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骨髄ドナーとしての覚悟


「骨髄ドナーとしての覚悟」って!大袈裟な!
と思うかもしれないが、相当な覚悟がいることを、わたしは二つ返事で登録してしまった。


お笑いライブまでの数時間、時間が空いたので
「そういや、献血今日からできるってメールきてた!行こーっと」
と思い、同じく新宿の献血ルームにて時間を潰そうと目論んだ今日のこと。



ひとつ目の返事
「骨髄ドナーのご協力をいただきたいのでお話だけでもいいですか?」「はい」

ふたつ目の返事
「説明は以上ですが、登録して頂けますか?「はい」

説明時間は約5分程度で
端折って説明すると

骨髄ドナーが足りていない、
登録は今日の採血で2ml程度多めに血液を取るだけでできる、
骨髄移植には2種類ある、
移植には入院が必要だけど仕事は休める、

的なことだった。

まぁ献血に行ってるくらいなので
わたしにも申し訳程度の善意がある。

とにかく説明してくれた気の良さそうな女性が、とにかく困ってるよ!のスタンスだったので「はい」と2回言った。


そんなわけでドナー登録してしまったわけだが、
そんな簡単に登録してしまってよかったのだろうか、と色々怖くなってそこから調べてみた。


ドナーを待っている人の声で、
1番印象に残った言葉が
「ドナーが決まってから"やっぱり辞めた"と言われたことが1番辛かった」

「やっぱり辞めた!」ランキング1位は
家族の反対、らしいので、
母親と恋人に一応、一報した。
(母親はあまり納得してない模様)

一応、兄弟や家族にもしものことがあったときの為に、一人当たりの限度を調べてみたが、2回はいけるぽい。


骨髄バンクのドナー登録者数は全国約 52 万人 くらい、らしい。
そのうち 10~20 代の割合はたったの15〜20%、らしい。
また、 ドナー登録は54 歳までという決まりがあり、 年齢超過などの理由で卒業していくドナーは年間 2 万人を超える、らしい。

このまま若者が増えなければ 10 年でドナーは半分以下になってしまう。

、、やるしか無い?


もしすぐに適合して連絡が来たらどうしよう?
本当にそのときになって私はできるのかな?
という不安は確かにある。(めちゃくちゃ)

実際に軽い気持ちで恐らく私のように勢いで登録した方も多数いて、いざ適合の通知が来ると断ってしまうケースも多いそう。

私もそういう機会が実際に訪れたら当然悩むとは思うが、こうして登録した以上、その時の自分自身の健康状態に問題ない限り協力しよう。

今のそういう気持ちを忘れないように
今日のうちにnoteに記しておく。

もし家族や友人が移植を必要としたら、きっと迷う暇もなく自ら立候補するはず。


ちなみに、献血会場では常に骨髄バンクのドナー登録をしていて
ここで献血と共に登録するのが一番ハードルが低いみたい。


適合する確率は40,000分の1、
わたしと適合する困っている誰かの光になれたら。

全身麻酔して、無償で、
知らない誰かの為に骨髄を1リットル抜くと
考えただけでグラグラくるが、
わたしの1週間程度(ドナーとして入院する期間)
で、他の誰かの命が繋がると考えたら覚悟が決まったよ。

ぜひ若い皆さんに一度考える機会になればなぁと。

医療従事者だが、知らないことばかりでお恥ずかしい限り。
でも一つずつ。

#骨髄バンク

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