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Off the Field Vol.2 - 元JリーガーでMIND PLUS代表の馬場賢治さんインタビュー ‐

Off the Fieldは、日本営業大学で学ぶ受講生に、「競技のもつ価値とは」「日本営業大学を選んだ理由は」「目指す場所は」についてインタビューしていく企画です。アスリートの持つ可能性を引き出し、”社会で輝く”アスリートたちを育てる日本営業大学のOff the Fieldを、受講生でありアスリートライターの青木蘭がお届けします。

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 今回は、日本営業大学の受講生でアパレルブランド「MIND PLUS」の代表である馬場賢治さんにお話を伺いました。
 引退後のキャリア形成を考えるアスリートや、新規ビジネス立ち上げに関心のある方に是非見ていただきたい内容となっております。

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自分の心に素直に、引退後のキャリア選択

ー どうして日本営業大学に入学しようと考えたのでしょうか。
 元Jリーガーの近藤岳登さんがJ leaguer only salonというオンラインサロンを立ち上げて、僕はそこのメンバーとして参加してました。ある時J leaguer only salonが日本営業大学と提携したんです。それをきっかけに日本営業大学の中田学長と出会いました。ちょうどその頃引退を考えていたのですが、日本営業大学には引退後のキャリア形成に必要な学びがあると感じ、入学をしました。

― すごい良いタイミングで中田学長と出会ったんですね!引退後のキャリアについて、どのように考えましたか。
 サッカー選手を引退した後、クラブの運営に携わる仕事や指導者など、「サッカー界に残る」という選択肢はいくつかありました。でも当時の僕は、違う世界を見てみたいという好奇心があって、真っ先に思い浮かんだのが、「アパレル」でした。もともと洋服が好きだったのと、この世界を見てみたいという興味が湧いたんです。でもそのことを周囲の人に話すと「やめておけ」と止められました。そんな時、中田学長だけは「ええやん!やりたいことやったらいいよ!」と背中を押してくれたんです。中田さんの後押しもあって、引退後にアパレルの道を選びました。

ー アパレルブランド「MIND PLUS」の立ち上げで苦労したことはありますか。
 僕自身、知識も経験も全く無い状態で始めたので、周りの人にかなり助けてもらいました。
 まず、コンセプトづくりはかなり大変でしたね。Googleでコンセプトの考え方を検索したり、自分が好きなアパレルブランドのHPを沢山見ました。
ブランドコンセプトとは、そのブランドの確固たる信念や存在意義を表すものです。「なんのためにこのブランドがあるのか」という大義を考え、言語化するのにはとても苦労しました。
自分の「こうありたい」というイメージを少しずつ言葉にしていき、深堀りをしていった結果が"陽気で最高な日常を"というMIND PLUSのコンセプトに至りました。

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ブランドコンセプトの新たな道筋


ー事業が動き出してみていかがですか。
 実際に事業をはじめると、「商品を売る」「知ってもらう」「買ってもらう」ということがすぐにできることではなくて、小さな経験の積み重ねなんだなと感じています。想像していた世界とは全く違い、試行錯誤しながらアパレルと向き合ってます。ちょうどここ2週間くらい、ブランドコンセプトの方向性について改めて考えていたところでした。
 僕は、人との関わりを通じて考え方や価値観も徐々に変化し、アップデートしていくことは悪いことではないと思っています。ただ方向性がぶれてしまいそうな時に、立ち返るものとしてあるのがブランドコンセプトなのは間違いなくて。MIND PLUSを立ち上げて8ヶ月くらいですが、時間の流れに関係なく、変化を素直に受け入れ柔軟に対応する方が僕のブランドらしさがあるのかなと考えています。

ー「変化を素直に受け入れて柔軟に対応する」という考え方は、サッカー選手の時からあったのですか。
 僕自身13年間Jリーガーをやらせてもらって、そのままJリーグに残ればスムーズにビジネスマンとしてのキャリア形成ができたと思います。ただ僕は、自分の心に素直で在りたいし、気持ちの変化に柔軟に対応して生きていたかったんです。それは現役選手の時も同じ考えでした。
 長い競技人生の中で常に大切にしていたことは、日々の積み重ねです。Jリーガーになりたい、日本代表になりたいといった理想を抱き、大きな目標を掲げることはもちろん大切だと思います。でも僕自身は、大きな目標よりもその日最大の力を発揮することを目指してやってきました。その結果Jリーガーになって、プロ選手として競技人生を全うできたかなと思います。
 この考えは、アパレル事業にもすごく活きているんです。初めからすぐに売れると期待していたら、もし売れなかった時にすごく悲しい気持ちになると思います。日々の積み重ねが大切だと理解していることで、少しずつブランド認知を広げ、改善し、レベルアップさせていくことを常に考えることができ、地道なことを継続できるのだと思います。

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好きなことをやってるから覚悟もある

ー最後に現役のアスリートたちにメッセージをお願いします。
 競技以外のことを現役中に考えることって本当にパワーのいることですよね。でも実は時間が沢山あって、競技以外の時間を無駄にしてしまっている選手が多くいると思います。
 僕は、未来のことを真剣に考える場へ「一歩」踏み出してほしいと思っています。僕自身も現役選手だった時に日本営業大学に入学していたら、また違った人生を歩んでいたかもしれません。
 ここは、人生の選択肢を広げる場です。日本営業大学に入学している選手たちは、そうやって一歩踏み出した人の集まりです。現役選手で学ぶ意欲のある人は、どんな道を歩いてもきっとうまくいくと思います。
 是非勇気を出して、未来の自分を想像し、今何が必要なのか考えて一歩踏み出してもらえたら嬉しいです。

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◆馬場賢治さん
平塚市出身 元Jリーガー
引退が近いと感じる中で元Jリーガーの友人から紹介され、2021年1月から始まった日本営業大学3期を受講。受講期間中、中小企業診断士の資格を持つ学長の中田と話す中で背中を押されたことをきっかけに、アパレルブランドを立ち上げることを決意。日本営業大学の支援を受けてクラウドファンディングを実施し、支援目標金額を大きく上回る約140万円が集まった。現在はアパレルブランド「MIND PLUS」を立ち上げる傍ら、母校のサッカーチーム指導も行っている。

MIND PLUS 公式HP:https://mindplus.jp 

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