見出し画像

布施哲(さとる)『先端技術と米中戦略競争』秀和システム,2020

ちょうど高市早苗議員の政策の中に「極超音速ミサイル」などのキーワードが出ていた。布施さんの『先端技術と米中戦略競争』を合わせて読むと良さそう。

「3章 宇宙ドメインでの米中戦略競争」

本書では、下記の記事で書いた「たくさんの軍事衛星」のアイディアは、メガコンステレーションとして紹介されている。実際、カリフォルニアのプラネット社による重さ4キロx150基の衛星による中国艦隊の撮影写真などなかなかに興味深い。

「5章 極超音速兵器(Hypersonic Weapon)」

高市議員も警告している極超音速ミサイル(ごくちょうおんそく、もしくはきょくちょうおんそく と読む)。「自衛隊はすでに日本を守れない」とおっしゃられている。

彼女が記者会見や各種番組でおっしゃっていることは、この章を参照するとよくわかる。

低高度高速複雑な軌道を描いて目標に接近してくるために、検知から迎撃開始までの時間が取ることができない(迎撃ウィンドウが著しく小さい と記述されている)ということだそうだ。

著者

ちなみに著者はテレビ朝日のワシントン支局長だそうだ。政治部記者も経験されているとのこと。「米軍と人民解放軍」講談社現代新書という単著もあり。

日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。