見出し画像

ボド祭対談【前編】

当記事は、2022年6月4日、5日に内野づくりまちづくりセンターにて開催された「新潟ボードゲームまつり2022」について代表のうすいさんと副代表のナポポラさんに対談してもらったものを、広報のむらいが書き起こし・編集したものになります。

主に今回協力していただいたスタッフや関係各位、力を貸していただいた方々に向けての内容です。

イベントの詳細は先日公開したこちらの記事↓にて詳しく記載しています。

開催しようと思った理由


むらい(以下「む」) 本日はお集まりいただきありがとうございます。まずですね、『新潟ボードゲームまつり』ってなんですか?っていうところから聞いてみたいんですけど。

うすい(以下「う」) おれもナポポラさんの話が聞きたい。
ナポポラ(以下「ナ」)発起人はうすいさんだよね。やろうっていったのは。なんか空気感があって。
 空気感って?
 うちのボードゲーム会(現ポラリスの前身)とか、オープン会(※1)はあったけど、みんなで集まって大きめのイベントやりたいねっていう、無界さんとかが言いそうなことを言いあってたらなぜか現実味を帯びてきた。
 空気感も高まってたし、プレイヤーもいい感じのテンションだったよね。
 新潟で、お店とかサークルさんとかいろんな人に協力してもらって、公式に大きなイベントやりたいという明確なビジョンがあったね。新潟広いからね。
 そう、新潟広いから。なかなか県内のボードゲーマーのみんなと会う機会ないし、一箇所に集まることなんかほんとにないし。それこそオープン会の日程も被ったりとかで全然会えない人もいるし…だからまあ、一回集まっときますかみたいな。
 「イベントやりたいね」と「みんなで集まりたいね」がうまく合わさった感じですね。
 当時から俺は(ボードゲームの)フリマがやりたいというのがあって。昔は県央の方でフリマ(サークルサミットin新潟)をやってたんだけど、それには参加できなかったから。
 結構大きかったよね。
 それもあってずっとフリマがやりたくて。フリマおもしろいから。
 フリマのどんなところがおもしろいと思ったんですか?
 売るのもおもしろいし…買うのもおもしろいし…
 (笑)
 なんだろう。ゲームの売り買いを通じて、コミュニケーションが生まれるのがおもしろいですね。地域に根ざすから、新しい関係が生まれたりとか。
(顔の見えない相手と)ネットオークションで売り買いするのとはまた違った楽しさがありますよね。
 なんかこう、別にイベントがやりたかったわけじゃない。集合ー!集まれー!っていうきっかけが欲しかっただけかな。それは今も変わってないかも。
 集まって、一致団結!みたいな?
 うーん……集まるだけでいい。(笑)
 とにかく集まりたかった。(笑)
 交流をね。したかったんですよ。なんか成し遂げたかったとか、誇示したいとかそういう気持ちはなくて。集まる理由が欲しかっただけ。

※1  チラシやSNS等で参加者を募る、誰でも参加OKなボードゲーム会のこと。

過去2年間の開催について

①2018

2018年フライヤー(表)
2018年フライヤー(裏)

 過去2回の概要を軽く教えてください。
 2018年の4月が第一回。
 企画を始めたのはその年の2月くらい。
 その時も2ヶ月?!今回が特別短かったわけじゃないんだ。
 うん、いつも通り。…規模が大きくなってるのにいつも通りってヤバいな(笑)
 その時の集客が大体200人前後。その時はポーカー、フリマ、カタン、ショップ、ボードゲーム試遊だけかな。
 ほんと小さかったよね、貸切りでもなかったし。
 大会は当時からやってた。
 メビウスさんが初回からずっと協力してくれて。
 へぇ〜。なんでメビウスさんはそんなに力を貸してくれるんですか?コネがあるとか?
 ない。
 メールで突撃しただけ。
 やば(笑)
 メビウス便(※2)に入ってるレジェンドの名前を使わせていただいた。新潟にレジェンドがいるっていう認知があったらしく。
 スゴイなー
 第1回目のメビウス便から買ってるからね。
 メビウスさんは基本的に、『日本のボードゲームの発展に寄与したい」っていう目的があるから、盛り上げようとしてるところにはわりと力を貸してくれるイメージ。
 本当にありがたいよね。なんのバックボーンもないし、どんな規模かも分かんないのにさ。
協力してくれて、名前も使っていいですよって。いつか(ゲストに)来てほしいんだけどな〜。
 カルカソンヌの大会をやると来てくれるよ。
 メビウスママと写真撮りたい。

※2  メビウスゲームズが提供する会員制のサービス。新作ボードゲームをお得に入手できるサブスクのようなもの。


②2019


2019年フライヤー(表)


