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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#ドイツ

ハーフは自分の子どもに2つの言葉を教えるか

子どもの成長段階は言語だけに関わらず、おおよそ3つの壁があるらしい。 1つ目は2,3才。 2つ目は7才前後。 そして、最後が10~15才くらいの、いわゆる思春期。 まあ、幼稚園に入る時期、小学校に入る時期、中学校というのは、おおよそその時期と重なっている。 確固とした自我が芽生えたり、強くなっていったり、揺れたりする時期だろう。 言語でいうと、2,3歳までに聞いたことのない言語の発音を聞く力が失われるらしい。 それまではどこに生まれても、どの言語でも聞き取って、学んでいく

ドイツの学校の外国語教育~第二外国語の口頭試験(中学校レベル)

ドイツの小学校は4年生まで。 5年生から次の学校に行くのだけど、基幹学校(9年生まで)、実業学校(10年生まで)、ギムナジウム(12/13年生まで)に分かれている。 基幹学校はいわゆる中卒のようなもので、ニーズが減ってきているのでほぼ消滅し、実業学校と合併する形で「総合学校」というのが増えてきた。 ギムナジウムは大学に進学することを前提としていて、実業学校は卒業後、2~3年の職業訓練を行う生徒が多い。 この職業訓練はパン屋さんや自動車整備、看護師、幼稚園教諭など日本でいう専

文法の教え方-直接教授法じゃなければ

今日は、朝から5コマ。 まあ長い人も多いので、気楽で楽しいメンバーです。 うち、仕事でこちらに来ている日本人の彼氏のために日本語を習っている人がいるだけど、年に1度は彼と日本に行き、英語の話せない家族ともコミュニケーションをとっているので、中級と言える人がいる。 本は使わずに、都度テーマを設けて取り組んでいるんだけど、今日は助詞を取り上げてみました。 終助詞や間投助詞は、ドイツにないのでそのグループ分けでいいんだけど、格助詞は、ドイツ語にこそ「格」があるんだよね。 欧州系