日本語教育能力検定試験 過去問題集の活用

過去問の点数と理解度は比例しない。
私の実感です。

試験に向けて、5冊分の過去問を解きました。
1回目は半分から6割くらいの正解率でした。
繰り返すと、正解率が8、9割くらいに上がっていきました。
しかし、6冊目を手にした時、
表記が異なるだけで間違える。
何を言っているか分からなくなる。
こういうことがありました。

例えば・・・

平成30年 試験Ⅲ 問題11 問1
フォーカス・オン・フォームに関する記述として最も適当なものを選べ。
1.意味のある伝達活動に従事させながら、必要に応じて言語形式も意識させる。
2.オーディオリンガル・メソッドの流れをくんでおり、ドリル練習を重視している。
3.学習者の母語で形式の理解を確認しながら指導をするため、定着度が分かりやすい。
4.教師主導で類似の表現形式について学習者同士が話し合うメタトークを重視する。

凡人社 平成30年度 日本語教育能力検定試験 試験問題より引用

令和2年 試験Ⅲ 問題10 問3
「フォーカス・オン・フォーム」の背景となる考え方の一つとして最も適当なものを、次の中から選べ。
1.言語形式と意味・機能を結びつける過程で習得が起こる。
2.教師と学習者が文法について話し合うことで習得が起こる。
3.言語の意味に焦点を当てて学習することで習得が進む。
4.文法項目を体系的に整理し学習する過程で習得が進む。

凡人社 令和2年度日本語教育能力検定試験 試験問題より引用

上記問題はどちらも1番が正解です。

過去問を解くのはインプットまで。
試験対策に必要なことは、
アウトプットできるか否かだと思いました。

教案を作る、誰かに話す、
外国人と触れ合い誤用に気付く等、
活用できて初めて理解につながっていきます。

私は運良く合格できましたが、
試験を受けた後にも修正したいところがたくさんありました。

これから受験する方々の参考になったら嬉しいです。

※補足として、過去問の解説は下記サイトを利用しました。
なるほど!と思うことが多く、勉強が楽しくなりました。
ありがとうございました。

毎日のんびり日本語教師日本語教育能力検定試験 解説 |
毎日のんびり日本語教師 (nihongonosensei.net)





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