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憧れを纏うこと

私は今、買ったばかりの、使い慣れないiPadでこのnoteを書いている
今まで通りに、母のパソコンやらiPhoneやらを使って書けばいいものを
わざわざ、無理矢理に、iPadを使い書き進めている

幼い頃に憧れたのは、大人が持っている沢山のポイントカードだった
小学生の頃に憧れたのは、先生が丸つけで使う真っ赤なサインペンで
中学生の頃に憧れたのは、みんなが持っている最先端の文房具
高校生の頃に憧れたのは、腕にバンドで着けられる針山
専門学生の頃に憧れたのは、持っているだけで大人な気分になれるデパコスのリップ
社会人になってからは、何に憧れていただろう

今あるもので十分にまかなえるのに
もっと安い代替え品があるのに
大人からすれば絶対に無駄な機能のついた、あんなものやこんなもの
振り返ればどれも全然必要じゃなかったように思う
最近流行した言葉を借りるとするならば「不要不急」なものと言えるだろう

だけど憧れて止まなかったのだ

そんな憧れのものを手に入れ
そんな憧れのものを纏い
私が手に入れたのは
小さな喜びと
小さな自信と
小さな誇りだったように思う

憧れを纏うことだけで手に入れられる
憧れを纏うことだけで知ることの出来る
憧れを纏うことだけで感じられる
ちっぽけで大きな幸福感を
私はこれからも味わっていきたい

使い道も使い方もわからないiPadだが
憧れのiPadを纏い
自分にしか分からない幸福感を味わっている

年を重ねれば重ねるほどに効率や実用性ばかりに気を取られ
知識が増えれば増えるほどに無駄を知り
目まぐるしい日々の中で余裕を失い
憧れを見つけることさえも困難になっていくように思うが

私は私の見つけた憧れを大切に
そしてその憧れを纏って生きていきたい

憧れを纏っているから十分だ
と締め括りたい所だが
せっかく購入したこのiPadを活用している事にしたいし
纏った憧れが似合っていると自惚れたいのでこのnoteを書いていることを
ここまで読み進めてくださったあなたにだけ
こっそり伝えておきます

それではこの辺で


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