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みんなの日本語第23課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)

こんにちは【日本語教師になる】ももこです。
この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。
今回は、「みんなの日本語第23課」をまとめます。

今回の動画は
● 第23課の概要と学習目標
● 文型
 ① ターゲットの文型を確認する。
 ② 各文型の解説
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。

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みんなの日本語 第23課 概要と学習目標

●第23課の概要

この第23課では、
・1〜3で時間の設定を表す「〜とき」を学習します。
・「〜とき」で二つの文をつなぎます。「〜とき」の部分が従属節になる「複文」です。
・「とき」は形式名詞で連体修飾になるため、「とき」は普通形と接続します。
・日本語は相対テンスの言語であり、時制を揃える必要はありません。時制を揃える必要のある言語の母語話者にとっては少々奇妙に感じることがあるかも知れないことを知っておきましょう。
・主節と従属節の動詞の時制が揃っているもの、揃っていないもの、形容詞と接続するもの、名詞と接続するもの、のように1〜3で段階を追って導入していく構成になっています。
・4では、反復的、恒常的依存関係を表す「〜と、〜」を学習します。
・将来的に「と、ば、たら、なら」の使い分けで混乱するおそれがあります。
・使い分けを理解するには、それぞれがどういう条件で使用されるのか判断できる必要があります。まずはこの第23課で「〜と、〜」を使う条件をしっかり押さえてもらいましょう。

これらを踏まえ、

●第23課の学習目標

・どんな時にどんな行動をするか、あるいはしたかが説明できる。
・簡単な機械の使い方や道順などが聞いてわかる。
・今までの自分について簡単に話したり相手に質問したりすることができる。

このように教え方の手引きに書かれています。

中でも、「〜とき」を使って、今までの自分について簡単に話すことは、友達や恋人を作る際に重要です。使いこなせるようになってもらいたいです。

       

● 文型

① ターゲットの文型を確認する。

・この課で教える文型を確認します。
学習項目一覧でまとめられている文は、

⒈ みちを わたる とき、くるまに きをつけます。
⒉ うちへ かえった 時、「ただいま」と いいます。
⒊ ねむい とき、コーヒーを のみます。        
⒋ ひまな とき、ほんを よみます。
⒌ 26さいの とき、けっこんしました。
⒍ これを まわすと、おとが おおきく なります。


このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。

⒈ <辞書形>とき、〜 / <ない形>ないとき、〜
⒉ <辞書形>とき、〜 / <た形>とき、〜
⒊ <い形容詞>とき、〜
    <な形容詞>なとき、〜
    <名詞>のとき、〜
⒋ <辞書形>と、〜

文型に関することばは「とき」と「と」だけなのですが、接続、使い方について理解し、覚えて使いこなしてもらう必要があるので、それぞれの使い方の説明に応じた例文が必要になります。私が独断と偏見で選んだ「〜とき」という形でよく使いそうな組み合わせの例を後ほど紹介します。例文を作る際の参考にしてください。


② 各文型の解説


ここから、この課で学習する各文型について確認していきます。

⒈ <辞書形>とき、〜 / <ない形>ないとき、〜

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