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値下げ交渉には応じないと書いたのに値下げ交渉が来た話

私はどの商品説明にも、値下げ交渉には応じない旨を明記しています。プロフィールに書いて誘導する人もいますが、そちらまで見に行くとは限らないので、別ページに遷移しなくても確認できるように商品説明に書いています。

なぜ値下げ交渉には応じないのかというと、
・値下げに応じるか否か
・応じる場合、価格はいくらにするか
(交渉者の金額提示があるか、あればその条件を飲むか、自分で提示するか。利益はいくらになるか)
・返信の文面はどうするか

……など、頭も気も使うので大変だからです。
値下げしたからといって、その人が必ず購入するとは限りません。そうなれば、すべて徒労です。
それに、最初から値下げ交渉をシャットアウトしておけば、コメントはほぼ商品についての質問に限られるでしょう。もともと商品情報はなるべく細かく記載しているので、普段は基本的にコメントは来ません。他にもやることがあるので、メルカリだけに時間を取られるわけにはいかないのです。

さて、ある出品にコメントが来ました。何事かと確認すると……

こちら○○円で購入希望です。
検討よろしくお願いします。

実際の文章とは一部表現を変更しています

商品説明に値下げ交渉には応じないと書いてあるにもかかわらず、値下げ交渉が来ました。つまり商品説明を読んでいないということです。そして、あいさつもなくいきなり自分の希望だけを伝えてきています。トドメに、提示金額はほぼ半額です。
開いた口が塞がりませんでした。コメントを読み進めるたびに、その内容を噛み砕くたびに、心の中でどんどん厚かましいポイント(太字部分)が加算されていきます。心証はマイナスです。

いきなり現れて「これ半額で買いたい!」と言われても「なんだこいつ」としか思いませんが、きちんと断りの返信をすることにします。
「値下げ交渉には応じないと書いてあるんだから、返信せずに放っておく」という手もありますが、コメントは他の人も目にする場所です。いいねしている人にはコメントがあれば通知が行きます。返信しなければ、周囲に「この出品者はコメントしても返信してくれない」という印象を与えかねないので、返信した方がいいと思います。
返信は値下げ交渉者のためではなく、周囲へのアピールのため、ひいては自分のためと考えれば、まだやる気が出るでしょう。

返信の参考に「メルカリ 値下げ交渉 断り方」などで検索すると、対応の仕方の例がたくさん出てきます。
大きく分けると2パターンになりそうです。

とにかく丁寧に、やんわりと断る派
・商品を見てコメントをしてくれた感謝を伝える
・値下げできない理由を添えて断る
・申し訳ない気持ちを伝える
余計なことは書かず、はっきり断る派
・値下げできない理由を簡潔に添えて断る

どちらも値下げできない理由を書く点は共通しています。最初に理由を伝えれば値引き交渉者が納得しやすく、すぐに引き下がってくれるからだそうです。

今回の半額要求など、あまりにも無謀な値下げ交渉コメントは、返信せず削除する出品者もいるようです。しかし、出品者は不快なコメントを消してスッキリするかもしれませんが、値下げ交渉者の怒りを買って粘着されたり余計なトラブルを生みそうなので、個人的にはおすすめしません。
コメントはいいねした人に通知が行くので、値下げ交渉コメントを確認している人がいるかもしれません。その人に「あれ? 確か値下げ交渉コメントあったよね? もしかして削除した?」と気づかれたら、出品者の印象はどうなるでしょう。将来の購入者が1人減るかもしれません。
正攻法で対応した方がいいと思います。

私の返信は、このようになりました。

お問い合わせありがとうございます。
商品の説明に記載しているように、値下げ交渉には応じていません。
ご希望に添えずすみません。

実際の返信とは一部表現を変更しています

下手したてには出すぎず、それでも丁寧に」がコンセプトです。
私はこの値下げ交渉者のことを「自己中心的、厚かましい、不躾」と思っているため、「心苦しい」や「申し訳ない」を使うのはへりくだりすぎる気がしたので避けました。そもそもが値下げ交渉には応じないと事前に明記しているのに対応させられている状態なので、こちらが下手に出る理由はないと考えます。
事務的な文章は冷たい印象を受けるかもしれませんが、感情的ではないとも取れます。それは読み手次第なので、こちらにはどうすることもできません。(どうにかしたいなら表現を変更して印象操作しましょう)

返信した後、少し悩みましたが値下げ交渉者をブロックしました。商品説明を読まない人と、まともな取引ができるとは思えないからです。この調子では商品の状態についても、きちんと理解しているか疑問です。購入されてトラブルになっては困ります。

購入してくれるかもしれない人が1人減りましたが、トラブルの予感も減ったので、これでいいのです。
トラブルがあっても買ってくれるからブロックしない出品者もいるそうですが、私は平和な取引のためにブロックを積極的に使っていく所存です。コメントや取引など実際に接触があってから判断するので、滅多に使いませんが。


以上で今回の件は片付きました。ここから先は番外編です。

値下げ交渉者への対処を済ませた私は、メルカリで今回値下げ交渉された品の検索に取り掛かりました。

まずは価格を調べます。私が他の出品よりも飛び抜けて高い価格設定にしていたのであれば、半額近い値下げ交渉にも納得できます。
正誤はどうであれ「みんな安くしてるんだから、お前も安くしろ」という発想だと理解できます。

けれど、他の出品の価格設定を見て回った結果、私の価格設定はでした。私の出品より安い品はありますが、高い品もあります。出品前に価格を調べて妥当なラインに設定したので当然です。短期間で価格変動も起きていません。
つまり、値下げ交渉者のいきなり半額の値下げ交渉はおかしい、他の要素に関わらない自分勝手な都合によるものだと判断できます。
安い品が欲しければ他の出品にいくつかあるので、そちらを選べばいいのですから。値下げ幅はそちらの方が少ないので、大幅な値下げ交渉には見えず違和感を持たれにくかったことでしょう。

ならば、なぜ私の出品で値下げ交渉をしたのでしょうか。言えば値引きしてくれるように見えたのでしょうか。値引き交渉には応じないと書いてあるのに?

謎を抱えたまま、次は値下げ交渉者が他の出品へコメントしているかを調べました。私の出品以外にも値下げ交渉をしているかもしれないと思ったからです。
ひとつずつ出品情報を開いてコメントがついているか、その中に値下げ交渉者がいるかを確認していくと、1件見つけることができました。ですが、そちらは値下げ交渉ではなく、商品の状態に関する質問でした。その出品の価格は私の出品より安いですが、半額以上です。
状態がよければ、こちらから購入するつもりなのでしょうか。返答次第で、これから値下げ交渉に入るのかもしれません。

つまり、私との値引き交渉が成立すれば私から購入し、そうでなければこちらを購入する(ために状態を確認した)……あたりでしょうか。要するに、キープ? 二股?
真相は闇の中ですが、この値引き交渉者が商品説明を読まない人物であることは確かな真実です。ブロックして正解だということにして、終わりにします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!