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謝らない人たち

アイキャッチの画像はあんまり関係ありません。
謝罪、ごめんなさい、ごめんね、すまん…など、色々言葉を変えて検索したけど、ぴんと来るものがなかった中で、本文で「すみません」が入っていたことで、検索に出てきたと思われる絵です。
ちょっとむかっとしていた気持ちがこれを見て、落ち着いたので、お借りすることにしました。
椿の帯、素敵!

さて、何を怒っているかというと、大学職員の態度である。
私の所属校(勤務先、履修先)ではなく、某大学のタイ語講座。
オンライン講座なので、申し込み確認メールにZoomの登録、グーグルクラスルームの登録などの案内がついていた。
うれしかったので、すぐにクラスルームに登録した。

1週間前ほどだろうか。
「まだ未登録の人は登録を」と言うリマインドが来ていた。
こういうのってすぐしないと忘れちゃうんだよね~と職員に同情した。
世代は多分高めなんだろうから、デジタル音痴もいそうだ。
「他の受講者の名前が見られる状態なのが、登録できている状態です」という細かな説明があった。

ところが昨日、個人宛に「登録が確認できていないので、登録せよ」というメールが来た。
「登録済で、他の受講者名も見られるで。今一度確認してくれ」と返信したところ、今朝がた「登録確認できた。行き違いで登録されたと思うので、放念せよ」というメッセージ。

いやいやいやいやいやいやいや。
8月6日に登録してるんですよ。
行き違いじゃないですよ。
別に謝る必要はないけど、この釈明はどういうこと?
「こちらの確認ミスでした」と認めればいいじゃん。

この一文を入れていなければ、私ももう何も言わなかったけど、
「8月に登録済なので、行き違いということはありえない。
なんなら管理者モードで登録日を確認してみろや、われ。
無様な釈明をすることで、信頼関係をダメにするんだから、気をつけろ、こら!」
とメールをしておいた。
いや、もちろんお得意の慇懃無礼モードでw

日本語は便利だ。
謝罪じゃなくても、「お手数をおかけいたしました」とか「ご連絡いただき、ありがとうございました」とかいくらでも言いようはある。
そんなに下げたくない頭なら、下げないでいいように頭使え。
ていうか、もちろんその前にちゃんと確認しろ。

私の在籍校は、この間も「いつ来年度スクーリング日程が発表になるのかおせーて」というメールに、ものすごーい丁寧に、かつ痒いところに手が届く内容でお返事をくださった。
とても優秀な職員がいる!
まあ、私学なので民間センスに近いんだろうとは思う。

昔から、お役所はもとより医療機関、教育機関の職員はそういう社会性が低い人が多い。
社会常識っていうのか、「人は普通こういうふうに話すよね、考えるよね?」みたいのがずれている。
枠にとらわれてないで面白いという側面もあるから(まあ、学校という枠、病院という枠はあるにせよ)、添乗で引率するのは面白い人たちだった。

大学の言語教育センター(のち国際交流センター)で働いたことがあるけど、そこも私学だったので、まあまあ優しかった。
短大から大学を新設して年数が経ってなかったので、生え抜き職員は少なく、民間からの転職組が多かったせいもあるかも。
けど、私が通っていた大学の職員なんて意地悪な、冷たい物言いの人が多かった。
そりゃ、学生なんて甘い顔をしていたらつけあがるのかもしれないけど、言い方ってもんがあるよねと、社会人前の私ですら思っていた。

冒頭の話に戻って、国立大学職員はさぞかしおエライんでしょうが、自分(たち)のミスを素直に認められないなんて、隠ぺい体質の温床だな。
頭を下げて円満に回るなら、いくらでも下げればいいのにね。

一方で、昨日はドイツで珍しい体験をした。
ドイツ社会は基本的に謝罪をしない。
全くしない。
まして、会社のために頭を下げるということはない。

昨日はマンモグラフィー検診の予約があって、車で20分ほどのところに出かけたんだけど、受付で「機械が壊れているので、今日検査はできない」と言われた。
朝からみんなに電話してたけど、私の電話番号がないので電話できなかった、と。
「いやいや、メールか電話の登録だったから、私はメルアドを入れたんであって、メールしてくれたら見えたけど?!」と文句は言ったけど、受付の人は終始平身低頭で、5回くらい「ごめんなさい」と言った!
通常なら「機械が壊れたのは私のせいではない」というのが基本のドイツ人の考え方なのに!

私の小一時間といくばくかのガソリンは無駄になったけど、ドイツ人が謝ったんだから、まあ許すよと思った。
普段小さなことで謝らないと、こういうときにメリットがあるかもw

ということで、普段から私も謝られないことに慣れているから、某大学の返信にごめんがなくても許したけど、つまらない言い訳は許さん!

言い訳は本当に見苦しい。
例え事実であっても、だ。
謝罪しなければならないときは、なるべく言い訳しないで、と思ってはいる。
謝罪して、許されたあとに、愚痴として言い訳を聞いてもらえばいい。
「遅くなってごめん!」
「うん、いいよ。どうしたの?」
「出がけに腕折っちゃってさ。すぐ連絡したなかった私が悪い!」
謝られれば、それだけで溜飲は下がるというもの。

「謝って済む問題か」という言いまわしがあるけど、まあ大抵のことは済むよ。
人命を失ったとか大事は別かもしれないけど、それでも謝罪し続けるほかない。
今回の件は、振り返りのいい他山の石となった。

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