デザイナーが考えている、脳を疲れさせないデザイン

最近デザイナーじゃない人に、デザイナーが何を考えて作業をしているのか?という話をする機会がありました。 色々考えて最終的に導き出したのは、 デザイナーは脳への”負荷”をコントロールしているのではという考え。

 なんか難しい言い回しになってしまったけど、端的に言うと疲れないよう配慮しているって感じです。

1. 要素同士のマージンを意識している

 例えば、デザインの原則でいう近接。 これは、要素と要素の間をどのくらい開けるのかによって、要素同士の関係をパッと見ただけで把握させるテクニックのこと。 これにより、あまりよく考えなくても、その塊がなんなのかを瞬時に把握することができる。

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 同じように、決まったスペーシングを使うことにより、リズムが生まれ、見えないルールを知らず知らずのうちに理解していく。 

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(余談)8の倍数でスペースを作っているデザイナーは多分多い。私は割と、下記のような感じで作ることが多い…かもしれない。要素のグルーピングに合わせて、なんとなくのルールを持っている。

・この要素がないとなりたたない -> 4-8px
・関連する要素->16px
・内容は変わるが関連する要素->24-32px
・ブロック単位では同じ->40-48px
・関係がない要素 ->56px以上

2. 脳が疲れない”限界値”を見極めている

リストなどでよく起こるのは、「リストにいろんな情報を載せたいPM VS 要素を削ぎ落としたいデザイナー」の図だろう。

 要素を削ぎ落としたいのは、ある程度の内容を超えると、ぱっと見の印象で理解が難しくなる点だ。デザイナーはなるべく脳に負荷をかけることはやりたくない。 やるとしても、入れ方を工夫したりして、なんとか負荷をかけないやり方を模索している。

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全く同じようなデザインで要素を二ついれることは同じ内容出ない限りはほぼないと言える。 

3. とりあえず揃えとけ!

 目線の移動を少なくさせる、というのも同じ理由で、なるべく脳に負荷をかけずに情報を手に入れられるように配慮しているということだと思う。 揃えるという行為自体が、目線の移動を抑えることの最低限のお作法になっていて、デザイナーがやたら揃えたがるのはここに帰結していると言えるんじゃないかなーと。  

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これはかなり大袈裟にやっているけど、実際はこんな感じで、全体を見た時に少しだけずれていたりはみ出ていたりするケースが多い。

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これがどのくらいUXに関係するのかといえば、ほとんど関係ないところだとは思うが、この辺りがキチッとできているとクオリティが高いなぁと思うし、整えられたルールに従ったデザインは心地いいように思う。

4. 違和感をコントロールする

基本的に理解しやすくすることが仕事なんですが、違和感を与えたりなくしたりすることも意識している気がする。 

一番身近でわかりやすい例えは、エラーメッセージだろう。突然出てきた赤文字は、今までのルールと異なり人を注意深くさせる。 まぁすでに赤文字=危険とかそういう学習をしている、ということもあるけど。 

なので、今までと違うルールがデザイン上で出てきたりするのは、あえて違和感を残すためにやってたりする。


そんな感じで、デザイナーはパッと見で理解をするのが大変かどうかを意識して作っています。特に要素同士の間隔の距離だとか、こことあそこを揃えるとか、ビジュアルの雰囲気意外にもいろいろ考えているわけです。

なので、読ませる気のないLPなどを見てしまった時は、少し悲しい気持ちに…。 こういうやつ↓

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あと、この脳が疲れるでしょ!っていう感覚が他の人に言ってわかってもらえているのかは、確認していないのでよくわからない…
 全然意味不明だったらすみません。。 

そんなわけで長々書きましたが、結論。
 デザイン→実装時にこれらの点を意識してもらえると、クオリティがダンチなので、是非意識してもらえると嬉しいです!という話でした。

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