PODCAST出てみた!音声配信の可能性
松井ゆかり
デジタル技術の発達に伴い、音声配信についても様々なプラットフォームが誕生しておりますが、中でも王道のアップルPodcastで「はみ出し系ライフの歩き方」という番組を主宰し、発信を続けている知人から「日本の英語を考える会」について話してみないか?とお誘いが。
PODCASTに出てみた
普段から、「とりあえず行動」してしまう性格の私。即答で引き受けて、一時間ほどお喋りし、当会活動についてもゆる~く語ってみました。
この番組はよくダイバーシティやマイノリティー等の問題について取り上げているので、興味のある人はぜひ!(ちなみに今回の配信は私の個人的な事にも内容が及んでおります点ご容赦←そういう番組構成なので)
会についてのお話は10分25秒くらいから始まります。Podcastを聞いている方/聞いてみたい方、何かしながらでOKですので聞いてみて下さい。
音声配信の可能性
この件をきっかけに、少し調べたのですが、行政の外国人向けHPは音声(もしくは動画)配信というツールをもっと積極的に活用できる可能性があると思いました(一部そのような試みをされている地域も見受けられます)。
(どこまで拘るかにもよりますが)一般的に音声はYoutube等の動画配信に比べ、参入障壁が低い(=低予算でも可)と感じました。ビデオカメラや、照明は不要なので機材も少なめで済むし、出演者も声だけなので、服装や、背景、メイクなどに予算も気も遣う必要がない。そんなに凝ったものでなければ、スマホがあれば録音、配信できてしまいます。編集は必要ですが、逆に編集が可能なので、恒常的に使用する部分と、場合により変更する部分等を意識した構成にしていれば、後日アップデートも、楽にできます。
「やさしい日本語」音声配信
利用する外国人も、漢字で難しい事が書かれていると読めない可能性大、さらに追い打ちをかけて機械翻訳丸投げの珍英語だと途方に暮れますが、「やさしい日本語」で大切なポイントだけをゆっくり話す音声配信向けのコンテンツはあるのではないか?難しい日本語は読めないけれど、話し言葉ならわかるという人は多いのでは?視覚障害を持つ外国人にも有用です。これなら英語のチェックは不要。
さらには、外国人と言っても英語、中国語、韓国語等、比較的翻訳される機会の多い言語のネイティブスピーカーばかりではありません。例えば、日系ブラジル人やベトナムからの技術研修生等、彼らは、「やさしい日本語」か「やさしい英語」のどちらかで、情報を得なくてはならないので「やさしい日本語に加え」、「やさしい英語」での発信というのもありかと思います。
一方で視覚的に見せた方が瞬時に伝わるものもあるので、そちらは、文字より画像か動画の方が有効だろうと考えます。
外国語コンテンツの共有
または「住民表」の届け出、「国民健康保険」の手続きなど、日本ではあたりまえだけれど、同様のシステムが存在しない国も多くあるような行政手続き(ちなみにアメリカは住民票もはありませんし、保険制度も異なります)については、一度ネイティブスピーカーが英語または他の外国語で基本的な説明を録音・録画してあれば、その部分は全国共通で恒常的に利用可能ではと思いました(縦割りが打破できることが前提ですが)。
「お問い合わせ窓口は市役所のXX階XX番窓口まで」のような地域特有の具体的問い合わせ先だけ、最後に編集で追加の可能性もあるのではと思います。
すでに当会のブログでは、HPの内容を網羅的に機械翻訳というアプローチではなく、有用と思われるコンテンツに的を絞る横須賀市のHPの例や、ひらがな表記の「やさしい日本語」で発信する座間市の例についての投稿があります(このリンクよりご覧ください)。このような要素に加え、外国人が比較的得意なカタカナ表記についても検討したり。コンテンツによって文字・画像、音声、動画のどれがコストとベネフィットの上で有効か、恒常的共有部分/地域特有部分等のマトリックスで考えてみると、伝わりやすく、予算の有効活用にもなるかと思いました。
(2021年1月28日)
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