中級デザイナーの修行、どうしてる問題
デザイナーとしてキャリアを積んできて思うことは、中級者向けの「ビジュアル力を鍛える」本ってなかなかないよなーということ。
初心者向けのものは需要があるのかたくさんあるけれど、ある程度の法則や手法を学んできた者にとって、さらに一皮剥けるための本が読みたい…!
(是非そんな私にオススメの本がありましたら、教えてください・・・。)
前職デザイナーのボス曰く、デッサンをせよ!ということですが、やはり観察に勝るものはない。型を知り、型を使いこなせるようになった時、初めて型を破るってことができるんだろうな。
とはいえ、自分が何ができていて、できていないのか?を知ることは非常に難しいこと。
そうだ、要素を分解してみよう!(お約束
というわけで、デザインにおける(主にビジュアルデザインより)要素をいくつか書き出してみます。
〜初級編〜
・近接など基本的な原則を知っている
・文字組みの基礎ができている
・配色の基礎知識がある
・構図の基礎を知っている
・優先順位を意識したデザインができる
・目線誘導を意識したデザインができる
「良い絵画はほぼ構図」とブルーピリオドでも言っていましたが、デザインもレイアウトが命。
情報を伝えるため、優先順位や目線誘導、近接などの原則が絡みます。
カラーもうまく使えば目線誘導にも使えるし、できることはめちゃめちゃある。
最終的に求められる雰囲気にふさわしい”レイアウト”や”カラー”、"タイポグラフィ"などを選択しながら、情報の整理と美しさを担保する…。
デザインちょうむずいな・・・頭おかしい
ちなみに、中級者はこれができることだと思っています。
〜中級〜
・目指したい雰囲気や方向性に効果的な色使いができる
・目指したい雰囲気や方向性に効果的なフォントや文字組み、ジャンプ率を使いこなせる
・目指したい雰囲気や方向性に効果的なあしらいやパーツを理解している
・目指したい雰囲気や方向性に効果的なレイアウトや構図を知っている
・目線誘導が効果的(必然的)なビジュアルになっている
〜上級〜
そんでもって上級者とはなんなのか?個人的にはこのあたりかなぁ。
・飽きのこないメリハリを作り出せる(ハッとする緊張感がある)
・ブランドにふさわしいオリジナリティがある
・意図的に美しい余白を作れる
・三層以上の奥行きがあり、空間を感じることができる
自分は特に「三層以上の奥行き表現」がまだまだ出来ていないと感じているので、最近やっているのは重なりのスケッチ。
Pintarestなどで自分にはこれ作れないなぁと思ったやつは、図とテキスト、要素に分解してどんなふうに重なっているのか、見えないマージンはどこなのかを探したりしています。
「意図的に美しい余白」に関しても、同様のスケッチが良さそう。この手法はレイアウトダイアグラムというそうです。
スケッチの細かい方法は、こちらの本に詳しく説明があったのでunlimited会員の方は是非。
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