「癒」

2年前ぐらいに一度行ったマッサージのお店に久しぶりに行ってきた。
久々に腰に疲労が溜まりに溜まってて、このままトレーニングしても怪我するなって感じだったから。
「最強疲労解消アロマ&極上ドライヘッドスパ100分」ってやつ。効きそうでしょ。
接骨院とかじゃなくて、なんか店全体から癒し効果出てそうなお店に行きたかったんだよね。

実際に行ってみたら、なんと去年か今年にリニューアルオープンしたみたいで、私が行った時のオーナーとか施術してくれる方は変わっちゃってた。

予約はお母さんがしてくれたんだけど、「指名にする」って聞いてくれたから選んだのに、お母さんなぜか最終的に指名無しで予約したんよね(笑)
そのサイトに各施術の方の歴数が書いてあって、1年目の人がいたから、その人に当たるのは怖いなあって思ったから指名にしたかったの。




「本日担当させていただきますkと申します。」

『あ、本当に当たった。』




先に結論言うとすごくいい時間だった。

担当してくれたお姉さんはとても不思議な感じの人だった。
リラクゼーション系で働いてる方の私のイメージは、社交的で笑顔が上手な感じで、話すのが上手だったり、相手の話を引き出すことに努めてくるイメージなの。

「ご職業は何されているんですか?」
「○○張ってますけど、普段は何することが多いですか?」
「体しっかりされてますね、何かスポーツでもされているんですか」
「ラグビーやられているんですね」

話すのは全然いいんだけど、なんかそれで疲れちゃうこともあるのよね(笑)もちろん、それが仕事だから聞いてるっていうのは分かるんだけど。それでそのときは一生懸命話すんだけど、なんとなく次また行きたいっていう気持ちにはならないというか。私話すのあんまり上手じゃないから、その人のレベルに合わせなきゃって頑張っちゃうのよ勝手に。


今日の人はそのイメージには当てはまらない人だった。

なんだろう、なんて説明したらいいか分からないんだけど、とても人間らしい人だった。マニュアル通りじゃなかった。いい意味で変な人だった。

その店の流れとか話、施術の進め方、セリフ、対応の仕方とかあって、ある程度の型があるから、ちょっとお客さんのことを無視してしまうこともあると思うの。

その人、セリフ一生懸命思い出そうとして、何回も沈黙の間が生まれてた。
でもきっと自分で考えたであろう言葉はすらすら話してた。そういうとき、たまにタメ口混ざっちゃってたり、語尾おもしろかったけど、そういう言葉には温かさを感じた。

その人は私のことを“見てた“んだよね、最初から最後まで。


施術前にお水くれて、
「冷たいお水にしますか、少しぬるめのお水にしますか?」
って聞いてくれたから、
「ぬるめでお願いします。」
って言ったら、
「施術前はあまり冷えてないのがピッタリですよね‼︎」って言ってくれたり、

施術後の飲み物を聞かれて、ハイビスカスのアイスティーを頼んだら、
「ハイビスカス、さっぱりすっきりしますよね‼︎」
って言ってくれたり。

なんだか渡すだけでもいいのに、一言そうやって添えてくれると、それを選んだこっちも正解を選んだ気がして。ハイビスカス、いつも以上においしく感じた。

「揉み加減大丈夫ですか?」って聞かれたから、「はい」って答えたの。
普通さ、「はい」って返事したら、一旦引っ込むよね。
でもなぜかね、「はい」って答えた後、
「もう少し弱めがいいですか?強めがいいですか?」
って聞いてきたの。
『え?』ってなったよね(笑)
でも私さ、そんとき、
『もう少し強めでもいいけど、そのままでいっかー。』
ってちょっと思っちゃってたのよね。
だから、
「もう少し強めでお願いします。」
って言うことができたの。

そりゃあそうだよね、初めましての一回で自分の望みの強さにならないよね。
そうやって聞いてくれて助かったわー。
ちなみに揉み加減は本当に丁度良くて、私好みだった。強めが好きだけど、痛すぎるのは御免。部位が変わるごとに、揉み加減聞いてくれた。


私の事に関しては、一つも聞いてこなかったし、評価もしてこなかった。
彼女は私がラグビーをしてることも知らずに終えた。いつもだったら絶対聞かれるのに。
身体も一般の女性より大きいし、分厚いし、筋肉質だから、何かしら言われるのに。
でもその距離感が私にとってはありがたかった。ただただ、身体をほぐされていることに集中することができた。

一つだけ、褒められたことがあった。
「背中すごくお綺麗ですね。ニキビの一つもないこんなに綺麗な背中、初めて見ました」
そう言ってくれて、言われたことなかったし、嬉しくて、
「ありがとうございます。でもなんでですかねえ」
って言ったの。そうしたら、
「なんでですかねえ」
って返ってきて話は終わった。
「遺伝とかあるんですかねえ」
「何か特に気をつけたりとかされてるんですか」
とか何かしら返ってくると思ってたからね。うつ伏せの私は隠れて笑ってしまった。
『あ、話広げたりはしないんだ(笑)本当にそこに興味があって、言ってくれたのね。話広げようとしなくていいんだ。』
なんか話広げてこなかったのに、少し安心した自分がいた。この会話以外は本当に、施術中は揉み加減を聞いてくるのと次どこほぐすか教えてくれるぐらいだった。

そういえば、頭に置くタオルの高さ位置も2回も調節してくれたなあ。
ヘッドスパ始まる時に、
「全然寝てていいですからね。おやすみくださいませ。」って言われて。
『おやすみくださいませ??どこかの王族の遣いみたいだなあ』
なんて思ってたら、そこから爆睡したし。頭マッサージしてくれてる時に、頭に巻かれてるタオルが動くたびにザワザワ音がしたんかな。「雑音うるさいですよね」って言って、『雑音ってなんだ』って思ってたら、違うタオルに変えてくれたりもした。

一つ一つの気遣いが嬉しくてさ、心温かくなったのよ。
営業スマイルもないし、口がうまいわけじゃないけど、一生懸命に向き合ってくれる心遣いが嬉しくて。
次もまたこの人にお願いしよう。




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思ったんですよね。大事なことだけ話そうとするから、結局大事なことも話せないんじゃないかって。
人間関係もそうじゃないですかね。
だから、noteの形態をエッセイっぽくしよう思って(自分の中で)。
定期的じゃなくて、不定期。1ヶ月に1回しか現れないかもしれないし、1日3本投稿されるかもしれない。
でも、掲載するジャンルをもっと幅広くする。
多分、もっと意味のわからないことたくさん書くかもしれないです。
おもしろいかもしれないし、おもしろくないかも。
刺さるかもしれないし、刺さらないかも。
理解されるかもだし、理解されないかも。
それでもいいかなって。
それが私なんです。
ラグビーだけが私じゃないので。
ラグビーじゃない私も案外おもしろいかもですよ。
よかったら、もっと永田虹歩を知ってあげてください。
よろしくお願いします😊

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