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打ち言葉、「打ち文化」のコミュニケーション

た さ 一 さ あ い 文 と 日
か て 言 れ る う 化 い 本
 ゜読  ゜た と こ を う 語
  め   学 気 と 学 こ を
  ま   生 づ で ぶ と 学
  し   の か も と は ぶ
               、

のっけから、暗号文の登場です?!

これは、昨日聞かれた学生の質問で思いつきました。
その質問とは、
「日本語には横書きと縦書きがあるが、縦から読むのか、横から読むのがどうやって識別するのか」
というものでした。

まあ、上の文は句読点の位置がおかしいですが、実は縦書きに読むと意味を成すように打ちました。
(句点がとてもおかしかったので、半濁点で代用しました。)
すぐに読めましたか?

日本人は誰もそんなことを思いもしないでしょう。
1年生を何度か持ったことがあるけど、子どもたちに聞かれたこともありません!

でも、これは一種のカルチャーショックですね。
(私にとっても!)
全く違う文化と出合ったとき、不思議に思うのは当然です。

私は教科書Genkiを見せながら、
「例えばこれは横書きなんだけど・・・」
と説明を始め、いいことに気付きました!
句点のあとに空白があることがあるのです。
段落の区切りですね。

なので、それをそのまま説明しました。
空白が縦にあったら、縦読み、横にあったら、横読み!
本当は読めるようになったら、彼もそんなことを思わずに読むんだろうと思います。
でも、今ひらがなとカタカナの学習を終え、15ばかりの漢字を覚えたところ。
縦書きのものは今まで目にしたことはあまりないのでしょう。

彼に聞かれなければ、私も一生考えなかったと思います。
うれしいきっかけをもらえました。

閑話休題。
昨日、「打ち言葉」という言葉をnoteで初めて見ました。
ザッピングのようにあちこちを読んでいたので、出典が分からなくなってしまったのですが、「書き言葉」「話し言葉」のように、端末で「打つ」用のことばという意味だそうです。

なるほど、私も普段の「打ち言葉」はかなり話し言葉に近いけれど、よく「w」を使います。
「(笑)」の簡略形で、もちろんこれはちゃんとした「書き言葉」として用いることはありません。
例えば、この元の出典であるようなインタビュー記事などを作成する必要に迫られたら、「(笑)」と記すでしょう。

最初の話題に戻ると、手書きであれば、縦か横かの判別はもっとしやすいのではないかと思います。
文字の流れというのが必ずあるし、文字と文字の間の空間の大きさなども変わってくると思います。
まあ、その文字の違いが分かるくらいなら、そんな質問は出ないと思うけどね。
(でも、日本語はそもそも縦書きの方がきれいに書ける文字だと思います)

ところで、ザッピング(noteサーフィン?)のときに、題名に引かれて読み始めたものの、私がすぐ読み止めるスタイルの書き方が2つありました。

1つは、文字がぎっしりつまっているタイプのもの。
書かれているご本人は気付かないんでしょうか。
他の人のnoteなどを見れば、自分のスタイルと違うことに気付いてもよさそうなもんだと思います。
もちろん、ご本人は読みにくいと思われていないのかも。

私には読みにくいです。
縦書きの書籍なら、句点のあとに次の文章が始まっていても、問題なく読めます。
でも、横書きだと、論文などもそうですが、私には読みにくいです。

じゃあ、どうしたら読みやすくなるかというと、私が好きなのは、句点ごとの改行。
メールであれば、ある程度の長さになれば、読点でも改行しています。
noteはすでに幅が決まっているので、PCで表示していない人だと、変なところで改行されて見えるのではないかと思って、読点では改行しません。

さらに、4行前後の話題のかたまりごとに1行空けます。
私の好きなnoterさんは、みなさんおおよそこの書き方です。

一方で、ものすごーい空間をあける方がいらっしゃるんですね。
1文ごとに1行ずつあけている。
これはこれで、私には読みにくいです。
ひょっとして、こういう書き方をなさる方は、私のようなスタイルを読みにくいと感じてらして、さらにあけているのかもしれませんが、無駄に場所ばかりくって、スクロールも多くなるし、失礼ながら、こういうスタイルの方は中身がないことも多いという経験則から、もうすぐに止めます。

こういう体裁は、「打ち言葉」ではないけど、「打ち文化」?!
メールなのに、絵文字1つ(笑った顔とか、サムズアップとか)だけ返ってくるというのに通じるものがあります。
人のコミュニケーションの形式そのものに変化があるのでしょうね。
新しいものが生み出されて、古い形式が疎まれるようになってきているのだと思います。


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