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運動会VS連邦青少年競技会Bundesjugendspiel

先々週と先週で中間テストが終わり、娘たちの通う補習校では、今週末運動会が予定されています。
以前は、校舎を借りている日本人学校との合同行事でしたが、コロナでしばらくありませんでした。
コロナ前から、人数の多さ(生徒数合計500~600人に、両親でも単純に2000人くらい!)で安全性が懸念されていたことや、過密防止で日本人学校は単独で運動会を復活させていたのですが、補習校はなかなかできず、実に5年ぶりの開催となります。

長女は小4、次女は小2が最後の運動会でしたが、二人ともとても楽しみにしています。
中3で最終学年の長女は、誰も希望者がおらず、学級委員だったので、先生に頼まれ、紅組キャプテンになってしまったそうです。
開会式の選手宣誓や、閉会式のトロフィー授与、挨拶(感想)など、柄にないことをやることになります。

それ以外にも、任意で色々手伝いものがあり、低学年のかけっこのゴールテープ係、中学年徒競走のゴールの誘導係(1位はこっちだよ、2位は・・と)、メインイベントの紅白対抗リレーの放送係など、自分の出る競技(徒競走と綱引き)も含め、ずーっと仕事しっぱなしです。
最後の運動会だから、めいっぱい楽しみたい!とのこと。

「最後の挨拶、泣いちゃいそうだね~」とからかいながら、すでに私が涙目になってしまって、それで長女も泣いちゃって、まだ始まってもないのに、二人で感無量なのでした。

一方の次女は義務じゃないなら、仕事はしないタイプ。
最低1つ選ぶのだったので、ラジオ体操係(お手本として前でやる)になりました。
蓋をあけてみると、4人の係のうち、3人がバレエ仲間で、さぞかし美しいラジオ体操になることでしょう!
それから予選の順位がよかったので、リレーの選手になってしまいました。
(本人の言い方)

私にとっても見どころの多い運動会になります!
(高校生クラスは友人に代講を頼みました)

運動会といえば、りょーやんさんのところで、びっくりする記事を読みました。
徒競走が男女混合になって、もちろん男子ばかりがトップだったという話。
ジェンダーのはき違えがおかしいことになっています。
その中で、りょーやんさんの提案がなるほど!でした。

さて、ジェンダーフリー化において、日本よりは先進国といえるドイツに、運動会はありません。
まあ、だからこそうちの子たちは補習校の運動会をそれはそれは楽しみにしています。
長女いわく、「みんなで(一丸となって)、応援したり、係をしたりするのが楽しい」と。

運動会はないけど、1年生から7年生(中2相当)まで、毎年夏にBundesjugendspielというのが各学校で行われます。
Bundesは連邦、Jugendが青少年、Spielが競技なので、「連邦青少年競技会」とでも訳すと恰好いいのですが、その実情は体力測定ですw

Wiki先生によると1979年から義務化されたとか。
ドイツ全土の学校で体育の授業などを使って開かれます。
ドイツの学校は校庭がない場合もあるので、その場合は近所の競技場に行くので、1日仕事になることもあります。
小学校のときは、計測係、記録係などで保護者が駆り出されましたが、ギムナジウムでは上級生が手伝います。
(その間、上級生は自分の授業を抜けるのです! びっくりでしょ)

内容は陸上競技で、遠投、走り幅跳び(多分小さい子は飛び幅跳び)、短距離走、中距離走などです。
確か小4くらいから、男子が1000メートル、女子が800メートルと区別がつき始めました。
ギムナジウムだと3キロと2キロ??
とにかく男女の区別があります。

年齢、性別に得点表があり、合計点によって、学校長のサイン入りの「参加証」Teilnehmerurkundeと、「表彰状」Siegerurkunde、ドイツ大統領のサイン入りの「名誉表彰状」Ehrenurkundeがもらえます。
スポーツは人並みの長女はずっと参加証しかもらってこなかったので、ある日次女が大統領シュタインマイヤーのサイン入りの名誉表彰状をもらって帰ってきたときにはびっくりしました。

例え体力測定といえど、授業がつぶれたり、みんなであれこれ競技をするのは楽しそうです。

娘たちの学校は、他のギムナジウムに比べると上下の交流が盛んで、上級生が下級生の手伝いをすることがよくあります。
学校説明会のとき、他校は上級生の姿はないのに、ここは上級生が校内ツアーをしたり、案内係で立っていたりして、日本みたいだったのが、選択の決め手になりました。

長女は今年度、新入生のお世話係をしているし、9年生になったら、この「連邦青少年競技会」の手伝いもしてみたいと言っています。
日本にずっといると、上下関係なんていやなものと思うかもしれませんが、ドイツにいると、そういうつながりがあることがいいと思うようです。



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