬鹿にされて
育ってきた。
まさにのび太のように。
だから争いのない世界を作りたかった。


でも、違うんだ。
たとえそれが良心的な世界であっても
誰かの指図に従うのが幸せなんじゃない。
自分の心に従うのが幸せなんだ。

そういうことだ。
すごく人の心にフォーカスしたいい映画だった。

にしても、ジャイアンは多分悪いやつだし
スネ夫もイケすかねえ奴だけど。笑

まあ、友達にも嫌いな部分はある。
私はジャイアンもスネ夫も友達にはなりたくないけども、
自分が許容できる部分が嫌いなら、
友達って、そういう完璧じゃない存在だよね。

私もそうだし。


自分という存在の意味を探してる。
自分が無性に嫌いになるときだってある。
人に流されてしまう自分とか。
人からの嫌味とか、攻撃とか、
そういうのに弱いところとか。
それこそ、言ってる方は都合よく支配したいだけなのにね。
人間って本当に浅はかで、汚くて、
ちっちゃい。
みんなだって、不安なんだよ。
何かに怯えながら生活してる。

誰かを支配することで陥れて
そんな奴最低だと思うけど。
呪いの言葉をかける奴だっている。
邪魔なんていくらでも入る。
それに負けそうになる瞬間もある。

自分の心に従うこと。
自分に自信をもって生きることのなんと難しいことか。
自分を信じ続けることが何よりも難しい。
痛感する。
本当は私は何をしたいんだろう。
それは決めてしまえば逃げ道をなくすことにもなる。
それに、誰かに馬鹿にされたり、
周りからの圧力で心が折れそうになる。
私はセンスないんじゃないか。とか。
事実なんかより、
言われたことを真に受けて洗脳されてしまう方が問題なんだけど、
言われ続けたら人ってわからなくなるもんなんだよ。
なんだか、そんなことを考えている今日この頃。
人って難しいね。

映画の最後は、
「理想郷なんて必要ない。だってこの世界がすでに素晴らしいんだから。」
で締め括られている。

人生捉え方。
心の自由があるこの世界が、
素晴らしい。
常に自分の心に従っていきたいものだ。

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