外国人児童の日本語ボランティア 3

今回も学校が終わった後に、小6ブラジル国籍の児童と
宿題やプリントをするボランティアに参加しました。

当たり前のように似た境遇の児童はいますので、
児童同士はポルトガル語で話すこともあります。
しかし、名目は放課後日本語教室なので、
日本語で話すというルールがあるのも事実。
他の児童に「日本語で話すんだよ!」と注意されることもしばしば。
私はこれを黙認しています。なぜなら、ルールを守ることも大事ですが、
このルール、大人が守れません。

彼らにとっての「日本語で話す」は「第二言語で話す」になります。
日本語でしか話せない私はこれができません。第二言語?
ワタシ ニホンゴシカ ハナセマセン

大人ができないことを、子供には守らせる?
何よりも児童たちのそういう部分が凄いところであって、
友達同士はポルトガル語、私とは日本語。
さらに、友達同士では「こいつ」「あいつ」「バカ」のようなことを
言い合っていますが、私には絶対に言いません。
さすがにそのような言葉は許してくれる友達だけにしておくよう伝えますが、自分たちで考え、使い分けているところが素敵なのです。
ルールを破ろうが、児童らは大丈夫だと安心できます。

現実問題として中学校や高校受験を念頭に置いた場合、
問題文の意味が分からず困るとは思います。
でも、それも経験。日本語めんどくさいと思ったら、
母国や他国で立派な大人になっていくと思います。

そんな児童らもあと2か月で卒業です。
やれることは限られますが、日本語勉強しようと言うよりは、
それで大丈夫だと言いたいです。

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