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【今日の授業】初級後半~中級の読解バリエーション「ポスター」

しばらくNHKのニュースを読む練習をしてきた生徒さん。
最初はタイトルだけから始めて、最近は記事もかなり読めるようになってきた。
ちなみに、「NHKやさしい日本語ニュース」が、最近「NHKやさしいことば♡ニュース」に名称変更した。
英語名はNHK News Web Easyのまま。
でも、やさしい日本語は、「易しい」と「優しい」をかけてるんだけどね。

読解はまず主語と述語を見つけるという練習がいる。
ドイツ語や英語は主語を省かないし、ドイツ語は冠詞ででも分かるけど、日本語は位置も変わるし、助動詞も「は」のときも「が」のときも「も」のときもある。
1つの文に「は」と「が」があることもある。(象は鼻が長い)
さらに、主語が省かれていることもある。
(そのときは、es(英語のit)とか、man(人は)みたいのを置いて考える)

これができるようになったら、日本語でいう「修飾語」を足していけばいい。
最悪修飾語がなくても、おおよその意味は分かる。

それから推測しながら読むという練習も必要だ。
読めない漢字や知らない言葉が述語にあっても、主語や修飾語から推測できるかもしれない。
どうしても大事そうで、それがないと全く理解できない場合は調べればいいけど、調べなくても先に進めそうなら、そこはあえて保留する読み方も大事だ。

いい感じに読めるようになってきたので、1回目先を変えようと、今日は違う「読み物」に挑戦。
掲示物だ。

予めいくつかポスターを選んでおいた。
たとえば、催し物の告知、アルバイトの募集、キャンペーンの告知など。
和食で牛丼が一番好きと言っていたので、昨日から始まった吉野家の100円引きキャンペーンも!

大事な順は、字の大きい順。
分かるところを読んで、解釈してもらう。
ところどころ読めない漢字、知らない言葉があっても、これも推測の練習。

その上で、覚えておいたらよさそうな漢字を紹介。
例えば、「駅」は、彼女の好きな「馬」(飼ってる)という字が入っている。
馬は象形文字なので覚えやすい。

もうあんまり使わないけど、「尺」は長さの単位。
一寸の10倍が一尺。
一寸はおおよそ1インチ。3センチほど。
一寸法師は3センチくらい。
「尺八」は「一尺八寸」だったことから。

実際には旧漢字だから意味は違うけど、「馬+KM」みたいな意味で、馬を乗り継いでいくところだったから「駅」と覚えてもらう。
実際の「驛」のつくりは、「目」(監視)の下に「手枷」で、「つないでおく」という意味だったらしい。

あとは、「雨天中止」。
雨と中は知ってたので、「天」は人が両手両足を広げて、空を見上げている様子と絵を描く。
天気の天! 天国の天!
「止」は、道路の「止まれ」の写真を見せて、「見たことあるでしょう? Stopですよ」。
雨とStopが分かれば、推測も可能だろう。
読み方も教えたけど、読み方よりは理解重視。

「駅徒歩5分」の言葉からは「歩」。
これはよく補習校でも言っていた。
「止まるのが少ないから、『歩く』。」
「少」は「すくない」は知ってたけど、漢字は知らなかったので、「小」と合わせて確認しておいた。

それから、読み取りのクイズ。
いつですか。
どこでありますか。
レジ係の時給はいくらですか。
電話番号は何番ですか。
〇〇は何時ですか。 などなど。

今日の宿題もネットで拾ったポスターのリンクを、それぞれ数問のクイズをつけておくった。

今は彼氏が欧州で仕事をしているけど、いつか日本に帰るときには結婚して一緒に行くという計画のある生徒さん。
日本に住むなら漢字は避けて通れないけど、せめて意味を推測できるようになれば大分違う。

読む練習が続いていたので、今度は聞く練習をしたいと思う。
こちらもアイディアがあるので、また次回のときに!

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