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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#英語

外国語学習で重要なアクセント

アクセントとは何か~方言と訛り まずは、日本語の中だけでいうと、アクセントは強弱で、イントネーションは高低という感じがする。 文の中で強く言う部分に、アクセントがあるともいえる。 一方、イントネーションは「訛り」だ。 いわゆる「方言」は地方の言い方で、ごはんを「よそう」を「つける」「つぐ」など、別の語彙のことをいう。 でも、訛りというのは、「ピアノ」と「ピアノ」のようなイントネーションの違い。 だから、標準語を話してる中の一音が違えば、 「今、訛ったよね?!」「イントネ

文法の教え方-直接教授法じゃなければ

今日は、朝から5コマ。 まあ長い人も多いので、気楽で楽しいメンバーです。 うち、仕事でこちらに来ている日本人の彼氏のために日本語を習っている人がいるだけど、年に1度は彼と日本に行き、英語の話せない家族ともコミュニケーションをとっているので、中級と言える人がいる。 本は使わずに、都度テーマを設けて取り組んでいるんだけど、今日は助詞を取り上げてみました。 終助詞や間投助詞は、ドイツにないのでそのグループ分けでいいんだけど、格助詞は、ドイツ語にこそ「格」があるんだよね。 欧州系

コミュニケーション力(りょく)の育て方?

とっても共感するところの多いajekorea先生の記事より。 ダグラス・ラミス「イデオロギーとしての英会話」(1976年)を引用されて、コミュニケーションとは何かということを問題定義されています。 ダイジェストで書くと、アメリカ人であるラミス氏が金沢で「英語で話しかけれてもいいか」と聞かれ、了承するとお決まりのフレーズだけの質問を繰り返した、という出来事。 同氏は「彼はその答えに真実興味を持っていたわけでもなかった。(中略)彼が暗唱した文章は型にはまったお定まりで、(中略)