2019年フライヤー(表)


 翌年の2019年はなんで開催したんですか?
 …流れ?今年もやるでしょ?という。
 過去2回の祭りの時って、終わった当日に打ち上げしてたんだよね。そこでいろいろ、来年こうしたいねああしたいねって話が出てくる。スタッフ側の思い出にもなるし、継続かなっていう空気感だった。
 この年は貸切だったんでしたっけ?
 いや、全館貸切りではなかった。(新しい要素としては)謎解き、ペイント、レジン体験、ケンビルさんにご協力いただいてのドリームオン販売。
 この年は前年の流れからどういう内容にしようと思ったんですか?
 この頃から2日間開催にするって話は出てたよね。
 出てた。2018年の時点で試遊テーブルがパンパンで、入場制限をかけてるから。
 富山(※3)は既に2日間でやってたから、それもあって。
 試遊テーブルは毎年パンパンなんですね。じゃあ今年の混雑も意外ではなかった?
 今年は(会場のキャパに対して)人数を入れすぎたのと、2日間にして集客が分散するかと思ってたらそうならなくて予想外でしたね。

※3  富山県で2018年に開催された「みんなのボードゲーム広場」


2日間とも超満員だった試遊テーブル。



 2019年はゲムマと被ってさ。あと運動会とか。すごい怒られたなー。
 この年は何人来たんですか?
 300人弱かな。
 しっかり集客してる。すごく盛り上がりましたよね。
 そう。それで来年もー、と思ってたら翌年もその次の年もコロナでできませんでしたね。会場は毎年押さえてたんだけどキャンセルしてた。
 そっか~。ちなみにその間には次にまつりができるようになった時のためになにか準備とかは…?
 一切してない(笑)
 (笑)
 各々散り散りだからね基本的に。実行委員会って名前はあるけど、毎回2か月の急造チームでやってるから。そのすごさもあるよね。
 うんうん。そこですよね。みんな集合!で集まって、終わったらまた各々巣に帰っていくもんね。アベンジャーズ的な?なんかうまいこと言えないですかね。


~脱線タイム~

この「いつもはバラバラだけど有事の際には集合し、きっちり仕事を終えたらすぐに帰っていく」という姿勢をなにかに例えたくていくつか話し合ってみたものを以下に列挙します。
この他によい例えを思いついた人がいたらぜひ教えてほしいです。

・アベンジャーズ
・ドラえもんズ
・鬼殺隊の柱
・10本刀(るろうに剣心)
・ドラゴンボール
・文化祭
・町の消防団
・サッカー日本代表、野球の日本シリーズ


 とにかく突貫でイベントを組み立てるっていうところの異常さは感じる。企業でもないし仕事でもないのに。撤収めっちゃ早いのとかね(笑)


撤収めっちゃ早い。



やっと今年の話!


 じゃあ前フリはこのへんにして、今年の話をしましょうか。2日間にしてみて実際どうでしたか?
 大変だったよね。
 とりあえず大変だった。もう個人でやるレベルじゃない。
 そうそう。もう、個人の限界を感じる。一旦ネガティブな話もするけど、スタッフ延べ100人という数字は、統制が取れない。
何かを一つやろうという規模にしてはデカすぎる。
 趣味の範囲を超えてると。もし今後も続けていくとしたら、規模縮小もあり得る?
 まあそれもひとつ。それかもう、システムを変えるか。趣旨は変えたくないからね。どっか企業が買ってくれないかなとすら思う。(笑)
 ふふふ(笑)
 でもそれも違うのかな。縮小?縮小なのかなぁ…。
 まあでもこんな風に考えるくらい今回は規模拡大で運営側としてはいろいろキツかったけど、スタッフのみんなの思いやりやがんばりで走りきることができましたと。
 ほんとにそう。もはや(今回がすごすぎて)再現性がないよね。当り前じゃないよ今回の出力は。俺もびっくりしてる。(ナポポラさんは)どうでした2日間(やってみて)?
 まぁ労力とか無視するなら、2日やるべきイベントだと思う。規模的には。新潟も人が増えたなぁと。
 やっぱりすごいよ。2日にしてもキャパがオーバーなんだから。
イベントとして(2日間望まれるというのは)すごいし、なにより1日はスタッフが遊べるのがいいよね。1年目、2年目はスタッフが遊べないことに関しての申し訳なさがずっとあったから。
今年はシフト制にして、1日はスタッフ、1日は一般客っていうふうにできてよかった。(例外のスタッフもいるけど…ゴメンなさい!)


前編はここまで。
後編もお楽しみに〜!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?